大相撲観戦
- 2013年09月26日
現在開催中の、大相撲九月場所へ行ってきました。
私が幼稚園に通っていた頃から、場所中のテレビは、相撲中継に合わせるというのが、我が家の決まりでありました。
積極的ではないものの、これだけ長い観戦歴がありながら、相撲を生で観るのは初めて。
さてさて、どんなもんだろうかと行ってみると・・・これが、面白い。
国技館にいるお客さんたちと力士との一体感が半端じゃない。
俵に足がのっている状態の力士。
それを押し出そうとするのですが、なかなか押し出せない。
と、もう観客全員が、ぐっと押し出すように肩や手に力が入っちゃう。
息、してません、お客さんたちも。
やっと、押し出した途端、ふうっと息を吐きだす観客たち。
勝った力士に、よくやったという拍手と、負けた力士にも明日は頑張れよという拍手。
アスリートとお客さんの距離が近い、近い。
野球、サッカー、フィギュアスケート、トランポリン、バレーボール、卓球・・・と、色々なスポーツ観戦をしてきましたが、これほど近親者がやっているのを応援するような感覚になる場は初めてでした。
それに、昔から、日本人が相撲をとても愛してきたのがわかるような、そんな気もしました。
取組と取組の間が、ちょうどいいんですね。
その間、お弁当を食べたり、お喋りしたり、お酒を飲んだりしながら、ちょうどいい頃合いに、時間になって、取組がスタート。
思いっきり応援した後は、「勝ってたのにねぇ」「あとちょっとだったけど」などと取組の感想を言ったり、「○○さんのお嫁さんがね」と話の続きに戻ったりして、生活の延長線上に相撲があるといった塩梅。
そして次の取組が始まるまで思い思いに過ごすんですね。
こうやって、昔の人も、相撲を観て、応援して、楽しんでいたんでしょうね。
番付が上になればなるほど、風格のようなものを纏っているように見える力士たち。
こちらの色眼鏡でしょうか。
白鵬関は貫禄があって、さすがでした。
実は今年、東京駅で白鵬関をお見かけしたことがあったのですが、その時はびっくりするほど、身体が大きくなくて、あれ? と思ったぐらいでした。
ところが、土俵に立つと、その存在感の大きいことといったら。
さすがです。
取組も別格でした。
反動を利用してとか、タイミングでとかいった取組ではなく、相手の力士を一度持ち上げるようにして、宙に浮かしてから、叩き落とすといった勝ちっぷりでした。
最高に恰好よかったです。
腱鞘炎になるのではなかろうかと思うほどのたくさんのお土産をいただき、大満足で帰宅の途につきました。
そのお土産のごく一部がこちらです。
軍配模様の入った皿や、力士の形のチョコレートなど、面白いものがたくさん入っていました。
スポーツには、試合会場で観る方が面白いスポーツと、テレビ中継で観る方が楽しめるスポーツの2種類がありますね。
相撲はといえば、断然国技館で観るのがオススメです。
アットホームな雰囲気のなか、祭りの中にいるような感覚で、大勢で応援する楽しさ。
これは、テレビ観戦ではなく、国技館に行かないと味わえないものでした。
もっとたくさんの人に、国技館に足を運んで欲しいもんだと、相撲協会の人間でもないくせに思ってしまいました。