文庫「息をつめて」の発売まであと少し
- 2025年11月10日
「息をつめて」の文庫版の発売まであと2日となりました。
お住まいの地域や、入手方法によって、購入出来るタイミングは前後します。
ご都合のいい方法で入手してください。
子どもを育てるのは親の務めだと人はいう。
では、それはいつまででしょうか。
子どもが成人になっても?
子どもがしでかしたことの責任を、親は永遠に取り続けなくてはいけないのでしょうか。
なにかあると、親の育て方が悪いといったコメントが溢れます。
そうしたケースもあるでしょう。
でも人の性格は先天性のものと、後天性のものがミックスされている。
親がどんなに言葉を尽くして注意をしても、直してくれない子どももいる。
親が願っているようにはならない子どももいるのです。
「息をつめて」の主人公、土屋麻里はこうした苦悩を抱えながら孤独に生きています。
あまりに長い時間を孤独に過ごしてきたために、寂しさに慣れてしまっています。
逃亡者のような生活を送る麻里に、変化が訪れます。
不安を抱えた状態での新生活。
麻里はホームヘルパーになり、様々な利用者の家で働くことに。
利用者たちと触れ合ううちに、麻里はゆっくり少しずつ変わっていきます。
この麻里の生き様を、味わっていただきたいと思っています。

季節は秋。
読書に最適な季節です。
本を開けば違う世界に飛び込める。
これが読書の魅力のひとつ。
誰かの人生を垣間見る体験をぜひ。