クローゼット問題
- 2025年03月17日
新刊小説「腕が鳴る」には5つの物語が収められています。
その中の1つを紹介させて頂きます。
長尾康代の寝室は、服やバッグやらのファッション品で大渋滞中。
でも他の部屋はきちんと片付いている。
信用金庫でフルタイムで働きながら、ワンオペで家事をこなし、娘と夫の世話を完璧に行っています。
なのに、康代の寝室だけが混沌としています。
それを見た整理収納アドバイザーの真穂が提案したのは、予想外のことでした。
半信半疑ながら康代は、真穂の提案を採用します。
すると真穂の周りが変わっていく。
そして真穂自身にも変化が。
やがて真穂がどんな境地に辿り着くのかは、本でお確かめください。
なぜ不要な物を買ってしまうのか。
そこに焦点を絞ることで、解決策が見えてくることもあるようです。
かくいう私もクローゼットはいつもパンパン。
それなのにいざ出掛けようとすると「あー、着る服がない」と思う。
だから買ってしまう。
この繰り返し。
去年散々着た服なのに鏡の前で合わせてみたら・・・なんか違う。
体重は変わっていない。
なのになぜ。
同じ体重であっても、年齢を重ねる中で体型が変化していくし、顔も老けていくからでしょうか。
今の自分に合うと思うものを購入。
1枚買ったのなら、似合わなくなった服を1枚捨てるのが正解。
プラマイゼロになるから。
それなのに、もしかしたらまた似合うようになるかもと考えてしまう。
一度似合わなくなったら、二度と似合うようにはならないと、経験上分かっているはずなのに。
で、似合わなくなった服を捨てずにクローゼットの肥やしに。
こうしてクローゼットはパンパンになっていく。
でも稼働しているのは、そのうちのごく一部。
私も真穂に片付けを頼みたい。
そんな気持ちです。