にんにくパウダー

  • 2012年05月07日

自宅と仕事場は兼用です。
となると、自宅兼仕事場で、打ち合わせといったことにもなります。
そこで、気を付けているのは、匂いの強い料理は、なるべく避けること。
ゲストに「あぁ、今日はカレーを食べたんだ」とか、「焼き魚にしたんだな」などと、メニューを当てられたりしたら、恥ずかしいってもんです。
そうはいっても、無性ににんにく料理が食べたくなる時ってのが、あります。
そんな時は、スケジュール帳をチェックします。
三、四日、来客予定がなければ、にんにく料理をするのを、自分に許可します。
そして、冷蔵庫の中を引っ掻き回して、にんにくを探します。
取り出してみると・・・腐ってた。
なんてことが、往々にして起こります。
滅多に使用しない食材のため、腐らせてしまうんですね。
にんにくを食べようと決めた瞬間、胃が準備態勢に入ってしまうんでしょう。裏切られた胃が、暴れ出します。「にんにくをくれー」と。
ですが、にんにくだけを買いに行くのはメンドー。
「にんにくをひとかけら、いただけないかしら?」と言えるような、近所関係も構築しておらず、諦めるしかありません。

見つけました。
いい物を。
それが、これ。

にんにくパウダー。
袋の裏の品名の欄には、乾燥にんにくパウダーとあるので、乾燥させたにんにくを、パウダー状にしたんじゃないでしょうか。
これ、便利です。
袋にはチャックが付いているので、容器に移し替えたりする必要もありません。
それに、腐らす心配はないし、必要な量だけ、いつでも使えます。
さらに、みじん切りにしたり、つぶしたりといった時に、手や包丁、まな板に臭いがついてしまうのが、にんにく料理の宿命でしたが、そんな運命を蹴散らしてくれます。スプーンですくい出し、フライパンにひいた油の上に、ぽんと落とせば、オッケー。手との接触がないので、当然臭いもつきません。
これで、これからはガンガン、にんにく料理を作れるようになります。
来客予定をうっかり忘れて、作ってしまい、ゲストが鼻をうごめかすような事態にならないよう、注意しなくてはいけませんが。

ブーム

  • 2012年05月03日

中学生の頃、仲間内では、いくつかのブームが生まれ、消えていきました。

今振り返ると、いったいどうしてブームになったのか、わからないものも、数多くあります。
たとえば、「おいちょかぶ」。
女子校の私たちが、「おいちょかぶ」などという博打を、どこから仕入れてきたのでしょうか。
気が付けば、休憩時間の度に、「おいちょかぶ」を楽しむように。
もう、「おいちょかぶ」ひと筋。
ほかのゲームは一切しません。
飽きもせず、一つのゲームばかりをしていたのですから、「おいちょかぶ」には、深い魅力があったのでしょう。今では、ルールもうろ覚えですが。

やがて、唐突に、学校から通達が発せられました。
学校にトランプを持ってくるのは禁止というものでした。
クラスの誰かが、教師にちくったのでしょう。
私たちは、不良グループではなく、ごく平凡な女子中学生でしたので、休憩時間のトランプ遊びが、素行の悪化や、優良な生徒に悪影響を及ぼすといった心配は皆無のはず。
しかし、不思議なことがまかり通るのが、学校というところです。
とにかく禁止にしちゃえとばかりに、新規則が発表されたのでした。

そこで、私たちはどうしたか。
まだまだ、「おいちょかぶ」は楽しみたい。
結果、トランプを手作りすることに。
なにか言われた時に、「これはトランプじゃなくて、手製のカードです」と反撃できるから、といういたってシンプルな理由からでした。
そして、ついでにコインも手作りすることに。
それまでは、ただ「おいちょかぶ」をトランプゲームとして、単純に楽しんでいただけだったのですが、ちょっぴり芽生えた反骨心が、賭けにしたら、どうだろう? という新発想に繋がりました。
そして、ルーズリーフをカットし、折って作った、手作りコインが完成。
毎朝、全員が同じ金額からスタート。
休憩時間の度に、勝負をしていき、6時限目になった時、誰が一番のお金持ちになっているかを争うという、「おいちょかぶ」本来の楽しみ方に近づいていました。

