• 2012年05月14日

マンションの1階には、建屋を飾るように、何本もの木が植えられています。

当初は、特に印象に残ることもない、木々でしたが、日当たりがよかったのでしょうか、どんどん大きく育っていきました。
数年で、葉の茂り具合は3倍ほどに、高さはといえば、2階のベランダに到達するまでに、成長しました。
通いの管理人がいるのですが、手入れをしている節はなく、木のやりたい放題にさせるといった、放任主義を取っているように見受けられました。
タクシーで帰宅する際には「そこの、入口が鬱蒼としちゃってるマンションの前で停めてください」とか、「そこの、伸び放題の木に囲まれちゃってるマンションの前で」と、運転手に指示を出すほどでした。

先日、ダストルームにゴミを捨てに行こうと、1階に降り立ったところ、びっくり仰天。
いつの間にか、葉が刈り取られ、すっきりした立ち姿に変身していました。
当初の姿に戻った木々を眺めてみると、なんだか、随分と寒そうです。
ここまで、思い切って、葉や枝を刈っちゃって、大丈夫なのだろうかと、心配してしまうほど。
何年も放置していたのに、突然、バッサリいこうと思ったきっかけは、なんだったんでしょう。今度、管理人に会ったら、尋ねてみようと思います。

さてさて、今度タクシーに乗ったら、なんと説明したらいいのでしょうか。
並びに、同規模程度のマンションがあり、その入口付近の木々は、ごくごく普通の状態にいつも保たれています。
こっちのマンションじゃないのよというつもりで、鬱蒼としている、伸び放題といった言葉で、降りる場所を伝えていましたが、すっきりとなった今、この言葉は使えません。
こうなってみると、個性をはぎ取られてしまったように、思えてきます。
いっそのこと、映画「シザーハンズ」のジョニー・デップのように、大胆に葉を刈りこみ、芸術作品にまで高め、目印にもなるような姿にして欲しかったなぁと、しょーもないことを考えてしまいます。

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