扇風機

  • 2011年09月15日

今年の夏、大活躍した物といえば、小型扇風機。

高さ30センチちょっとの、ちっちゃな扇風機です。
節電の今夏、エアコンをなるべく使わないよう、この扇風機を使いまくっていました。
持ち運びが片手でできるほどの軽さなので、自宅内を移動する度、この扇風機も道連れします。
ひょいと持ち上げては、新たな場所に設置し、ブンブン風を送って貰っていました。
執筆中には仕事部屋で、料理中にはキッチンで、化粧中にはパウダールームで。
あまりに一緒に行動しているためか、今や身近な相棒といった存在です。
スマートフォンを購入した際、付いていたカメラ機能の試し撮りをしようと思った時には、当然のように、この扇風機にレンズを向けていました。記念すべき、ファーストショットが扇風機と相成りました。

 この扇風機は、もう6、7年使っています。
軽くて、とても重宝しているのですが、この相棒には1つ大きな欠点がありまして、動作音が、うるっさいのなんのって。
フローリングの床に置くと、ダダダダダッと、床を叩き続けるような音がします。しょうがないので、バスタオルを小さくたたみ、その上に、鎮座していただきます。すると、多少、動作音は小さくなりますが、それでも、結構耳につきます。
いつものボリュームでは、音楽も聞きづらくなるほどです。

 フル稼働させていた扇風機を、止める日がやってきます。
気温が上がらず、今日は動かさなくていいかなと思うような日。
扇風機を止めた途端に訪れる静寂――。
あぁ、今までの我が家には扇風機の音が溢れていたんだなぁと思う瞬間です。
そして、そうか、もう秋だなぁと、しみじみとします。
扇風機が作り出していた音から解放された時――それが、私が毎年、秋を感じる瞬間でもあります。

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