通帳を
- 2022年01月24日
新たに銀行口座を作る時に、紙の通帳の発行を希望すると、ある銀行では手数料が取られるようになるという。
年間550円だそうです。
この記事を読んだ時「紙の通帳の発行を希望する」という文言に引っ掛かりました。
いつの間にか、紙の通帳は希望するものになっていたんですね。
貰えるもの、受け取る権利があるものだと思っていた私は、カルチャーショックを受けました。
こうしたことは、コストの一部を客に負担して欲しいという、銀行側の考えがあってのことでしょう。
そしてこれを機にデジタル通帳に切り替えさせようと言う、腹積もりなのでしょう。
私は個人事業主として確定申告をしています。
以前は紙の通帳に取引を印字させ、そのコピーを税理士に送っていました。
コロナが世間を騒がし始めた2年前に、ATMに行かずに済むので、デジタル通帳に切り替えました。
すでにデジタル通帳を利用していたため、このニュースも、比較的大人しく受け止めることが出来ました。
ATMには行かなくて済むようになりましたが、確定申告する際にはそれを印刷したものが必要になるため、プリンターで印刷します。
それを税理士に送っているので、私の手間暇が格段に減ったといった具合にはなっていません。
事務用品を買っているネットショップでは、ある日突然納品書が同封されなりました。
最初は梱包スタッフが入れるのをうっかり忘れたのかと思っていたのですが、それが続くため、サイトを確認してみたら、買い物の際に確認ページにある納品書の欄が、不要にデフォルトされていました。
納品書が欲しかったら変更するボタンを押して、別のページに移動し、必要のボタンをチェックしなくてはいけないシステムになっていました。
これを毎回毎回、買い物の度にしなくてはいけなくなっています。
黙って変えてんじゃねぇよと思いましたが、しょうがないので買い物の度に別のページに移動して、必要のボタンにチェックを入れています。
これも確定申告の際に必要なため。
私の手間は残念ながら増えています。
近所の郵便局はとても小さい。
だからなのかいつも混んでいます。
先日も列に並びました。
自分の番を待っていると、60代ぐらいの女性が、現金書留を出そうとしているのに気付きました。
今時、現金書留で送らなくてはいけない送金って、一体どんなものなのかと考え始めました。
ATMやネット送金より、手数料が掛かりそうな気がします。
次の70代ぐらいの男性も現金書留を出そうとしているのを見て、2度目のびっくり。
今、流行っているんでしょうか。
それともこの街の住民は、現金書留が好きなのでしょうか。
わかりません。
知人の身内にご不幸があったのを、後になって知った時などに、香典を現金で送付するという習慣がありますね。
これだったんでしょうか。
理由はわかりませんが、従来の方法を選択するとお金を取られる世の中になっているのは間違いありません。
企業のコスト減対策のために、こちらが面倒なことをさせられるようになってもいます。
お金を取られないようにするには、こっちが新しい方法に慣れるしかありません。
また、しちメンドー臭い作業も、黙ってこなす従順さも求められます。
時代の変化に対応していくのって大変ですね。