サイフォン式コーヒー
- 2012年09月06日
コーヒーが好きで、毎日飲んでいますが、果たして、これでいいのかと、現状に疑問をもつ日がやってきます。
これは一定周期でやってきます。
5年前のある日、コーヒー好きと自任しているが、ドリップ式で飲んでいて、そんなことをほざいてもいいのだろうかと、思い至りました。
やっぱり、サイフォン式ではないのか。
と思った私は、近所のスーパーで、サイフォン道具一式を購入。
説明書に従い、早速使ってみると・・・アルコールランプが結構怖い。
マッチを近づけると、すぐにボワッと火が付くのですが、その炎の高さが半端じゃなく高い。
が、どうやって、炎の高さを調整していいかわかりません。
プチパニックになっていたのは、多分、1分少々。
すぐに、ええい、このままやっちまえと、江戸っ子気分に。
恐々ながら、アルコールランプを、サイフォンのガラス容器の下に、押し込めます。
が、炎の高さが高く、炎はガラス容器を舐めるように、上部まで覆い尽くしてしまいます。
温度が高すぎるのでしょう。
すぐに、下のガラス容器に入っていた水がぐらぐらと煮え立ち、あっという間に、上部のガラス容器に移ってしまいました。
ちょっと、早くね? と思いながらも、慌てて、へらで上部のガラス容器を掻き混ぜ、さて、また難題。
アルコールランプの火を消さなくてはなりません。
私にできるだろうかと思わないではありませんでしたが、火事になっては困ります。
そっと、アルコールランプを引き出し、自分を励ますために「せーの」と独り言を呟きながら、蓋をかぱっとはめました。
これで、無事、火は消えました。
が、毎日、こんなにドキドキしながら、コーヒーを淹れなくてはならないのかと考えると、気分は暗くなってしまいます。
味はといえば、まぁ、美味しいかなぁといった程度。
繊細な舌をもっているわけでもない私には、そんなに差は感じられませんでした。
さらに、問題だったのは、後片付けが面倒だったこと。
形状が、コーヒーかすを捨てにくいし、洗いにくいんですね。
結局、1ヵ月後には、サイフォンは部屋のオブジェとなり、元のドリップ式でコーヒーを飲んでいました。
次の周期がやってきたのは、3年ほど前。
コーヒーの王様といえば、やっぱり、エスプレッソではないのか。
と思い立った私は、エスプレッソマシンを購入。
が、こちらも作るまでの過程が結構面倒なうえ、後片付けがサイフォン式より、手間がかかるという難点が。
数回使っただけで、部屋のオブジェに降格。
このままだと廃棄の道へまっしぐら。
それも、勿体ない話だと思い、来客者たちに、エスプレッソマシンはいりませんか? と言ってみたところ、引き取ってくださるという方が現れたので、そちらに譲りました。
コーヒー道の新たな境地へ進もうと、トライするものの、結局、使い勝手の便利なドリップ式に戻るということを繰り返してきました。
もう、不毛なことは、止める。
と、誓っていたのですが、周期なんでしょうね。
また、うずうずしてきました。
そんな時、目に入ってくるんですね。
通販のカタログとか、ネットの販売サイトとかで、コーヒーメーカーが。
今、気になっているのは、ドリップ式も、エスプレッソも、カプチーノも、なんでも1台でできちゃうというもの。勿論、全自動で。
もう1つは、深蒸し方式でドリップするという、コーヒーメーカー。
気が付けば、買うかどうかではなく、どっちにするかで悩んでいます。
あぁ、また、オブジェが増えるのでしょうか?