ハンガー

  • 2013年04月25日

どんなハンガーを使っていますか?

今まで、私が使っていたのは、ごくフツーのものでした。
スーツの場合だと、ジャケットをハンガーにかけたら、その下に付いている大きな洗濯バサミのようなものに、スカートかパンツを挟んでいました。
が、これだと、服を選ぶ時、どうも、パターンが広がっていかない。
揃いの上下を選んでしまいがち。
でも、上下をバラバラに使った方が、コーディネートの幅は広がるはず。
で、私は揃いのスーツであっても、ハンガー2つに別々に収納していました。
1つのハンガーにジャケットを着せたら、もう1つ別のハンガーの洗濯バサミに、揃いのスカートかパンツを挟む。
また、わざと、離してラックにかけてみたりして、それぞれを単品として考えるようにして、コーディネートの幅を広げるよう努めていました。
ですが、これだと、たいして服の量はないにもかかわらず、クローゼットの中がぎゅうぎゅう詰めに。

なにかいい解決方法はないもんだろうかと思っていたところ、見つけました。
洗濯バサミの部分が、浮き上がって、前に飛び出てくれるタイプのを。
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これだと、ジャケットの前に、洗濯バサミがきますから、スカートやパンツが、ぐっと自己主張をしてきて、コーディネートを考える時、単品として目に入ってきます。
それでいて、嵩としては、ほぼ1つのハンガー分で済みます。
このハンガーに切り替えたところ、同じ服の量なのに、クローゼットの中は随分とすっきりして、窮屈そうではなくなりました。
私は肩幅を最短に設定して使っていますが、肩の部分はスライドして、長さを変えられるようになっているので、身体のサイズや男女、デザインなどによって、調整して使える点も、よく考えられていると思います。

本物の服好きは、ハンガーにこそ、お金をかけると、どこかで聞いたことがあります。
確かに、着ている時間より、ハンガーに掛けている時間の方が、長いですもんね。
以前、高級ブランドショップで、買う気はさらさらなく、ただ、目の保養をしていた時、すっげぇ高そうなハンガーに、服が掛かっているのを見て「だよな」と納得したことがあります。
服を大切にするなら、ハンガーにもこだわらなくてはいけませんね。

  • 2013年04月22日

中学生の頃のことです。
天気のいい日でした。
日曜日だったような気がします。
親の部屋に寝っころがって、窓越しに空を眺めていました。
当時、私は自分の部屋をもっていたのですが、そこはマンションの通路側に面していたため、空を眺めることはできませんでした。
それで、わざわざ、空を眺めるために、親の部屋に行くのです。
そんなに空を見たいなら、外へ出ればいいのですが、基本的に出不精なので、家から出ないで、部屋を移動することで済ませていました。
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空に浮かぶ雲の中から、なんとなく好きな形の雲を一つ選び、それをぼんやり眺めていました。
その雲がゆっくり、ゆっくり、動いているのを、ひたすら追い掛けます。
と、自分が寝ている布団の方が、動いているということに気付きました。
そう、そう。
知ってる。
地球は自転してるから。
でも、自分の方が回っているとわかるほどの速度じゃないはず。
気のせい、気のせい。
と言い聞かせるものの、一度、自分の方が動いていると感じてしまうと、それを振り払うことができません。
回ってる、私――。
しばらくすると、胃がむかむかしてきました。
起き上がり、胸に手をあて、考えます。
これは、車に酔った時に覚えたのと同じ不快感。
ってことは、私は酔った?
地球の自転に?
我ながら、おかしな子だと思いました。
繊細なんてレベルとは違って、間抜け過ぎます。
薬箱の中を引っ掻き回し酔い止めの薬を探しましたが、説明書きによれば、酔う前に飲んでおくもので、酔ってからでは効かないといったことが書かれていました。
仕方がないので、頭に氷嚢をあて、自室のベッドに横になり「動いてない。私は全然動いていない」と言い聞かせ続けました。
三十分ほどすると、胃の不快感はなくなり、地球が動いているという感覚も消えていました。
ふうっ。
人心地がついた私は、それからどうしたかというと、居間のテレビの前に座りまして、当時のお気に入りだった、藤山寛美さんの松竹新喜劇の舞台中継を見始めました。
さっきまで自転に酔っていたことなど忘れたかのように、ぎゃははっと大笑い。
こんな風に、休日は過ぎていきました。

