幸せを
- 2017年07月31日
幸せを感じる瞬間はいつか。
これは人それぞれですよね。
私の場合小説を書き終えた時です。
と答えたいところなのですが、残念ながら小説を書き終えた時幸福感に包まれたことはありません。
大抵ヘロヘロになっていて放心状態になっています。
登場人物たちが住んでいる星があって、小説執筆中の私はそこに特別に招かれている状態。
小説を書き終えた時というのは、彼らに別れを告げるタイミング。
バイバイと手を振りながら楽しかった日々を思い出し、もう会えない寂しさを感じています。
同時に安堵感もあります。
出来はともかく、彼らの暮らしを書き終えられたことにほっとするのでしょう。
それじゃ、幸せを感じる瞬間はないのか・・・いやいや、あります。
大好きな外郎(ういろう)を食べている時。
テキトーに作ったカレーが、奇跡的に美味しかった時。
人間ドックを受けて、なんの指摘も受けなかった時。
リサイクルショップにバッグの見積もりを依頼したら、予想より高い値段を付けられた時。
いつも鋏でカットしなくてはならないパンの袋を、さっと手で切れた時。
どうしようかなとずっと悩んでいた服が、セールで安くなっているのを発見した時。
目的地に迷わずに到着できた時。
前の晩に暴食したのに、体重が増えていなかった時。
鼻が詰まっていない時。
こうやって書き出してみるとちっちゃなことばっかりだなぁと思いますが、それで幸せを感じられるのですから、まぁOK。
最後の鼻が詰まっていない時について説明すると・・・私は1年中鼻が詰まっているのですが、ごく稀に「今日は詰まっていない」と感じる日がありまして、そんな時には「今日は鼻が詰まっていない記念日」にしようと思うほど、幸せな気持ちになります。
さっさと耳鼻科に行けって話なんですが、治療法をネットで調べてみると、最終的には手術ということになりそうで、それが嫌なばっかりにマスクをして寝たり、吸入器を使用したりして、自己流で状況を悪化させない努力をしています。