自宅にいる時には、部屋着の上に、必ずエプロンをしています。
このエプロンの左のポケットには、ティッシュが。
右のポケットには、リップが必ず入っています。
いつ何時でも、洟をかめるように。
そして、いついかなる時でも、唇に潤いを与えられるように。
エプロンを選ぶ時には、まず、両サイドにポケットがあるかをチェックするぐらい、私にとっては、大事な要素です。
今、愛用しているエプロンは、割烹着のように、すっぽりと上半身を覆うタイプ。
腕部分は、手首までありますし、丈はお尻がすっぽり隠れるほどの長さがあります。
一枚多く服を着ている感覚で、寒がりの私は、気に入っています。
ワイン色と、黒色の二色があったので、両方を買い求め、交互に着ています。
合わせ部分は、カシュクールタイプ。
これによって、動き易くもなっているのですが、先日、エプロンを脱ごうとしたところ、この合わせ部分に、ご飯粒が張り付いているのを発見。
食事中にこぼしたご飯が、エプロンの合わせ部分に落ちて、そのまま押し花でも作るように、圧迫していた模様。
食べ方が汚いと、何度も指摘を受けたことがある私。
とはいうものの、ご飯をこぼしたことに気付かなかったのは、初めてで、いやぁねぇと、自分を笑ってしまいました。
が、それは、一度目だったから。
二度目、三度目と続くと、笑っていられない。
大丈夫か、私。と、どんどん不安になっていきます。
最近では、食後、合わせ部分を覗き、ご飯粒が落ちていないかをチェックする習慣ができつつあります。
自分を慰めるために考え出したのは、玄米はぱらぱらとしているから、という理由。
自宅では、白米ではなく玄米を食べています。
白米と比べると、私が食べている玄米は、粘着性が弱く、ぱらぱらとしています。このせいで、箸にしっかりとのらず、零れ落ちてしまう。つまり、私のぽんこつ度が上がったせいではなく、玄米の質感のせい。と、こうもっていきたいのですが、問題点が。
玄米のせいで箸から落ち易いにしても、それに気付かないという点は、どうするのか。
ん~、どうしましょうか。
齢を重ねたせいにしておくのが、いい落としどころのような気もしますが、納得したくない気持ちもあります。
そして、今日もまた、合わせ部分を覗いています。
いつもの年より、今年は、よくブーツを履いています。
寒いからというのもありますが、私にとって、ネックだった「脹脛がキツいんですけど」といった状態が解消されたので、気持ちよく履けるようになったのが原因です。
脹脛が急にほっそりしたわけでは、ありません。
筒まわりがゆったりしているブーツを購入したからです。
リアルな靴店で、ブーツの試し履きを、何度したことでしょう。
が、大抵、ファスナーが最上端まで、上がらない。
無理すれば、なんとか引っ張り上げられないこともないのですが、間違いなく、肉を挟んでしまう危険性が。
ブーツと格闘する私の姿は、太い脹脛に慣れているであろうはずの店員さんたちをも、無口にさせるだけの力がありました。
ある日、ネットショップをあっちこっち訪ねていると、筒まわりが3種類から選べるとの文字が。
そのブーツの画像をクリックし、詳細を読んでみると・・・同じデザインのロングブーツで、筒まわりが「標準」「ゆったり」「もっとゆったり」の3種類から選べるとありました。
これだ。
こういうのを、探していたのよ、私は。
そこで、「もっとゆったり」の筒まわりを選び、早速、購入。
届いたその場で、履いてみると、なんと、すんなりと、ファスナーが最上端まで上がるではありませんか。
もう、嬉しくって、何度も何度も、ファスナーを上げ下げしました。
脹脛がキツくないと、階段も怖くないし、行った店が座敷スタイルだった時でも、「うっ、マズい」などと呟かなくてすみます。
こうして、「もっとゆったり」のブーツを手に入れた私は、ふふんと軽い気持ちで履けるようになり、気が付けば、すっかり出番が多くなっているのです。
パンツの太ももまわりも、こんな風に3サイズから選べたらいいのにと思い、ブーツを買ったネットショップで、検索してみたら、ありました。太ももまわりも3種類から選べるようになっていました。
素晴らしいネットショップだと、感動した私は、サイトを「お気に入り」に加えました。
いつの頃からでしょうか。
洗剤やシャンプーなどの多くは、本体容器(ケース)と、詰め替え用の2種類が売られるようになりました。
