文庫「週末は家族」が発売になります。
5日ぐらいから書店に並び始めます。
柔らかくて温もりのある素敵な絵を使った装幀になりました。
単行本の時にもお願いした方に、今度は文庫用に新たに絵を描いていただきました。
装幀に使う絵というのはとても難しいんですね。
インパクトは欲しい。
でも、強さだけじゃなく、作品の雰囲気も同時に伝えたい・・・なんて時、編集者とデザイナーは頭を悩ませます。
いくつか出していただいた案はどれも素敵で、どうするかと悩んだ結果、決まったのがこれ。
決め手は、この絵には穏やかさだけでなく、その先へと誘うような奥行があるように感じたこと。
装幀が作品の入口だとするなら、扉の向こうに広がる世界を魅力的に見せてくれるような、物語性のある絵がいいように思うのです。
その点、この装幀はバッチリだと思うのですが、いかがでしょう。

きっかけは新聞記事でした。
そこでは週末里親という制度が紹介されていて、定年退職後、ご夫婦で実際に週末だけ施設の子どもを預かっている方たちの話が書かれていました。
その制度を知らなかったので、その記事を読み、驚いたことを覚えています。
それから色々と調べていくと、親子という難解な関係性に出くわしました。
親子だから。
親子なのに。
そういう世間の声に縛られて、呼吸困難に陥っている親子がいるように思いました。
私はいろんな形の親子があっていいと思っています。
血の繋がりがあってもなくても、どっちでもいい。
一緒にいる時間が長いとか、短いとかも関係ない。
大切なのは、躓いた時すっと手を差し伸べるとか、嵐の時には身体を寄せ合うこと。
そんなことがとても大事だと思うのです。
嫌いなところがたくさんあったとしても、そこに信頼があれば、多少の山あり谷ありはあっても親子関係は築いていける。
そんな思いで書いた小説です。
興味をもたれた方はぜひ、お手に取ってみてください。
今、ゲラチェックをしています。
私にとってこのゲラチェックは結構しんどいものです。
今一度自分の原稿と向き合うのですが、どんどん不安が大きくなっていくんですね。
本当にこれでいいのか。
これを発表しても大丈夫なのか。
読むに値する作品だろうか――。
そんなことを考え出してしまうんです。
これはデビュー当時から変わりません。
ゲラには校正者と編集者からの指摘が書かれています。
漢字の間違いや、入力ミスなどといった点。
「いやぁん。恥ずかしいっ」と赤面してしまうような間違いが結構多いのですが、それをきっちり指摘してくれるので大変助かります。

こうしたイージーミスとは別に、ここでこのセリフは心情的におかしいのではないかといった、内容に関する疑問点なども指摘されます。
こうした時「仰る通り」と頷く場合と、「なし」と却下する場合と2つに分かれますが、どちらであっても即断できれば問題ないのですが・・・。
時に、んー、どうしようと迷うケースに出くわします。
校正者もしくは編集者が指摘した理由はよくわかる。なるほど。そういう読み方をする人もいるかもしれない。
が、この登場人物の性格からすると、その気持ちの流れは不自然になる。
なんて悩みだすと、もうどうしたらいいのか途方に暮れてしまうのです。
誤字脱字といった正解がはっきりしていることなら、正しい方を選択すればいいだけなのですが、正解がないものの場合は迷いが深くなります。
こんな時どうするか。
最近は掃除や料理をしています。
それまでもアイデアが浮かぶのが掃除や料理中ということが多かったので、意外と頭が活性化している時間のような気がしていました。
以前ゲラチェックで悩んでいた時、思い切って席を立ち掃除を始めたところ、解決策を思い付く経験をしました。
紙に印刷された文字を睨んで座っているより、身体を動かしている方が脳にはいいのでしょうか。
これを機会に迷った時は掃除か料理をするようになりました。
掃除や料理が終わっても結論を出せない時も勿論あるのですが、とにかく部屋が綺麗になったんだしとか、料理ができたんだしなどと自分を納得させることができるので、精神的に追い詰められなくて済みます。
皆さんは、迷った時どんな方法で答えを見つけていますか?
肌が弱いせいか、タオルにはこだわりが。
ふわふわの肌触りではあっても、洗濯機でガンガン洗うので耐久性がないとダメ。
ブランドロゴやプリント柄などは一切不要。
そういった柄などは使っているうちに色褪せてきて汚らしく見えてしまうので、白の無地がいい。
できれば、それほど高価じゃないものを、ネットで気軽に買いたい。
こうした諸々の希望をクリアしたネットショップがあったので、そこで買っていたのですが・・・私が愛用していた品は廃番となってしまいました。
しょうがないので、タオル探しのネット旅へ。
国産のタオルメーカーが集結していると有名な地がアップしているサイトを発見。
その地にある複数のタオルメーカーの品を、そこで選べて購入できる様子。
価格はそれまでのよりちょっと高いですが、一度トライしてみるかと選び始めたのですが・・・白の無地のタオルがメーカーごとにあって、ラビリンス。
結局、「すごいタオル」と謳うメーカーのタオルを選ぶことに。
メーカーがすごいというぐらいなのだから、すごいのだろうと信じることにして、商品が届くのを待ちました。
数日後届いた品を見ると・・・「すごいタオル」と書かれたタグがタオルに付いていました。
それがこちら。

