ベビーカー
- 2017年12月18日
電車に乗っていた時のこと。
昼間の車内は空いていました。
私の隣に座っていたのはお母さんらしき女性。
その女性は前に置いたベビーカーのハンドルを、しっかりと握っています。
仰向けに寝るタイプのそのベビーカーの中では、赤ちゃんがすやすやと眠っていました。
育児にお疲れなのか母ちゃんも爆睡。
眠り込んでいるのにベビーカーのハンドルをぎゅっと握っているところに、母の愛を感じます。
ふとベビーカーの中を覗き込むと、赤ちゃんが両手を真っ直ぐ天に向けて伸ばした状態で、眠っていることに気が付きました。
どうやら寒くないようにと厚着をさせた結果、赤ちゃんの肩幅とベビーカーの幅がぴったりになってしまった模様。
隙間がなくなって身動きがしにくい状態になってしまい、赤ちゃんは天に向かって前へならえをしたままで眠っている様子。
可愛いし、可笑しい。
母親になにかを訴えるつもりで、両手を上げたのでしょうか。
でも自分の肩がすぽっとベビーカーの横枠に嵌ってしまい、両手を下ろせなくなってしまったのか。
その時赤ちゃんはパニックになったでしょうか。
それとも「ん?」ぐらいだったでしょうか。
そんな状態でありながらも、やってきた睡魔に負けてしまったのでしょうか。
赤ちゃんが天に向かって前ならえをした状態で眠っていることに、母親は気付かず爆睡を続けています。
隣に居合わせた者として、赤ちゃんの腕を直してあげるべきだろうかと一瞬考えましたが、とても気持ちよさそうに眠っているのを起こしてしまってはと、自重しました。
その後私は母娘より先に電車を降りたため、赤ちゃんの腕がどうなったのかはわかりません。
別の日には、二十代ぐらいの女性が車内で爆睡している姿を見かけました。
その女性は首を後ろに倒し大きく口を開けていました。
疲れているのでしょうか。
無防備過ぎます。
私は鼻に難があり出先で辛くなった時のために、使い捨てのマスクを持ち歩いています。
同じ電車に乗り合わせた者として、口呼吸で眠るその女性に自分のマスクを掛けてあげるべきだろうかと一瞬考えましたが、とても気持ちよさそうに眠っているのを起こしてしまってはと、自重しました。
電車の中ではいろんな人を見かけますね。