消防車が
- 2022年02月21日
午後に仕事をしていたら、消防車のサイレンが聞こえてきました。
通り過ぎるかと思っていたら、割と近いところで停まった感じがする。
そして「有り難うございます」と男性の声が。
ん?
窓越しに外を眺めたら、3台の消防車がマンションの向かいの通りに停まっていました。
ぎょっとして周囲を見回してみる。
どこが火事なのかわからない。
消防車から下りた隊員たちが、きょろきょろとし始める。
そして隊員たちはそれぞれ、周囲のマンションに散って行きました。
それって・・・もしかして火事の現場を探していますか?
道行く人たちも立ち止まり、辺りをきょろきょろ。
同じように現場を探している様子。
しばらくすると散っていた隊員たちが、消防車に戻って来ました。
何事か話をすると、今度は3人1組となって、向かいのマンションの外壁をぐるっと回り始める。
それが終わると、隣のマンションを同じようにぐるっと回る。
やっぱり現場を探していると確信する。
通報があったから出動したものと思われますが、その通報はこの辺りといった、曖昧なものだったのでしょうか。
以前カフェでお茶をしていた時のこと。
救急車がサイレンを鳴らして向かいのマンションの前に。
その時の隊員たちは一切迷いを見せず、そのマンションの外観をチェックしてから中へ。
そのマンションで火事が発生したという通報だったのでしょう。
一見したところ炎も煙も上がっていません。
カフェの客たちも通行人たちもそのマンションを見上げて、事の成り行きを見守りました。
10分ほどが経過した頃、男性の声が辺りに響き渡りました。
「こちらは〇〇消防署です。火事の通報がありましたので出動しましたが、フライパンを焦がしたことで、マンションの火災報知器が反応したためでした。現在火災が発生している状況ではありませんので、ご安心ください」
と、説明してくれました。
フライパンかぁ。
まぁ、何事もなくて良かったよね。
などと私は呟きましたっけ。
こんな風に説明してくれるのは、有り難いですよね。
不安な時間を過ごした者としては、理由と結果を教えて貰えると安心出来ます。
こうした経験があったため、今、火事の現場を探してうろうろしている隊員たちも、説明してくれるのではないかと期待して待つことに。
そして私は仕事に戻りました。
しばらくしてから外の様子を探ったら・・・3台いた消防車のうち、2台が消えていました。
残った1台に隊員は乗車しておらず、その姿は見えません。
居残ってまだ探しているのでしょうか。
それから1時間後に外を見たら・・・消防車は消えていました。
説明なし・・・でした。
なんだったんでしょうね。
いたずらだったのか、間違いだったのか。
謎のままです。