子猫が
- 2017年07月27日
友人の家に遊びに行ったら・・・子猫が。
友人を仮にA子としましょう。
A子は最近独り暮らしを始めることになり、それがあまりに寂しくて猫と暮らそうと思い立ったそうです。
捨て猫を新しい飼い主に繋げるボランティア団体の紹介で、その子猫と知り合ったとか。
この子猫がウルトラ可愛い。
こんなに小さくていいんですかぐらいの小ささ。
その子猫は子どもだからなのか、それとも性格のせいなのかとても臆病。
部屋に敷いてあるラグの角にびびって、そこを踏み越えられない。
ラグの中央に座るA子に近付きたいのに、近付けずに悶々とする子猫。
やがてミーミーと鳴き出し、A子が抱き上げて自分の膝にのせると、さっきまでとは違った声音でミーミーと鳴く。
「あそこの角が怖かったんすよ。あれ、なんなんすか。マジであれ、勘弁して欲しいんすよ」と訴えるかのように。
「ビビりだねぇ」と私が言うと、「そうなんだよ」と頷くA子。
ふとこの猫は自分が猫だとわかってるのか? との疑問が浮かびました。
そこでA子に「この猫に鏡を見せてみようよ」と提案すると、そうしようと話がまとまって・・・手鏡を子猫に近付けてみました。
じっと鏡の中の自分を見つめる子猫。
と、突然くるりと背中を向けて部屋の隅に退避。
これは鏡の中の自分を敵、しかも勝てない敵と認識した上での行動なのでしょうか?
子猫は部屋の隅にうずくまり、怒るでもなく、怯えるでもなく、ただじっとしています。
「自分ほんとなんでもないんで。関係ないっていうか、誰にもなんにも言わないっすから」と心の中で呟いているように見える。
どうしてこの子猫を擬人化した際、チンピラ風になってしまうのかわからないのですが、目の前の未知なものと戦うこともせず、コミュニケーションをとろうともせず、現実逃避を選択したこの子猫の将来がちょっと心配。
猫とはパートナーとして暮らすので、猫に話し掛けたり自分をママと言ったりはしないと宣言していたA子。
ところが・・・「ママのところにいらっしゃーい」とまさに猫なで声で呼びかけるA子を見た時、彼女の将来もちょっと心配になりました。