体温計
- 2012年04月09日
デスクの上に、小物を集めた一角があります。
そこには、スティック糊や、消しゴムといった物と一緒に、体温計が置いてあります。
私は、自分の体温に非常に鈍感なようなんです。
たとえば・・・今日は体調もいいし、インフルエンザの予防接種をしてもらおうと、病院に行った時のこと。
看護師さんから、体温計を渡されます。
脇に挟んで、いい子で待つこと、しばし。
ピピピと音がして、体温計を取り出したところ、7度4分。
んな、バカな。
覗き込んでくる看護師さんから、体温計を隠すようにして、「もう一度、計っていいですか?」と尋ね、許可を貰って、再計測。
と、今度は、7度5分。
上がってるし。
渋々、看護師さんに体温計を渡すと、「あら、こんなに」と言われてしまい、さらに「微熱の域を超えてるじゃない。インフルエンザの注射じゃなくて、先生に診察してもらったら」とのアドバイスが。
「でも、全然、具合が悪くないんですけど・・・」
「全然?」
「全然」
「おかしいわね」と首を捻る、看護師さんに、「出直してきます」と言い残し、病院を後にしました。
帰りの道々、考えます。
平熱が、6度0分の私が、7度4分で、まったく異常を感じないってのは、どうしてだろう。体温計が壊れていたのでは?
納得がいかないまま、1週間を過ごし、再チャレンジしてみたところ、今度は6度2分ぐらいで、なんとかインフルエンザの予防接種をして貰うことに成功。
ただし、この時と、先週の時との、身体のコンディションの差は、自覚できないままでしたが。
ある時、風邪を引き、別の病院へ。
受け付けに、問診表を提出したところ、「熱はありますか?」と聞かれたので、「熱はありません。咳が酷いだけです」と答えました。
体温計を渡されたので、長椅子に腰掛け、しばし、いい子で待っていると、ピピピの音が。
取り出すと・・・8度0分。
あぁ・・・ここで、ようやく悟りました。
私は自分の体温に、鈍感過ぎて、熱があるのか、ないのかを、理解できないのだと。
受け付けに体温計を返しながら、「自己判断ができておりませんで、申し訳ありません。高熱があるようです」と言った時、なんだか、とっても恥ずかしかったです。
それからも、熱っぽさを感じて、体温を計ると、5度8分などといったことも再三あり、もう、己の体調判断を、まったく信用しないことに決めました。
そこで、体温計をすぐに取り出せるところに置いておくことに。
体調を自己判断せずに、体温計を使って、客観的に知るように努めています。