栓抜きは
- 2014年08月21日
初めて買った調味料。
さて、今日はこれを使ってみるかとキッチンテーブルに出してみて、気が付きました。
栓抜きで開けるタイプの蓋だということに。
はて、栓抜きはどこだったろうか。
そういやぁしばらく栓を抜いてないなぁなどと遠い目をしてしまいました。
調味料に限らず、様々な日用品は、非常に工夫されていて、ハサミなんかさえ使わずに開封できるようになっています。
プルトップ型だったり、捻って開けるキャップタイプだったり・・・そこに登場した栓抜きで開けろという調味料。
きっと、なにか理由があるのでしょう。
簡易な開封方式を採用してしまうと品質が落ちるとか、コストの問題とか。
そう大人な感じで受け止めて探し始めます。
が、なかなか見つからない。
キッチングッズですから、当然キッチンのどこかにあるはず。
それほど広いキッチンでも収納場所があるわけでもないというのに、見つからない。
こうなってくると、なんだよ、この調味料。
と舌打ちの一つも出ようってもんです。
もう全然見つからない。
もしかして、もうこれからの時代、栓抜きなんていらないわね、と極端な発想で捨ててしまったのでしょうか。
段々探すのに嫌気が差してきて、このまま捨ててしまおうかとの思いも。
が、それは勿体ない。というか、ちょっと口惜しい。
そこで、お茶を入れてひと息つくことに。
栓抜きに思いを馳せながらお茶を飲み終わり、今度はさっきとは逆の順に棚を見ていきます。
すると、最初に探した棚の隅に栓抜きを発見。
こんなもんですよね、現実世界のオチって。
やっと見つけた栓抜きで蓋を開け、炒めた野菜にたっぷりとかけて調理。
ざっと皿に移して、夕食タイム。
どれどれと、野菜炒めを食べてみると・・・嬉しさのあまりちょっと入れすぎてしまったようです。
味が濃すぎて、塩辛い。
野菜が本来もっている旨味をゼロにするほどの調味料の存在感。
簡潔に表現するなら、大失敗。
栓抜きを探していたついさっきの自分の姿が思い浮かび、なんとも遣る瀬無い気分になりました。