顔に湿疹ができて3年。
皮膚科クリニックに4軒行きましたが、治りませんでした。
抗アレルギー剤の飲み薬と塗り薬を処方されるのですが、指示通りに薬を飲み、塗っても治りません。
原因をドクターに尋ねても「それはわかりません」と言われるだけ。
ある日、考えました。
私は抗アレルギーの薬を効かなくさせるほど、毎日アレルギーの元となるものを摂取しているのではないかと。
その頃、遅延型フードアレルギーという言葉を耳にしました。
これかもしれない。
血液検査で自分にどんなフードアレルギーをもっているかわかるキットが通販されているとのこと。
なんでも、摂取してから6~72時間後にアレルギー反応を起こすので、どれが原因なのか本人がわかっていない場合が多いのが、遅延型フードアレルギーの特徴だとか。
その原因が血液検査でわかるというのです。
ネットで調べたところ、このキットを購入し、自分で採血し、指定先に送ると、3週間後ぐらいに検査結果が送られてくるとのこと。
保険がきかないので、なかなかのお値段ですが、3年モノの湿疹を抱える身としては、チャレンジしたいところです。
が、自分で採血というところが引っかかります。
ナースに採血をしてもらってる間中、壁のカレンダーを見たりして、現実逃避をしなければいけないぐらいの怖がりの私が、自分で採血なんてハードルが高すぎます。
調べてみると、この検査をしてくれるクリニックがあるとわかりました。
クリニックで採血しても、血液を分析し検査をする会社はキットの送付先と同じなので、結果待ちに3週間ほど時間がかかるのは一緒。
ただ、ドクターの問診があるのと、採血してくれるのがナースだという点に差が。
初診料だのなんだので自分でキットを取り寄せるよりは若干高くなりますが、こちらを選択。

およそ1ヵ月後、検査結果が出ましたよと電話が入ったので、翌日クリニックへ。
96品目へのアレルギー検査の結果が表になっていました。
ヨーグルト、牛乳、チーズ、卵白、ラム・・・と、高いアレルギー反応を起こしている品目を目にし、むむ、やっぱり怪しいと思ってたんだよなと、納得。
と、野菜の蘭に異常に高い数値を出している品目が。
見ると、さやいんげん。
はっ?
さやいんげんって、あの、さやいんげん?
30分前に食べたお弁当に、さやいんげんが入っていたかどうかを思い出すのが大変なぐらいの存在感の薄いやつなのに、それがアレルギー原因?
いやぁ、びっくりしたのなんのって。
検査を受けて良かったです。
検査を受けなければ、自分がさやいんげんにアレルギーがあるなんて一生気が付かなかったことでしょう。
その日から、アレルギーをもっている食材をなるべく摂らないように食事をするように。
100%完璧に除去するのは無理なので、レストランに行った時などには、メニューに書かれている料理名からどんな食材とどういう調理法かを想像し、私がアレルギーをもっているものが入ってない確率が高そうなものを選ぶといった程度。
それでも、体調は日増しによくなっています。
原因不明の体調不良に悩んでいる方は、一度受けてみるのを検討してみてはいかがでしょうか。
買い物での失敗が結構あります。
便利だとの謳い文句に惹かれて買ったものの、数回使ううちに、手入れがメンドーだったりして、やがて部屋の中にある邪魔なモノといった存在に成り下がってしまうことが多々あります。
が、これはまだいい方で、買ったはいいが、それだけで満足してしまい、そのまま放置なんてケースもあります。
もっと切ないのは、購入した品を、さて使おうかと取扱説明書を読んでみたところ、あまりに初期設定がメンドー臭く、新しい世界に踏み出そうという気持ちが萎えてしまうケースです。
電動歯ブラシを買おうと思ったのは、歯科クリニックに行った時でした。
そこでは歯石を取りに行く度に、電動歯ブラシの使用を勧められていたのですが、「そうですねぇ」と答えるだけに止め、かわしてきました。
が、その日は計算をしてみたのです。
4ヵ月ごとに歯科クリニックへ行き、払う金額と、電動歯ブラシを使うことでその4ヵ月を5ヵ月、あるいは半年に延ばせられた場合の金額では、どちらが得なのかと。
結局数字に弱い私には、その場でどちらが得かの判断はできず、その歯科クリニックで電動歯ブラシを購入することはせずに帰宅。
自宅でゆっくりネット検索してみると、実にたくさんの電動歯ブラシが売られていることがわかりました。
値段もそれほど高くないようです。
そこで、私が一番気になるステインの除去という言葉が説明書きにしっかりあった品を購入。

