靴の中が

  • 2014年11月10日

極度の末端冷え性です。
特に足先は酷くて、痛みを感じるほどキンキンに冷えてしまいます。
保温機能がある下着を身に付けようが、分厚いコートを着ようが、マフラーで首を巻こうが、足先の冷えにはなんら影響を与えてくれません。
困っていた時に見つけたのは、靴の中に入れる使い捨てカイロ。
寒い日に美術館に行く時などに使っていました。
館内は作品を保護するための温度設定になっているので、冷え性の私には、ちと物足りない。
なので、靴の先に使い捨てカイロを入れていました。
kutusaki
ある日のこと。
美術館で絵を見ていると・・・足先が熱い。
気のせいじゃなく、熱い。
間違いなく熱い。
で、よろよろと椅子に進みました。
足が疲れた人がちょっと休むために置かれた椅子に座り、足先を触ってみると、熱くなっています。
靴に手を入れてカイロを触ってみると、これが予想以上に高温になっています。
さて、どうする。
いくら冷え性の私とはいえ、熱いものは熱いし、我慢はできない。
で、カイロを取り出しました。
と、ここで困った。
このカイロをバッグの中に入れるのは、ちょっとイヤ。
自分の足の臭いがついた、ほかほかしたものをバッグの中に入れたくはない。
そうかといってそのほかほかしたものを、手に持って歩くということもしたくはない。
どうする、私。
そこで、トイレかと思い付きました。
大抵の美術館には、展覧会場を出なくても行けるトイレというのがあります。
そこに捨てさせてもらえばいいのです。
きょろきょろ辺りを見回しましたが、トイレの場所を示す標識などはありません。
ここでまた最初の問題に。
そのトイレに辿り着くまでの間、自分の足の臭いがついた、ほかほかしたものをどうするかという問題です。
熱さを我慢するか、バッグに入れるか、手で持つか――。
私は「熱さを我慢する」を選択しました。
カイロをまた靴先に押し込み、足を入れ、すっくと立ち上がると、スタッフ目がけて早足。
「トイレはどこでしょうか?」と尋ねる口調も早口になっています。
教わった場所へ、熱さを我慢するため変な歩き方になりながらも急ぐ私の姿は、違う意味でトイレに急ぐ人のように見えたことでしょう。

自宅に戻ってから足先をチェックすると、なんともなっていなかったので、火傷には至らずに済んだようです。
さらに履いていたタイツをチェックすると、足先の裏の部分が薄くなっているのを発見。
どうやら何百回と履き洗濯を繰り返した結果、生地が薄くなっていたようで、そのために熱さをストレートに感じてしまった模様。
注意しなくちゃいけませんね。

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