発売間近です
- 2025年06月09日
文庫「残された人が編む物語」の発売が近付いてきました。
発売日は6月12日ですが、地域や書店さんによって入手出来る日は前後しますので、ご注意くださいね。
あなたは後悔したことがありますか?
私は毎日何回も後悔します。
一日に何度も後悔するのですから、これまでの人生は後悔だらけと言っていいでしょう。
後悔まみれです。
私ほどではないにせよ、後悔の経験がない、なんて人はいないのでは。
小説「残された人が編む物語」にはたくさんの後悔が描かれています。
どうして大丈夫だよと言ってあげなかったのだろうとか、どうして逃げてしまったのだろうとか。
そうしていたら、結果は違ったのではないかという後悔です。
悔やんでも取り返しがつかない。
呆然とした後で、自分に怒りを向ける登場人物も。
小説の登場人物たちはそれぞれのやり方で、大切な人の人生を辿ります。
大切な人の人生を知っていくうちに、後悔は深くなりますが、また別の感情も湧き上がってきます。
痛みと、その先の感情。
こうしたことを描いた小説です。
お手頃価格になったこの機会に、是非お買い求めを。
小説のごくごく一部を紹介すると・・・上田亜矢子は弟を捜すことに。
何十年も没交渉だった弟の行方が、分からなくなっていたから。
弟が出会った人たちから話を聞いて歩き、彼がどんな風に生きていたのかを知っていきます。
弟らしいなと思うエピソードもありますが、意外な一面を知るようなエピソードも。
亜矢子の後悔は小さくはなりませんが、別の感情も浮かんできます。
亜矢子が最後になにに気付くのか。
興味をもたれた方は、本書を手にお取りください。