これによって、ゴミの量を少なくできますし、2回目以降は、容器が不要になるため、価格も安くなりますから、いいことづくめ。の、はず。
ところが、残念なことに、私の場合、問題があるんですね。
大抵、詰め替え用の袋の隅に、点線が引かれ「手で切れます」と書かれています。
点線に沿って、手で袋をカットし、容器に詰め替えれば、あーら、簡単。手も汚さずに、あっという間に、詰め替え完了。というのが、メーカーの思惑でしょう。
ですが、メーカーが予想できないほどの不器用な女が、ここにいるんですね。
「手で切れます」と書かれた袋が、手で切れた例(ためし)がない。
途中で、止まってしまうんです。
そうすると、どうなるか。
そのまま、強引に容器に袋を差し込み、中の液体を移そうとすると、カットできた箇所はほんの少しなので、そのほっそーい隙間から、液体がちょろちょろと遠慮気味に落ちてくる。容器に全部を移し終えるまで、えらい時間がかかり「この忙しいのに、とんだところで、時間を無駄にしちまった」と低い声で呟くことに。
途中で、正気に戻り、ハサミでカットしようと思いつくこともあります。
そうすると、勢いよく液体は流れ、容器に収まってはくれるのですが、ハサミが濡れて、汚れてしまいます。
そこで、私はどうするか。
たとえどんなに大きな文字で「手で切れます」と書いてあったとしても、そんな誘いにはのらず、最初っから、ハサミでカットすればいいのです。
そうすれば、苛々せず、ハサミも汚れない。
問題は、一つだけ。
心の問題のみ。
この袋は、もしかしたら、私の手でも切れるかもしれない、と、なぜか、思ってしまう我が心。
これを、なんとかしなくてはいけません。
無駄な挑戦をしないよう、「あなたには、切れません」と、ブレーキをかけてくれるようになってくれたらいいのですが・・・。
普段から、映画は好きですし、勉強になるので、なるべくたくさん観るようにしています。特にお正月は、映画三昧には打って付けの時期でもあり、今年もDVDでたくさん観ました。
その中で、結構面白かったのは、「第9地区」。
エイリアンが、グロくて、眉を顰めながら観始めたのですが、あっという間に作品の中に引き込まれていきました。エイリアンのグロさなんて、まったく気にならなくなり、最後には「元気でね」と画面に向かって、手を振っている自分がいました。
まず、この映画は、設定がいいんですね。エイリアンが、難民となって、南アフリカの第9地区に住んでいるという設定。この設定があるからこそ、地域住民との軋轢や、強制移住の通達といった展開に、すんなりと入っていけます。第9地区がスラムのようになっているというのも、皮肉が効いていますしね。ドキュメンタリータッチの作り方も、この世界観を表現するのに、ぴったりでした。
地球外生物と人類の、対決や友情を扱った映画は、星の数ほどありますが、「社会」という大きなテーマを加えた点が、この映画を特別にしているように感じました。
オススメです。
「イヴの総て」も、とても面白かったです。
説明書きによれば、1950年度のアカデミー賞を独占した作品とか。
野心のある女、イヴが、ステップを駆け上がっていくのですが、これが、まぁ、腹黒い、ヤな女でして。
対する、マーゴというスター女優も、相当に我が儘な女なのですが、ヤな女にしてやられるがために、いつしか、同情してしまい、彼女を応援する位置に立って観ていました。
最後、イヴはすべてを手に入れるのですが、たった一つ、思い通りにいかない。
それによって、「けっ、ざまぁみろ」と、観ている者の溜飲が下がるというのも、この映画のミソでしょう。
また、一年前のイヴを髣髴とさせる若い女が最後に出てきて、このイヴでさえ、マーゴの二の舞になる可能性を示唆しているのも、この映画の素晴らしいところでしょう。いつだって、誰だって、落とし穴に落ちる可能性があるという暗示が、すっと背中を凍らせ、これが映画の中だけの特別な話ではなく、よくあることなんだという点を思い出させてくれます。
脇役で、無名時代のマリリン・モンローが出演しているのも、見所ポイント。
ほんのチョイ役なのですが、美しさと可憐さが際立っていて、キラキラ光っているのがわかります。研磨前の原石を見るような、そんな感じでした。
とても楽しめる作品です。
今年も、たくさんの映画を観て、たくさん感動したいなぁ、と思っています。