女子高生3人組が
- 2017年12月04日
駅に向かって歩いていた時のこと。
前には女子高生3人組が。
物凄いゆっくりした速度で歩いている。
お喋りに夢中になっていて、前に進むことなんかどうでもいいといった状態でしょうか。
用事のある私は3人組を追い越しました。
と、歌声が。
3人組は歌を歌っている。
「ハレルヤー」と。
100点をあげたいぐらいの見事なハモりっぷり。
コーラス部なのか、教会で発表会があるのかわかりませんが、練習帰りだろうと勝手に推測しました。
彼女たちの歌声を聞いていたいのですが、3人組の歩くスピードが遅過ぎる。
不自然にならないよう歩く速度を落としたのですが、距離はどんどん空いてしまう。
どうすっかなぁと思っていたら運良く信号が赤に。
横断歩道の前で足を止めて、彼女たちがやって来るのを待ちます。
振り返ったりしてはいませんの体で、振り返る。
恐らく校則違反を1度もしたことがないだろうと思われるような、真面目そうな3人組。
地味な感じ。
右端の子は歌いながらも天丼屋のショーケースの中を覗いたりして、気楽な様子。
中央の子は自分のつま先を見つめながら歌っている。
そして左端の子は拍子を取るように指を動かして、身体を揺らしながら歌っている。ハモるのがとても楽しそう。
私は音痴だし音楽のセンスはまったくなくて、ハモるなんて高度なことはできません。
ただし聞くのは好きです。
NHKのドキュメント番組で「奇跡のレッスン」というのをご存知でしょうか。
私はこの番組のファンです。
中学生や高校生のクラブに講師がやって来て、1週間レッスンをするというもの。
選ばれているのは優勝常連校ではなく、なかなか結果を出せていないクラブ。
例えば1セットも取ったことがないバスケットボール部といったところ。
そこに世界的に著名な講師がやって来る。
よく呼べたなとびっくりするような、経歴と肩書きをもった超一流の講師。
その1週間を追う番組。
すべての子どもたちに物語があって、クラブ活動への思いや事情が違う。
そうした子どもたちが徐々に変化していく様に、思わず引き込まれます。
この番組で合唱部の会を見ました。
仲間と声を合わせて歌う楽しさに気付かせようとする、講師の言葉が心に残りました。
声を重ねて歌うことで味わえる喜びがあるのだと知りました。
ハレルヤの3人組も、そういう喜びを感じながら歌っていたのでしょうか。
また駅前で会えるといいなぁなんて思っています。