最寄り駅の前に数軒の店舗があります。
その中にインド料理店が。
外観がとってもインド。
看板の色使いや、そこに書かれた文字の書体なんかがインドっぽい。
本格的な料理を出すんだろうなと思わせる風情。
テイクアウトもやっているようです。
でも私にはちょっと敷居が高い。
それでまだ一度も利用していません。
カレーは子どもの頃から好きで食べてきました。
が、それは日本風にアレンジされたもの。
市販のカレールーを使って野菜と肉を煮込んだもの。
それは大好きです。
いつの頃からか巷ではカレー店が増殖するように。
独自に進化していく、そうした最先端のカレーには馴染めずにいます。
何十年も前のこと。
本場のカレーを食べられる店があると知人から聞き、友人と食べに行ったことがあります。
確か銀座の地下にある店でした。
訪れたのは午後七時。
かき入れ時のはずなのに、何故か客は私たちだけでした。
ホールスタッフはインド人っぽい男性でした。
この店は話通り本格的のようだなと期待感がアップ。
彼がメニューと水を持って来てくれました。
ドリンク付きのセットメニューを注文。
店内に漂うカレーの匂いは美味しそうで、増々期待感が上昇。
胃が準備整いましたよとシグナルを送ってきます。
少しして注文した品がテーブルに。
ナンを千切り、それにカレーを付けて口に運びました。
すると・・・辛いのなんのって。
口から火が出るかと思うほど。
すぐにコップの水を飲みました。
目の前に友人がいなければ、コップの水に舌を浸したいところです。
見れば、友人もコップの水をがぶ飲みしていました。
辛いね。
うん、辛いね。
と、言い合う。
本格的なのは辛いのだと思い知った私たち。
それまで何度もカレー店を訪れては、そこのこだわりのカレーを食べてきました。
しかしその味は日本の枠内でのこと。
日本人の舌に合うようにアレンジされたのものでした。
でもオリジナルはパンチ力が凄まじかった。
ナンに付けるカレーの量をほんの少しにしても、辛さが口中で暴れ回ります。
やがてナンだけを食べるように。
そしてナンを食べ終えました。
カレーは大量に残った状態。
この残し方は料理人が怒るレベルだと思うのですが、私たちには無理でした。
もう帰ろうと話していると、ホールスタッフが飲み物を運んで来ました。
そういえば、ドリンク付きのセットメニューだったと思い出す。
そのドリンクに口を付けてみたら・・・激甘でびっくり。
砂糖を飲んでいるのかと思うほどの甘さ。
インドの方たちは、極端なものが好きなのでしょうか。
激辛のカレーの後で激甘のドリンクを飲み、プラマイゼロという感覚なのでしょうか。
結局ドリンクもひと口飲んだだけで、ギブアップ。
店を出ようと席を立ったら、ホールスタッフが「帰りマスカ?」と尋ねてきました。
「はい」と答えると、その濃い顔に哀しそうな表情が。
彼に哀しい思いをさせたことを申し訳なく思いながら、店を後にしました。
この経験以降、本格的なものには用心しろと思うように。
それが駅前のインド料理店の利用を躊躇わせるのです。
私には敷居が高い店なのでした。
最近ハマっている動画は整理収納関連もの。
見たことありますか?