3日後、届いた梱包を開け、さてさてと、取扱説明書を読み始めます。
すると・・・なんちゅう初期設定の面倒臭さ。
まずこのボタンを押して、歯にあてて○秒。それから○秒以内に別の場所にあてる。
とあります。
さらに歯から外している時間が○秒以上経つと、リセットされてしまうので、また最初からだの、さらにこうした初期設定は使用してから6回まで続くだのと、予想外のあれやこれやが書いてあります。
そのうえ、○○モードにする場合は、△ボタンを○秒以上長押しするだの、××モードにする場合は□ボタンを二回押して、振動の強さを選択してから☆ボタンを押して決定してからにしろだのと、パソコンの初期設定かと思うような指示の羅列。
電動歯ブラシなんて、スイッチを入れて、歯にあてるだけかと思っていたのに・・・。
さらに洗面所にコンセントが2つしかなく、そのうち1つは電話の子機のために常に使用中で、もう1つは温風&冷風器に使っています。
このため、電動歯ブラシの充電のためには、温風&冷風器のプラグをその都度コンセントから外さなくてはならないことに、この時点で気が付きました。
しゅるしゅるしゅると、やる気が萎んでいく音が聞こえます。
結局、今度時間のある時にやろうと思い、洗面台の隅に置くだけに。
時間のある時なんて時は、決してこないんですね。
それから半年。
ほこりをかぶった電動歯ブラシが洗面台の隅にあります。まだ未使用の状態で。
毎日それを目にする度、ちょっと切なくなります。
最近観た映画のDVDの中で、面白かったもののご紹介。
まずは「戦火の馬」。
監督がスティーブン・スピルバーグ。
これだけで映画への期待が高くなりますが、この期待を裏切らないだけの感動の作品となっています。
時代は第一次世界大戦の頃。この時代の人を描くために、中心に馬をもってきたというのが、この作品の肝。
馬とどう触れ合うかによって、その人物のキャラや境遇がすぐにわかるようになっています。
気が付けば、なんとかこの馬に生き延びて欲しいと願ってしまっています。
なかでも馬を匿おうとする幼い少女と、祖父の二人のエピソードがとても効いていて、心に残りました。
少女を思って隠し事をしている祖父と、それがわかっているのに知らないふりをする少女の気持ちが交差するシーンにじーんとします。
時代に翻弄された馬は、当時の大勢の人を象徴していて、運命というものを考えさせられます。

次は「ソウフ・サーファー」。
ハワイで暮らす13歳のプロのサーファーを目指す少女のお話。
これが、サメに襲われて片腕を失くした実在の女性を映画化したものだというのは、どこかで耳にしていたため、これは実話なんだと思いながらの鑑賞。
すると、この実話という点が胸に迫ってくるのです。
これがフィクションであれば、こんな事故に遭ってもこれほどの前向きっておかしいし、家族が優し過ぎるし、友達がいい子過ぎるし、友達の家族もいい人過ぎて、三流映画だわ・・・といった感想をもつところ。
が、これが実話となると、なんちゅうポジティブシンキングじゃ、と少女の生き方に感動。
いい友達がいて良かったわぁなんて、すっかり隣人のような気持ちになります。
また、そんな目に遭った海に再び戻っていくまでの物語が中心になっているので、サーフィンに1グラムの興味がない私でも、充分楽しめました。
こうしたスポーツや競技シーンが出てくる映画で、練習や競技シーンがやたら長いのがありますが、あれはいただけません。
努力しているシーンや勝つか負けるかのドキドキ感をもてるシーンは大事ではありますが、最小限に抑えておかないと、見ているこっちは飽きてしまいます。
そもそもそのスポーツなり競技なりに興味がない人がほとんどなのだということを理解したうえで編集作業を潔くやっていただくのがいいと思います。
その点、この映画は冗長ではないので、気持ち良く登場人物に心を添わせてストーリーにのっていくことができます。
どんなに晴れている日で、降水確率が0パーセントであったとしても、出かける時のバッグには折り畳み傘を忍ばせています。
まるで慎重に生きている人みたいに折り畳み傘を持ち歩くようになったのは、ここ十年ぐらい。
それ以前は、出先で降られて買った傘はいく知れず。
狭い玄関が、そうやって購入した傘に占領されてしまうのを指を銜えて見ているだけでした。

昔OLをしていた頃、自宅の最寄り駅まで辿り着いた時、外は土砂降りでした。
当時、その駅近くにコンビニはなく、時間潰しができる書店も閉店してしまっている時間でした。
空を睨んでいると、「どっちの方向ですか?」と男性の声が。
声がした方に顔を向けると、30代ぐらいのスーツ姿の男性が、指で右と左を交互に指差していました。
駅からの道は左右で分かれているので、そのどっちへ帰るつもりなのかと尋ねているようでした。
私は無言で左方向を指差しました。
すると「だったら送りましょう。当分止みませんよ」とナイスな提案をしてきたのです。
ナンパされるような容姿ではないですし、当時はそれほど物騒な世の中でもなかったので、親切で言ってくれているのだろうと判断し「それはそれは。ありがとうございます」と素直に受け入れることに。
相合傘で歩き出すと、篠突く雨によって足元はぐっしょりと濡れていきます。
靴の中にも雨が入り込んできて、気持ち悪いのなんのって。
さらにカップルでもないので、微妙な距離を取る2人には傘はちょいと小さい。
互いの外側の肩は濡れている状態。
これで、雨を凌いでいると言えるのだろうかとの疑問が浮かんできます。
「お仕事の帰りですか?」とか、「天気予報って外れますよね」といったなんてことはない会話も、雨の音でよく聞こえなくて「はい?」と聞き返したり、大声で「天気」「予報って」などと区切って発音したりと、なんだかメンドー臭いことに。
自然と無言になっていきますね、こうなると。
他人同士で相合傘で無言。
これ、結構キツイです。
結局、10分ほどで私の自宅前に到着。
私がお礼を言うと、片手を上げて、男性は去って行きました。
翌日、勤め先でこの話をすると、「名前は?」「年は?」「結婚してないんだろうね」とか「向こうの住所は?」と女子の同僚たちから質問の矢がびゅんびゅん飛んできました。
なにも聞いてなかったなぁと気付き、そう言うと、「んだよ」「それじゃ、次の展開ができないじゃないか」とか「あんたはそうやってチャンスを無駄にする女だ」と言った非難と指摘の声が。
どうやら同僚たちは映画やドラマの展開を想像してしまったようです。
映画やドラマでしたら、それがきっかけとなって・・・となるのでしょうが、現実の世界ではそうはならないのです。
親切な人が、同じ方向だったら、傘に入れてあげよっかなぐらいの感覚で声を掛けてくれただけなのです。
あしからず。