プレゼントを
- 2025年12月22日
プレゼントをなににしようかと、悩みがちな時期ですね。
悩むのも贈る楽しみの一つであるのですが、悩み過ぎてストレスを感じることも。
こうしたことを避けるため、私はおおよそのジャンルを決めておき、その中から選ぶようにしています。
例えば、お世話になった方へのプレゼントは筆記具と決めています。
相手に合わせて、万年筆にするか、ボールペンにするかなどを検討するようにしています。
これぐらいの範囲での選択だと、全然苦になりません。
なにかを頂いて、そのお返しといった場合は今治のタオルにしています。
今治のタオルメーカーはたくさんありますが、日頃気に入って自宅で使っている会社のものを選んで贈ります。
クリスマス会と銘打った飲み会で、プレゼントの持参が課された場合は、その設定金額内の本にします。
海外の小説を選ぶことが多いです。
ちょっとした感謝を伝えたい場合には、コーヒーチェーン店のドリンクチケットを贈ります。
予定の時間を大幅に超えて、一生懸命直してくれた作業員に贈ったりします。
既定の金額を支払うだけでは、なんだか申し訳なくて。

そういえば、昔、参加したクリスマス会でのこと。
A子の家で開催されると知った私は、彼女の息子のB君に、なにかプレゼントを持って行こうと考えました。
でもなにを贈ったらいいのかが分からない。
そこでA子に、具体的な指示をして欲しいと申し出ました。
返信メールに書かれていたのは未知の単語。
どこまでが商品名なのか、どこからがアイテム名なのかさえ判別出来ない。
ネットで調べると、子どもたちに人気のアニメの登場人物が、戦う時に使う武器の一つと判明。
ネットショップで購入して、クリスマス会に参加。
B君に包みを渡すと・・・真剣な表情で私を見つめる。
「なに?」と尋ねると、内緒話をするように自分の口の横に手を当てて、私の耳元に囁く。
「サンタさんなの?」と。
私は小声で「サンタさんじゃないよ。サンタさんじゃないけど、プレゼントをしたかったから持ってきたの」と説明。
ほっとしたような、がっかりしたような、複雑な表情で「分かった。有り難う」と言って、プレゼントを受け取ってくれました。
そんな可愛いことを言っていたB君は、今年三十歳になりました。
この話をするととても嫌がります。