身だしなみ
- 2025年12月08日
職場の身だしなみのルールを、変更する企業や団体が増えているらしい。
新聞記事によれば、地下鉄会社の男性職員に、ピアスのような装飾品の着用が許可されたという。
ってことは、これまではNGだったんですね。
またある市役所では服装を自由化して、襟のないシャツやジーパンの着用が、OKになったと書いてありました。
これまでは襟のあるシャツしかダメだってことですね。
襟のある方がオフィシャルという考え方だったんでしょうか。
昔、会社員をしていた頃、制服を着用していました。
工場の全社員には、揃いの作業着の着用が義務付けられていました。
本社の女性社員には、デザイナーという職種の人たち以外は、会社から支給された制服の着用を求められていました。
男性社員はスーツでした。
髪型とか、髭とか、アクセサリーとかに関して、細かい規則があったのかもしれませんが、記憶なし。
覚えているのは、本社の女子社員たちの制服がテカテカだったこと。
私が働き出した頃は、会社が制服を用意した時期から10年ほどが経過していました。

1人の社員に支給されるのは、ジャケット、タイトスカート、キュロットが1着ずつで、合計3着のみ。
着倒し過ぎて生地が薄くなり、テカテカになっていたのです。
会社は10年前に制服メーカーから買ったきりで、新たに買い足してくれないので、新入社員にはお古が与えられていました。
制服を着ているのが恥ずかしいのはシャレにならないと、総務部長に進言しました。
制服を着ろというのであれば、新しい制服を支給してくれ、そんな金はないというのであれば、私服でOKにしてくれと。
総務部長は渋面で「売上が激減している状態だから、それが通るとは思えないが、社長に直で言ってみたら?」とコメント。
私が勤めていた会社には、こういう社員が多かった。
君の言うことはもっともだから、俺が社長に直談判するよと言ってくれる人はいなかった。
だったら自分で社長に言ってみろと、責任者としての役割を放棄する人がほとんどだった。
で、どうしたかというと・・・無駄にポジティブシンキングな私は、意外や意外にイケたりするかもと、勝手に希望を抱えて社長室へ。
が、社長は中国へ長期出張中。
そこで専務のところへ。
自分が着ている制服を見せて、長期間着続けたために生地が薄くなり、テカテカになっていると訴えると・・・全然傷んでいないと言われました。
「節穴か?」とはつっこめない私が絶句していると、あと10年は着られるとまで言う。
まさかテカテカな制服の傷み具合を認めないとは。
予想外でした。
結局、テカテカな制服を着続けることに。
でもそれから10年経たないうちに倒産しました。