エレベーターで高層階へ
- 2014年03月27日
たまに行く美術館はビルの高層階にあります。
そこへ行くためにエレベーターに乗ると、耳に圧を感じて、飛行機に乗った時のように、やや聞こえにくくなります。
そんな時、マダムの集団と乗り合わせたりすると、「あら、耳が」「あら、そうね。高いところに向かっているのね、私たち」「そうだわね」などという他愛もない会話が、聞こえにくくなっている耳に入ってきたりします。
先日訪れたレストランは、ホテルの最上階にありました。
エレベーターの中は私一人だったため、思いっきり口を開けて、耳抜きをしました。
と、そのエレベーターには横に全身が映る鏡が嵌め込まれていて、大きな口を開けている自分と目が合ってしまい、間抜けだなぁと感心してしまいました。
ふと思ったのは、高層階で暮らしている方というのは、こうしたことを毎日経験しているのでしょうか?
自宅から出る度、また戻る度に大きく口を開けているのでしょうか?
それとも、やがて身体が慣れてきて、耳抜きをしなくても大丈夫になっていくんでしょうか?
そういえば、CAさんが大きな口を開けているのを見たことがありません。
身体が慣れているのか、それとも大きな口を開けるのは、カーテンの向こうに入った時と就業規則にあって、我慢しているのでしょうか?
そもそも耳抜きというのは、正しい対処法なのだろうか?
と疑問に思った私は、辞書を引いてみました。
すると、「鼓膜の内側と外側に生じた圧力差を解消する方法。鼻を摘み、口を閉じた状態で、鼻から空気を吐き出すようにすることで耳へ空気を送る」とありました。
なんか、辞書っていいですね。
こんなに真っ直ぐ答えを出してくれる友人がいたら、人生に迷うことなしという気がします。
耳抜きというのが、迷信の類ではなく、解決方法として認められていることはわかりましたが、エレベーターや飛行機の機内で鼻を摘んでいる人を見かけたことはありません。大きな口を開けるだけではダメなのだろうかと、さらに辞書を読んでいくと・・・。
「唾を飲む込む。あくびをするように顎を大きく動かすなどの方法もある」と書かれていました。
なるほど。
大きく口を開けるという私がやっている方法も、OKのようです。
「ただし、人に見られると、かなり間抜け」とアドバイスのある辞書があったら、もっと最高なのに、なんて思う私はどうかしています。はい。