靴作り

  • 2024年08月22日

靴作りの世界コンクールで、日本人が優勝したとの記事を発見しました。
素晴らしい。

それは木型から作るオーダーメードの紳士靴の職人たちが、参加したコンクールだったとか。
そこでの優勝、快挙です。

世の中にはこういう様々なコンクールがあって、そこで日本人が受賞したとのニュースを聞くと、我がことのように嬉しくなります。

以前靴メーカーで会社員をしていた私。
靴作りのコンクールで日本人が優勝したとのニュースは、いつも以上に嬉しいものでした。

昔勤めていた靴メーカーの工場では、紳士靴を大量生産していました。
オーダーメードではしていませんでしたが、工場にはたくさんの職人たちがいました。

そうした職人たちは皆、個性的でした。
でも普段は愚痴ばっかり言ってるオッチャンが、工場の持ち場についた途端、キャラを封印。
真剣な顔で手際よく靴を作る姿は、格好良かった。

職人たちは分業制で仕事をしていましたが、その誰もの手際がリズミカルでした。
各自独特のリズムを取りながら、次々に作っていくのです。
頭で考えて動いているのではなく、身体が勝手にリズムを刻んでいるといった様子。
何時間見ていても飽きませんでした。

小説「この会社、後継者不在につき」の中に登場する人物の1人は、メーカーで働いています。
そこは包丁のメーカー。
彼は特段勤めている会社が好きという訳ではないのですが、転職するのも大変なので、このままそこで働きたいと思っています。

そんな彼が徐々に、そこで働くことに誇りをもつように。
そのきっかけの1つが職人たちでした。
凄い職人たちが社内で働いているのだと改めて気付き、それを我がことのように、誇らしく思うようになるのです。
会社はチームで、自分はチームの一員なのだと思った時、彼は大きく変わります。
彼の変化を知りたい方は、ぜひ本書をお取りください。


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