年賀状

  • 2014年01月09日

学生時代、年賀状を書くのがメンドーでしょうがありませんでした。
お正月休みが明ければ会うことがわかっている友人に、改まって、今年もよろしくーなどと書くのも恥ずかしくて、できることなら避けたい年中行事の一つでした。
posutonitoukann
ところが、年を重ねるごとに、年賀状がとても大事なものになっていきました。
生活環境が変わっていく友人たちとの大切な連絡ツールになったのです。
もしかしたら、とっくに縁が切れていてもおかしくないような友人たちとも、年賀状のお陰で辛うじて繋がっていられます。
へぇ、息子さんがねぇとか、あら、ご主人が・・・などと、小さなハガキに書いてある内容で、その友人にまつわる情報を更新することができますしね。

小さなハガキであっても、そこには、はっきりとセンスが出ますね。
あー、この子は、昔っからセンスがなかったけど、二十年経っても変わらず、センス悪ぃなぁとか、そんな失礼なことを思ったりするのも、結構楽しかったりします。

出版社の編集者たちからも、様々な年賀状をいただきます。
出版社として、或いは編集部内で1つの年賀状を作り、そこに各自が手書きで一筆添えるというスタイルを取っているところと、各自勝手にやってくれという放任スタイルを取っているところと2種類あるようです。
編集者なのだから、さぞ、凝った年賀状ではないのか・・・と思う向きもあるかもしれませんが、人それぞれでして。
あっさりと、非常にオーソドックスな既成デザインに、昨年は云々、本年も云々、益々のご活躍を云々といった、定型文を並べる方は結構多いです。
一方で、ご自分の写真を多用し「自分好き」を堂々と宣言するような編集者もいますし、モダンでセンスの良いデザインの年賀状をくださる編集者もいます。
個性が出ますね、年賀状には。

で、私はといいますと・・・年賀状と暑中見舞いには、結構時間とお金をかけています。
毎回、ぷぷっと笑えるようなエピソードと、それに合わせたイラストをプロのイラストレーターさんにお金を払って描いてもらっています。
出てきたラフ案に「もっと引きの絵で」などとダメ出しをすることもあるほど、真剣に。
当初は、遊び気分で凝ったのですが、やがて「いつも楽しみにしているんですよぉ」とか「今回のは、今までの中で一番面白かった」などと言われるようになると・・・期待を裏切っちゃまずいんじゃないかと、勝手に思うようになり、クオリティを落とせなくなってしまいました。
受け取った方が、一瞬でも微笑んでくれるような内容を心がけています。

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