整理収納アドバイザーなる人が客の家に行き、片付けをする様子を映した動画です。
ビフォーとアフターの映像を見比べたら・・・思わず「おお」と感動の声が出ます。
まずビフォーの映像が凄い。
カオスなのです。
ここまで混乱してしまったのかと驚くケースが多い。
この状態のキッチンで毎日料理を作っていたことに、むしろ感心するけどなと思うほど。
収納場所の前にはものが積み重なっているため、開かずの扉状態になっていたり、食器が床に直置きになっていたりする。
そして思う。
ここと比べたらうちはまだ可愛いもんだなと。
安心している場合じゃないはずなのに、安心しちゃう。
こうした混沌とした場所を、客が整理収納アドバイザーの助言に従って、片付けをしていく様を動画で見るのです。
片付け終わった後のスッキリ感がハンパない。
美しい。
思わず、この人に頼むといくらぐらい掛かるのだろうと、料金を調べ始める。
いやいや、まずは自分でやるべきだと自らストップを掛けて、依頼を踏み止まる。
様々な整理収納アドバイザーが、動画で収納アイデアを紹介してくれています。
そんな使い方があるのかと、目から鱗の情報がいっぱい。
整理収納には柔らかい頭が必要だと知る。
特によく見る整理収納アドバイザーの動画のリストに、これをやってはいけないNG特集、とのタイトルを発見。
それを見てみたら・・・収納品を先に買ってしまうのはNGと言っていました。
あー、それ、私。
と、声を上げてしまいました。
引越して間もない頃、作り付けの押入れに、なにをどう入れたらいのかが、わかりませんでした。
廊下にも部屋にも荷物が詰まった段ボール箱が、積み上がっている状態だというのにです。
これらを、ここに入れればいいのは、わかっています。
でもどう入れたらいいのかが、わからない。
ぽっかりと空いた場所をどう使ったら、使い勝手がよくなるのかが、わからない。
どうしよう。
と、しばし考えた結果、ひとまず押入れの奥行を測ってみました。
結構な奥行きがあるとわかりました。
ネットで調べてみたら、そこにぴったり収まる、奥行きのある透明ケースを発見。
2つ購入。
押入れの中段に2つを重ねて配置。
そして中には洗剤の買い置きや、掃除道具などを入れました。
奥行があるのでたっぷり入ります。
よしよし、珍しくいい買い物をしたぞと思いました。
この時は。
使い始めたら・・・結構使いにくい。
引き出しの奥の物を取り出しにくいのです。
引き出しをかなり手前に引っ張り出さないと、奥の物に手が届かない。
そこでようやく気付く。
ここまで奥行のあるケースは必要なかったことに。
買ったばかりなので、捨てるという選択肢はない。
しょうがないので、ぶつぶつ文句を垂れながら奥の物を取り出していました。
このようにNG特集の動画の中で、整理収納アドバイザーが言っていた通りのことを、すでにしてしまっていたのです。
その整理収納アドバイザーは言います。
収納品を買う前に、まずはそれを買う必要が本当にあるのかを考えましょうと。
不要なものを捨てて量を減らすことで、今ある収納品で対応出来ないかといったことを、まず考えてからにしましょうと。
あなたについていく。
動画の中の整理収納アドバイザーに、私はそう言っていました。
結局、その奥行のある透明ケースをどうしたかというと、クローゼットに移しました。
服を入れることにしたのです。
服は洗剤などより重さがないため、出し入れのしにくさは軽減されました。
また洗剤などは、すでにもっていた小ぶりのケース3つに分けて収納。
新たに収納品を買うことなく、なんとかしようとしましたよ。
そう、件の整理収納アドバイザーに報告したい気持ちでいっぱいです。
プリンター市場に再編の機運があるんだとか。
事務機大手同士が基幹部品の共通化をするという。
これは初めてのことなんだそうです。
共通化することによって開発期間が短縮出来て、生産コストも削減出来るという。
そうはいっても基幹部品といえば、メーカーの魂ともいえるもの。
長らくトップシークレットであったでしょうに。
それを晒してでも開発に掛かる時間や経費、コストを削減したかったのでしょうか。
ワープロというものが発売された頃、すぐに手に入れた私。
当時のそれはタイプライターのように、紙を一枚一枚手で差し込んで印刷しました。
時代が進みパソコンに代わっても、そこで一番使うのはワード機能。
毎日大量に印刷をしていました。
