趣味
- 2023年08月28日
趣味はお金がかかるものです。
以前やっていた囲碁は比較的リーズナブルでした。
レッスン代は。
しかしながら通常のレッスンだけでは付いていけない。
だから初心者向けの本を買う。
でも上達しない。
それでまた別の本を買う。
本の購入だけでは終わらない。
ネット上の囲碁クラブの会費。
そこが主催している検定試験の受験費用。
その賞状と登録費用。
ネット会員同士が対局出来る別のクラブの会費。
ちっとも勝てずつまらないので、憂さ晴らしのためのソフト購入代。
ネットでの個人レッスンの利用代金・・・と、才能無しと見切りをつけて足を洗うまで、結構な額を囲碁に注ぎ込みました。
が、私のこの散財はまだ可愛い方らしい。
友人A子がやっているフラダンスでは、発表会の度に揃いの衣装だの、先生への心づけだの、参加しなくても支払うことになっている打ち上げ代だので、私より一桁高い額が必要なんだとか。
友人B子がやっているのは日本舞踊。
B子の口から、私が囲碁に使った額より、二桁高い額が必要だと聞いた時には「ヒー」と悲鳴を上げてしまいました。
出来たてほやほやの文庫「たそがれダンサーズ」で登場人物たちが始めるのは社交ダンス。
さて、この趣味はどうでしょう。
これもやはりそこそこの費用が掛かるようです。
社交ダンスの大会に取材に行った時のこと。
会場内には衣装を販売するお店が出ていたので、覗いてみました。
プリンセスのようなドレスや、セクシーさ全開の衣装がずらり。
羽やスパンコールなど、キラキラしたものがどの衣装にも付いています。
値札を見ると・・・「あぁ、やっぱりいいお値段ね」と言いたくなるような金額。
すると隣にいた編集者が教えてくれました。
「桂さん、値段を一桁見間違えていませんか?」と。
ん?
値札をよーく見たら、私が理解した額より一桁高かった。
思わず、ぎゃっと叫びました。
そして「よく私が見間違えていると分かったね」と言ったら、「あまりに冷静に見ていらっしゃったので、これは桁を見間違えているっぽいなと読みました」とのこと。
ご明察。
社交ダンスもそこそこお金が掛かるようです。
仲間たちと一緒に踊る楽しさを覚えた、社交ダンス初心者のオッサンたちが活躍するのは、小説「たそがれダンサーズ」。
多少お金は掛かっても、そこで得る楽しさは何物にも代えがたい。
そんな彼らにどうぞご声援を。