新刊が発売になりました

  • 2024年10月10日

新刊「地獄の底で見たものは」が発売になりました。
お住まいの地域によって発売日は前後しますので、店頭などで見つけられなかった場合には、書店員さんにお問い合わせくださいね。

お蔭様でこれまで小説を発表させて頂いてきましたが、何度経験しても、新刊の発売は嬉しいものです。

ようやくここまで来たという安堵感もありますし、形になったことに興奮も覚えます。
同時に不安も湧き起こります。
つまらないと思われるのではないか、嫌いと言われるのではないか・・・といった心配が次から次へと浮かんでくるのです。
この感情は恐怖という言葉に近いのかもしれません。

この恐怖感が強くなり過ぎて、発売の前日に悪夢を見たことがあります。
私が殺し屋集団に追い駆けられる夢です。
相手は大勢。
私はとにかく逃げます。
工事現場のようなところに逃げ込んだのですが、結局捕まり、殺し屋たちに取り囲まれます。
で、顔に硫酸を掛けられます。
ギャーと悲鳴を上げました。
この自分の悲鳴で目が覚めました。
心臓がバクバクいっていた記憶が残っています。
発売日を前にして、情緒が不安定になっていたせいで見た悪夢だったのでしょうか。

今回は悪夢までは見ませんでしたが、不安の大きさはいつもと同じ。
作家であり続ける限り、この不安は付いて回るものなのでしょう。

今日はこの小説「地獄の底で見たものは」の中の登場人物の1人を少しご紹介。
伊東由美は53歳。
専業主婦として長年生活をしてきました。
食費を抑えるために庭で野菜を育て、家事を切り盛り。
不満の一つや二つはあっても、それはそれと受け入れての暮らし。
平穏な生活がずっと続くと思っていました。

ところが。
ある日突然、断崖絶壁から突き落とされるような出来事に襲われます。
由美は1人で生きていかなくてはならないはめに。
53歳で。
由美がこの地獄でなにを見るのか、そしてどうするのか・・・。
興味をもたれた方はぜひ本書をお読みください。


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