ある日のこと。
休憩時間だというのに、教師が教室に入ってきました。
突然のことで、カードを隠す間がありませんでした。
しっかり、教師に「おいちょかぶ」遊びを目撃されてしまいました。
「こら、なにをしている」と教師に注意されます。
私たちは「手作りカードの出来を見せ合っている」と答えました。
が、そんな言い訳が通じるわけもなく、没収されてしまいました。
しゅんとなった私たちでしたが、ちょうど、飽きる頃合いだったのでしょう。
二、三日後には、別のブームに夢中になっていました。

それにしても・・・どうして、トランプはダメだったんでしょうか?
学校っていうのは、ワンダーランドですね。

  • 2012年04月30日

小学生の頃、学校行事で海や山へ行くと、誰かが決まって、宣言するのです。
「記念に、石を持って帰る」と。

周りに流されやすかった私は、まったく石になんか興味ないくせに、そうか、それじゃと、手ごろな石を探し始めます。
適当な石を見つけ、私はこれにすると、周囲に宣言し、リュックに収めます。
自宅に戻り、持ち帰った石を親に披露します。
が、そこまで。

石は部屋の隅に置かれ、二度と手に取られることも、思い出されることもなく、そこに居続けます。

そして、なにか別の物を探している時に、その石を発見することになります。
そんな時、「懐かしい」とはならず、まず思うのは「なんで、こんなところに石が?」という疑問。
どこからか歩いてくるわけもないですし、親が嫌がらせで、置くわけもない。
と、すると、自分が置いたんだろうな、やっぱり、と判断。
が、いったい、どこで拾ってきたものなのか、これっぽっちも思い出せません。
小学生の身ですから、多くの出来事を経験しているわけもなく、思い出せそうなもんだと、今の私は思いますが、当時から、薄らぼんやりしていたんでしょう。皆目見当がつきません。
そのうち、記憶を辿るのもメンドーになって、ごみ箱に抛るか、元の場所に戻してしまいます。

ふと、思います。
あの、「石を持って帰る」宣言をした子は、その後、石をどうしたんでしょうか。
自ら宣言したくらいですから、石への思いれが、私とは雲泥の差のはず。
色を塗ったり、顔を描いたり、行った場所の名や日付をつけた箱かなんかに、収納したりしたんでしょうか。
持ち帰った石のその後について、誰からも語られることがなかったのが、今になると不思議です。

フィギュア観戦

  • 2012年04月26日

先日、国立代々木競技場で開かれた、世界フィギュアスケート国別対抗戦を観戦してきました。

いやぁ、感激しまくり。
素人にも、違いっていうのがわかるもんですね。
今一つだったなという出来栄えと、すっごいわという選手との違いって。

平日だというのに、会場は満席で、そのほとんどは女性。
転んでしまった海外の選手にも、「頑張れ」との気持ちを込めた拍手を送るなど、とても温かいお客さんたちでした。
そして、最後に、大観衆の期待を一身に背負って、日本の髙橋大輔選手が登場。
髙橋選手がジャンプに入る前なんか、全観客の膝に、力、入っていたと思います。勿論、私も。
もう、一緒に跳んでるつもりでした。
そして、半端じゃないプレッシャーが圧し掛かっているであろうに、そういったものを撥ね退けて、髙橋選手は完璧な演技を披露してくれました。
格好良すぎて、惚れてしまいそうでした。
いい仕事ぶりを見せていただきました。

いい仕事ぶり・・・といえば。
先日、ドラマ「恋愛検定」の本読みを見学させてもらいました。
そこで、たくさんのいい仕事ぶりを見せていただきました。
挨拶をさせていただいた時には、その華奢な身体にぴったりの、小さな、可愛らしい声でお話をしていた女優さん。
ところが、台本のセリフを読み始めた途端、豹変。
役になりきった声は、強く、大きく、リハーサル室に響きます。
そこにほかの役者さんたちのセリフが、加わっていくのですが、すでに声には感情やキャラクターの個性が入っていて、まるで、本当に、その場にいて、そう感じたから、口にしているといったぐらいの自然な演技。
すっごいわ。
と、思わず呟いてしまったほど。
その、見事なプロの仕事っぷりは、感動ものでした。
いい仕事は、人を感動させますね。

ドラマ「恋愛検定」はNHKのBSプレミアムで6月3日から放送がスタートします。
いい仕事っぷりを、ぜひ、ご覧になってみてください。

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