受験
- 2020年12月28日
受験生の皆さんは、今、大変ですね。
例年大変だとは思いますが、今年は特にコロナがあるため、様々な制約の中で、不安を抱えながら受験勉強をしているのではないでしょうか。
私が受験をしたのは小学六年生の時だけ。
これまでの人生で私の学力のピークは、小学六年生の時だったと言い切れるほど、勉強していました。
親からも、塾の先生からも、家庭教師からも、答案用紙が配られたら、まず自分の名前を書くことと、耳にタコが出来るくらい何度も何度も言われました。
そんなことと思うかもしれないけれど、名前を書き忘れる人が必ずいるのよと、大人たちは言っていました。
試験当日。
この指示を守り、まず名前を書いたことを覚えています。
あと覚えているのは後ろの席の人からきた答案用紙に、自分のを加えて前の席の人に渡した途端、ぐぅっと私のお腹が鳴ったこと。
緊張している時は鳴らなかったのに、終わったと思った途端、ぐぅっと鳴って、ちょっと笑っちゃったことを覚えています。
塾では成績順にクラス分けがされていました。
私は一番上のクラスには入れず、二番目か三番目ぐらい。
いつも一番上のクラスにいた女の子が、受験したすべての学校に落ちたと知った時、びっくりしたのも覚えています。
試験の前日に風邪を引いてしまったそうで、高熱が出ている中での受験だったとか。
そうか、そういうことで実力があるのに、不合格になってしまう場合もあるんだなと、子ども心に「人生の不条理」というものを感じました。
その子は地元の区立中学校に進学しました。
その後の彼女がどういう人生を送ったのかは不明ですが、きっと本来の実力を発揮して、人生を切り開いていったのではないかと想像しています。
人生の中には受験のように、合格か不合格か、判定を下される経験をしなくてはいけない時が訪れます。
精一杯やったのならば、願っている通りの結果にはならなくても、それまでのすべてがあなたの糧になっているはず。
だから上手くいかなかったとしても、へこむ必要はありません。
これから受験をしようとしている人に、不合格だった時のアドバイスをするのも変な話なのですが、あんまり肩に力が入り過ぎていると、上手くいくものも、いかなくなるってもんですからね。
ダメでも次があるぐらいの気持ちで頑張って欲しいなと、人生の先輩としては思うのです。