「ソーシャル・ネットワーク」
- 2013年04月15日
最近観た映画DVDの中から、感動した作品を紹介します。
まずは「ソーシャル・ネットワーク」。
「facebook」の創設者の物語を、当人がまだ生きているというのに、映画にしてしまったと聞いた時には、「すっげぇなぁ、ハリウッドって」と思っていました。
さらに、話題になった作品でもありましたので、期待感いっぱいで観てみると・・・これが、面白い。
まず、構成が斬新。
オーソドックスに、時系列にそって描いていくという手法を選択することもあり得たと思うのですが、この作品では、そうはしていません。
過去のシーンの後で、パチンとシーンが切り替わり、現在のシーンに。
そこは調停場面で、さっきまでのシーンに出ていた人が、主役の創設者、マークと争っています。
これを繰り返していきながら、物語は進んでいきます。
この過去と現在の切り替えしが、とても上手い。
あぁ、こんなことがあったのかぁと思っていると、パチンと調停場面に切り替わるので、そうか、たった一人の友さえ、失ったんだなぁと、一瞬でわかるようになっています。
また、最後のシーンもとても印象的。
マークが得たものと、失ったものが、はっきりとわかって、なんとも言いようのない余韻を残します。
いい映画でした。
次にご紹介するのは「愛する人」。
2人の女性の日常が描かれ出します。
2人は、年齢も、環境も違うので、どういう風に繋がっていくのかなぁと思っていると、なんとびっくりな繋がりが。
物語の構成をみると、偶然とか、手違いとかが、ちょっと多過ぎるかなぁと不満がないわけではないのですが、そういったことを忘れさせてくれるほどの、吸引力がありました。
あぁ、どうか、彼女に伝わりますようにとか、お願いだから、見つけてあげてとか、気が付いたら、画面に向かって祈ってましたから。
2人のうちの1人、エリザベスという弁護士の、愛され方を知らない女性の孤独感は、もう観ているこっちが、ひりひりと痛みを感じるほど。
また、もう1人の女性、カレンが、ずっと介護をしていた母親が、自分ではなく、家政婦の娘に贈り物をしていたことを知った時の、怒りや傷ついた気持ちなどが、繊細に描かれていて、胸にぐっときます。
胸に響くシーンが、丁寧に積み重ねられていって、いい映画になりました、といった作品です。