一枚一枚入れなくて済むようになり、どれだけ嬉しかったか。
当時パソコンを買い替える時には、まずパソコンをゲットし、その時に貰えるポイントを使ってプリンターを買うという流れでした。
パソコンとプリンターはセットのものとの認識でした。
プリンターを買わないという選択肢は、頭に浮かびませんでした。
その後書くことを仕事とするようになり、プリンターは必須アイテムになりました。
原稿を入力したらまず印刷。
その紙で推敲をして赤字を入れていきます。
これを画面上では出来ない。
だからまず印刷。
年齢を重ねて小さい文字を見るのが大変になってきました。
メガネを書けて文字を追い続けると、とても目が疲れる。
出来れば裸眼で行いたい。
そこでフォントをびっくりするほど大きくして印刷。
フォントを大きくすると、印刷する枚数は増えます。
長編小説だと350枚ぐらいになります。
10回ぐらい推敲を重ねるので、3500枚を印刷することに。
我が家で一番の働き者といっていいかも。
仕事以外でも結構な量の印刷をします。
例えば・・・棚を欲しいと思ったとします。
あっちこっちのサイトを訪問し、サイズや値段などを調べるのですが、この時、これはどうかなといった程度のものを、片っ端から印刷していく。
そして印刷された紙を机に並べて検討。
画面上では検討しない。
というか、出来ない。
だから棚を1つ買うだけでも、たくさん印刷します。
事務機メーカーさんからしたら、私はいい顧客でしょう。
友人たちの中には、パソコンはあるがプリンターはもっていないという人が結構います。
買い物をする時にはどうやって検討しているのかと聞いたら、画面を保存しておいて、それで見比べるとの回答が。
私がその友人をじっと見つめていたら、「今、私は初めて、あなたから尊敬されている気がする」と言っていました。
尊敬の念が私の目に現れていたのでしょう。
世の中はペーパーレス化へ。
へビーユーザーの私なんぞは、希少動物に指定されるのかも。
そのうち「えっ、今も使っているの?」と驚かれるような時代になるのでしょうか。
いやいや。私はこれには徹底的に抗う所存。
メーカーさん、頑張ってください。
ココナッツミルクの使い方が難しい。
皆さんはどう使ってますか?
私は体質的に合わないので牛乳を飲みません。
料理で牛乳が必要な時には、アーモンドミルクで代用しています。
最近買ったレシピ本に、アーモンドミルクを使ったキッシュが載っていました。
美味しそう。
そこでいきなりココナッツミルクで作ってみようと考える私の、なんと浅はかなことか。
スライドされている状態で売っていたカボチャと、パプリカが冷蔵庫にあったので、これを具材にすることに。
カボチャとパプリカをレンチンしてからオーブン皿に。
オーブン皿を買ったばかりだったため、これを使いたかったんです。
レシピにはアーモンドミルクに卵を加えて、ソースにするとありました。
そのソースをほうれん草とハムとツナの具材に掛けて、オーブンにと書かれていました。
初めてトライするというのにソースも具材も違う。
なんとなくココナッツミルクと卵は合わない気がします。
相性が悪そうな感じ。
根拠はなし。
私は感性だけで料理するタイプです。
卵は使わず、ココナッツミルクだけにしようと決める。
カボチャとパプリカの上に、ココナッツミルクを掛けたら・・・予想していた液体感がない。
マヨネーズのように柔らかめの固形物として、野菜の上に載っている。
私が想像していたのは、ココナッツミルクの液体に野菜たちが浸っている絵でした。
でもそうはならなかった。
これを焼いて、どうなるんだろう。
と、思う。
ここで確信する。
失敗したと。
でも挽回方法を思い付かない。
いっか、このまま進んで。
と、前進を選択。
私は変なところで思い切りはいいタイプです。
そしてオーブンに入れました。
10分ほど焼いて取り出してみると・・・入れた時とほぼ同じ状態。
少し変わって見えるとしたら、野菜の水分が抜けて干からびている点ぐらい。
素材を台無しにしているだけ。
恐々食べてみたら・・・不味くはない。
美味しくもないけど、悲惨なほどではない。
野菜に甘いソースを付けて食べているといった感じ。
だったらオーブンに入れて焼く必要はなく、ドレッシングと割り切って、レンチンした野菜に掛けて食べた方が良かった。
まずは1回レシピ通りに作ってからアレンジしろ。
そう自分に言い聞かせようと思います。