文庫版「結婚させる家」が発売になりました
- 2025年10月09日
文庫版「結婚させる家」が発売になりました。
単行本の時とは大分違う雰囲気の装幀になりました。
50代の悲喜こもごもが詰まった小説です。
今日はその中の1つをご紹介。
吉村梨佳はバツイチ。
周囲から強く勧められて、結婚情報サービス会社に入会。
同じ50代のバツイチ、細田泰彦と知り合います。
交際をスタートするものの関係は停滞中。
やり手相談員の桐生恭子に勧められて、豪邸での宿泊体験をすることに。
これは交際中の当人たちだけでなく、吉村家と細田家の親族たちも豪邸に泊まり、一週間寝食を共にするという企画。
互いを深く知り合っていくのが目的です。
交際を進めた先がどういったものになるかが想像し易くなるのも、この企画のポイント。
梨佳と泰彦は長時間一緒にいることで、それまで聞いていた話の裏側や、今も引き摺っている過去などを互いに知っていきます。
相手が抱えているものを、丸ごと受け止められるかが問われます。
梨佳と泰彦が選んだ結末はどんなものなのか。
本書でご確認ください。
先月発売になった新装版の「嫌な女」を皮切りに、文庫を3ヵ月連続刊行します。
第2弾がこの「結婚させる家」。
そして来月には「息をつめて」が発売になります。
どの小説でも様々な登場人物たちの人生を、描こうとしてきました。
文庫版はお手頃価格。
この機会にぜひご購入を。