今、振り返ると、中学生の頃は、暇だったのか? とか、昔っから、私はちょっとおかしかったんだなとか、藤山寛美さんは偉大だったな、などと、いろんな感想が浮かんでまいります。

辞書

  • 2013年04月18日

愛用している辞書は「広辞苑」の第5版です。
しょっちゅう引いてます。
いつの頃からか、ルーペを使わないと、文字を読み取れなくなったので、辞書の側には、ルーペを常備。
あと、「日本語大シソーラス」という類語辞典も、よく引きます。
もっと、フィットする言葉はないだろうかと探しあぐねているような時、この類語辞典を引きます。
すると、類語がずらっと並んでいるので、そっか、こういう表現もあったかと気が付けて、とても助かっています。

「ジャパンナレッジ」という、インターネット辞書・辞典検索サイトも利用しています。
40種類ほどの辞事典が搭載されていて、現代用語が含まれている点や、図、イラスト、色などで確認できる点が便利で、頻繁に利用しています。
ネットで情報を取る際、その出所がとても大事になってきますが、こちらは、しっかりしているので、安心して、その情報を信じることができます。
このサービスを利用するには、お金を支払って会員にならなくてはいけませんが、私にはその料金以上の価値があります。
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愛用の「広辞苑」は、言葉について調べるだけでなく、アイデアを生み出す際のヒントを探す場所としても、利用しています。
キャラクターを作る時や、プロットを作る時、ぱらぱらと「広辞苑」を捲ります。
目についた言葉を拾い読みしていきます。
そして、英文学が好きなキャラにしてみようかとか、シイタケの研究をしている研究者にしてみようかとかいったことを考えます。
そうやって生まれたアイデアを書き出し、しばらく眺めているうちに、私の頭の中のキャラクターたちが立体的になっていきます。
プロットを作る時も、そう。
エピソードへと発展できそうなヒントを探して、「広辞苑」を捲ります。
二人を山に行かせてみたら、どうなるだろうかとか、寿司を食べている時、喧嘩させてみようかとか・・・。
つまり、物語にとって大事なエピソードのヒントが、「広辞苑」に、たくさん落ちているということでもあります。
ということで、私にとって、とても大事な品です。

「ソーシャル・ネットワーク」

  • 2013年04月15日

最近観た映画DVDの中から、感動した作品を紹介します。
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まずは「ソーシャル・ネットワーク」。
「facebook」の創設者の物語を、当人がまだ生きているというのに、映画にしてしまったと聞いた時には、「すっげぇなぁ、ハリウッドって」と思っていました。
さらに、話題になった作品でもありましたので、期待感いっぱいで観てみると・・・これが、面白い。
まず、構成が斬新。
オーソドックスに、時系列にそって描いていくという手法を選択することもあり得たと思うのですが、この作品では、そうはしていません。
過去のシーンの後で、パチンとシーンが切り替わり、現在のシーンに。
そこは調停場面で、さっきまでのシーンに出ていた人が、主役の創設者、マークと争っています。
これを繰り返していきながら、物語は進んでいきます。
この過去と現在の切り替えしが、とても上手い。
あぁ、こんなことがあったのかぁと思っていると、パチンと調停場面に切り替わるので、そうか、たった一人の友さえ、失ったんだなぁと、一瞬でわかるようになっています。
また、最後のシーンもとても印象的。
マークが得たものと、失ったものが、はっきりとわかって、なんとも言いようのない余韻を残します。
いい映画でした。
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次にご紹介するのは「愛する人」。
2人の女性の日常が描かれ出します。
2人は、年齢も、環境も違うので、どういう風に繋がっていくのかなぁと思っていると、なんとびっくりな繋がりが。
物語の構成をみると、偶然とか、手違いとかが、ちょっと多過ぎるかなぁと不満がないわけではないのですが、そういったことを忘れさせてくれるほどの、吸引力がありました。
あぁ、どうか、彼女に伝わりますようにとか、お願いだから、見つけてあげてとか、気が付いたら、画面に向かって祈ってましたから。
2人のうちの1人、エリザベスという弁護士の、愛され方を知らない女性の孤独感は、もう観ているこっちが、ひりひりと痛みを感じるほど。
また、もう1人の女性、カレンが、ずっと介護をしていた母親が、自分ではなく、家政婦の娘に贈り物をしていたことを知った時の、怒りや傷ついた気持ちなどが、繊細に描かれていて、胸にぐっときます。
胸に響くシーンが、丁寧に積み重ねられていって、いい映画になりました、といった作品です。

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