コーヒーで

  • 2020年07月02日

コーヒーが大好きでした。
「でした」と敢えて過去形にしています。
本当は今でも好きなので「大好きです」と現在形で書きたいところなのですが、飲まないようにしているのです。

胃が弱く1年に1度の胃の内視鏡検査では、炎症が起きているだの、ポリープがどうしたこうしただと医者に言われ、毎年のように生体検査まですることになります。
医者からカフェインはなるべく摂らない方がいいと言われたので、そのように努めてきました。
我が家からはコーヒーマシンが消えました。

先日のこと。
コーヒー専門店へ入る機会がありました。
セルフスタイルのその店で、ついコーヒーを注文してしまいました。

久しぶりのコーヒーは美味しく、しっかりと飲み干しました。
その晩です。
眠れない。
布団の中で寝返りを打ちまくり、眠気カモンと叫べども全然眠くならない。
そして胃がムカムカする。

あぁ、あの1杯のせいかと後悔。
つい注文してしまった1杯のコーヒーのせいで、こんなに苦しい思いをするはめになるとは。
結局、一睡も出来ずに朝を迎える。
翌朝、鏡を覗いたらゾンビのような顔をした自分がいました。
そしてその日、一日中身体がだるくてしんどい。
そりゃ、そうですよね。寝てないんですから。

以前このブログにも書きましたが、頭痛薬を飲むと、その中に入っているカフェインのせいなのか眠れなくなりました。
そこでカフェインが含まれていない頭痛薬を探しまして、この数年は薬を飲んでも眠れるようになっていました。
このように自分の生活からカフェインを締め出していましたので、耐性のようなものが弱まっていたのかも。
とはいっても、たった1杯のコーヒーに、どんだけカフェインが入っているのかって話ですよね。

胃薬を飲み続けてムカムカする不快さを減らして、やっとことさ、夜になる。
布団に入った数秒後には眠りに突入。
翌朝目覚めた時には「あー、眠れるって幸せ」と呟きました。

つい注文してしまったと書きましたが、本当はなんとなく気が引けたから。
コーヒー専門店で、コーヒー以外の注文をするのは勇気がいる。
私の場合。
メニューの中にあるんだから、紅茶を注文したって、構わないはずだと自分に言い聞かせても、「なんで、うちの店でコーヒーじゃないものを注文すんだよ」と店員さんに心の中で思われてしまうのではないかと、考えてしまう。
そう思ったりしないでしょうし、そう思われたって構わないはずなのに、やっぱりここではコーヒーを頼むべきなのではと思ってしまったのです。

その結果、布団の中で一晩のたうち回ることになってしまったので、これからは店員さんの顔色を窺ったりせず、堂々と「アイスティーをお願いします」と言うようにしようと、強く心に誓いました。

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