私はてっきりHP上の売り文句だろうと思っていたのですが、商品名だったようですね。
それでタオルに「すごいタオル」のタグを付けちゃってる。
こんなに自分からハードルを上げちゃって大丈夫なのだろうかと、販売戦略への疑問が。
まぁ、とにかく使ってみることに。
使用後の感想は・・・まぁ、いいかも。
肌触りはやわらかいし、吸水性もしっかりあるので、使い勝手がいい。
なんの問題もない。
フツーならとってもいいタオル。で終わってるところ。
が、タグを見たせいでハードルをたか~く上げてしまい、期待値が最高点にまでいっていましたから、まぁ、いいんじゃない? といった冷めた感想になってしまうのです。
物を売るって難しいですね。

が、これ、プレゼントなんかにはいいんですね。
「見て見て。すごいタオルって自分で言ってるタオルなの」なんて言いながらプレゼントすると、結構ウケます。
タオルとしての質に問題はないので、ウケを狙いたい友人へのプレゼントには最適。
あーだこーだいいながらも、その後もこの「すごいタオル」を何枚も買い足しているので、私はこのタオルのファンなのかもしれません。
部屋の灯りにこだわる方ですか?
私はまったくこだわらずにいるため、神経質な方がいらしたら、叫び出すんじゃないかというような灯りになっています。
書斎とリビングスペースにあるソケットがちょっと特殊で、E11口金でハロゲン電球を使用するタイプ。
日用品をネット注文しているショップのカタログを見ると、確か以前は2色あったように思うのですが、いつからか取り扱いが1色のみになった模様。
しょうがないのでそれを購入。
が、それはそれまで私が買っていたのとは違う色の方だったようで、取り付けてみると・・・50センチ隣のソケットについている灯りとは明らかに色が違う。
さて、どうする。
思い付く方法は3つ。
1つは、もう1色のハロゲン電球を販売しているネットショップを探して買うというもの。
もう1つは、いつものネットショップで買える方の色に統一して、ほかの電球もすべて取り換えてしまうというもの。この場合9つのハロゲン電球を取り替えることになります。
最後の1つは、灯りの色がバラバラでも気にせず、そのまま使用するというアイデア。
どれを選んだか・・・灯りがバラバラでも死にはしないという論理を組み立て、気にしないことにしました。

トイレや玄関、ランドリールームのソケットは、よくあるE26口金のためLED電球にしているのですが、こちらはカタログによれば昼白色、電球色、昼光色の3色の取り扱いがある様子。
これも難題。
電球が切れたソケットと同じ場所にある、まだ切れていない電球を見上げてみますが、それをどれだけじっと見つめても、3色のうちのどの色なのかわかりません。
当然、以前買った時の記憶は私にはない。
で、どうするか。
勘に頼る。
昼白色あたりでいいんじゃないだろうか。
と、なんの根拠もなく決めて購入。
届いた昼白色のLED電球をソケットに差し込むと・・・あっ。違った。
50センチほど離れたソケットで輝く電球の色と違う。
さて、どうするか。
なんて、もう考えもしない。
また死にはしないというロジックでもって、放置。
打ち合わせなどでそこそこの数の来客を迎え、また友人らもやって来ますが、このバラバラの灯りについて突っ込まれたことはゼロ。
が、取材などでこの部屋の中で撮影をするということになり、カメラマンさんがやってくると・・・必ずおいおいといった顔になります。
光に敏感なプロのカメラマンにはすぐにバレるんですね。灯りがバラバラなこと。
そして「難しいなぁ」とぶつぶつ言いながら、露出計でいろんなところをはかり出す。
どうやら日常生活に支障はないものの、カメラマン泣かせの部屋となっているようです。