打ち上げ
- 2017年08月24日
友人A子が働く会社では、プロジェクトが終了する度打ち上げが行われるといいます。
そのプロジェクトには他社の人たちも多数参加し、スタートから終了日までの期間は1年程度だそうです。
で、なにが凄いって、打ち上げが凄いらしい。
プロジェクト終了日には必ず打ち上げが行われて、100~200人ぐらいが参加するとのこと。
この宴会の規模もなかなかのものですよね。
A子はこの打ち上げの仕切りをいつも任されるのだそうです。
なんでも結婚式に利用されるゲストハウスを一軒借りて、そこで行うこともあるとか。
この打ち上げが大抵荒れるそうなのです。
喧嘩を始める人がいたり、泣く人がいたり、怒る人がいたり・・・で、怪我人が出ることと、壊した食器を弁償することは、覚悟した上で毎度臨むのだとか。
「そんなにキツい仕事なの?」と私が尋ねると、A子は首を左右に振りました。
「あいつの仕事のやり方が気に入らない」といった類の揉め事ではないとA子は言います。
打ち上げの場で明らかにされるのは、男女間のトラブルだそうで。
それだけ大勢の男女が1年間も一緒に仕事をしていると、びっくりするような、でもよくある話が水面下で展開する。
「えっ、あの人があの人と?」や「だってあの人結婚してるじゃない」といった噂話の出火元が多数、その打ち上げに参加しているわけです。
プロジェクト終了と共に、男と女のラブゲームもお開きにしたい人と、継続を望む人とが、入り乱れての打ち上げ。
無事に終わるとは思えませんな。
数年前の打ち上げでは、救急車を呼ぶはめになったとA子は言いました。
男性がそばにあったナイフを、訳ありの女性に向けたので、周りが止めようとした。
その際止めに入っていた男性が怪我をしてしまったのだとか。
こうなると打ち上げ参加も命懸けです。
「大変だね」と私が労うと、「まぁね」とA子は軽く答えます。
どっちかというと楽しそうに見えるけど、気のせいかな? と私が尋ねると、A子はにやっとしました。
若い頃は「なにそれ、恥ずかしい。いい大人が止めてよ」と思っていたそうなのですが、年を重ね何度も同じような修羅場を見るうち「気が済むまでおやりなさい」といった心持ちに変化したのだそうです。
なるほど。
打ち上げの度にA子はいろんなことを学んでいたのですね。
今回わかったこと。
男女が集まれば揉め事は起こる。