宝くじを
- 2018年12月13日
年末ジャンボ宝くじを買ったことがありません。
当たる訳がないと思ってしまうから。
当選くじがよく出るという窓口に並ぶ長蛇の列を、ニュースなどで見かける度、そこまでしてそこで買ったとしても、当たる確率はそれほど上がらないんじゃないかと思ってしまいます。
それじゃくじすべてに興味がないのかというと、これがそうでもない。
年賀状やかもめーるの当選番号は毎回きっちりチェックします。
切手シートしか当たったことがありませんが。
またお店でレシートと一緒に貰ったスクラッチカードなども、必ず擦ってみます。
大きなものを積極的に狙うことはせず、身近で小さいものなら当たるんじゃないかと思う。
そんな性格のようです、私。
こんな私がロト情報に触れました。
「ロト7」は1等最高だと10億円。
「ロト6」は1等最高だと6億円。
「ミニロト」は理論値だと最高額は1千万円。
猛然とミニロトに心惹かれる。
10億って、無理無理。当たりっこないって。
6億? 当たらないよ。
1千万? いけるかも。
といった思考過程になるから不思議。
口座をもっている銀行で、ミニロトを自動的に購入するサービスがあると知り、早速1口契約。
毎週火曜日に私が決めた番号と、コンピューターが無作為に選んだ番号を、組み合わせて購入するように設定。
すると早速火曜日に、あなたに代わって購入しましたよといったお知らせメールが。
そして同日の夜には当選番号を知らせるメールも到着。
残念ながらそこに記された番号は、私が決めたものではなかったため、今回はハズレと判明。
ビギナーズラックはありませんでした。
投資した200円が損したことになりましたが、なんかちょっと楽しい。
ちょっとだけワクワクする感じを、200円で味わえるなら安いものかも。
そのうち1千万円が当たるかもしれない。
当たるんじゃないかな。
当たる気がする。
と、期待はやがて確信に。
1千万円当たったらどうしようと考えると・・・妄想が膨らみ過ぎて収拾がつかなくなります。
小説「嫌な女」に登場する夏子という女性は、男との会話でしばしば「宝くじで100万円当たったらどうする?」といった質問をしました。
男の答えによってその性格や生活状況がわかるし、想像して話しているだけで、ちょっとワクワクする感じを与えられるため、詐欺師である夏子はこの手法をよく使いました。
以前自分で書いた小説の登場人物なのですが「さすが夏子だな」と、そのテクニックに今更ながら感心してしまいました。