ファミレスに
- 2019年12月26日
自宅の近くにあるファミレスに、1人でランチを食べに行きました。
最後にファミレスに行ったのが何年前か思い出せないぐらい、久しぶりのことでした。
以前からそこにファミレスがあることは、その前を通過する度に認識していたのですが、なかなか行く機会がありませんでした。
私には食べない方がいい食材などがあって、外食する時にはメニュー選びに気を遣わなくてはいけないため、自炊した方が簡単で、自宅の近くの飲食店に1人で行くことはほとんどありません。
誰かと外食する際には、その相手の勤務先の近くであったり、互いの中間地点にある大きな街であったりするケースがほとんで、自宅近くのファミレスへ行く機会はありませんでした。
混雑を避けるため、ファミレスに行ったのは午後1時過ぎ。
それでも結構混んでいました。
ウエイトレスたちは皆忙しそうにしています。
小さなテーブルに紙とペンが置いてあり、そこには名前が書かれていました。
ここに名前を書いて待てばいいようだと推理はしましたが、「こちらにお名前と人数をお書きの上、係の者がご案内するまでお待ちください」的な表示はない。
ただぽつんと紙とペンが置いてあるだけ。
私が固まっていると「こちらにどうぞ」という女性の声が。
入り口で固まっている私に気付いたウエイトレスが、この席に座れといわんばかりに、1つのテーブルにメニューを置きました。
了解。
そのテーブル席でメニューを広げたら・・・びっくり仰天。
メイン料理にサラダ、ご飯、スープが付いて500円。
安っ。
価格破壊の現場に身を置き、その衝撃にしばし浸る。
110円のドリンクを付けて注文。
店の中央付近に「ドリンク」と書かれた場所があるので、そちらへ。
色々なドリンクのマシンがずらっと並んでいる。
これが私には難しい。
どうしたらいいものか。
「この下にカップがあります」とか、「コーヒーはこのマシンで、右のボタンを押してください」といった説明の表示はゼロ。
ただマシンが並んでいるだけ。
久しぶりのドリンクバーにちょっと動揺する。
マシンを端からじっくりと見ていき、ティーバッグを発見。
よしよし、一つ難関を突破した。
次はカップ探し。
目の前にある黄色のプラスチック製のカップは、どうも違うような気がする。
躊躇っていると、私の隣にいた人がすっと棚の一つに手を入れて、白いカップを取り出しました。
そこ? そこなのね。
この人がいなかったら、私は一生カップを見つけられなったかもしれないと、一方的に感謝する。
そして黄色のカップは子ども向けのものであるようだと気が付き、それに手を伸ばさなくて良かったとほっとする。
そしてカップを取り出して、そこにティーバッグを入れる。
で、お湯は?
お湯の場所がわからない。
透明のガラス製のポットのようなものの姿はない。
その時、救世主が。
たまたま通り掛かったウエイトレスに「お湯はどうしたら?」と尋ねると、「このボタンを押してください」と言われて、見たら・・・コーヒーマシンの一番下のボタンの横に、小さく「お湯」と書かれたテープが貼られていました。
おお。
上部にコーヒー豆がセットされているのが見えていたので、それはコーヒー専用と思い込み、まさかそこでお湯が出て来るとは。
老眼にはそのテープの字、小さかったし。
私は「有り難うございました」とお礼を言いボタンを押す。
すると背後からウエイトレスの声が掛かりました。
「自動で止まらないので、止める時はボタンを押して貰う感じなんです」と。
へ? そうなんだ。
慌ててボタンを押す。
ウエイトレスの気転のお陰でカップからお湯が溢れて、慌てふためくといった事態を避けることが出来ました。
「こいつ、使えねぇな」と判断したが故の、先回りのアドバイスだったのでしょう。
ナイスな判断。
繰り返しますが、こうした使い方についての説明書きはドリンクバーの周辺に一切なし。
お客の皆さんは、使い方をマスターしているってことなんでしょうかね。
私だけなんでしょうか。
こんなにオタオタしたのは。