ATMで

  • 2014年12月29日

ATMの前で首を捻ることがしばしばあります。
誰かがゴミをATMの周囲に放置しています。
そうしたゴミの中に、非常に高い確率で栄養ドリンクがあることに、私は長年疑問をもってきました。
それは100ミリリットルサイズの小瓶で、元気が出るだとか、もうひと頑張りといったキャッチフレーズと共に売られている品です。
野菜ジュースやミネラルウオーターであったことがない。
なぜ、ATMの周囲に捨てられているのが、飲み終わった栄養ドリンクなのでしょう。
そんなに皆さん疲れているのか。
疲れている人はATMに惹きつけられるのか。
疲れているからゴミ箱に捨てずに、放置してしまうのか。
考えれば考えるほど、答えから遠ざかっている気がします。
atm
くしゃくしゃに丸めた取り扱い明細票が放置されているケースもままあります。
勝手に想像してみると・・・。
現金を下ろす。
お札と一緒に明細票が出てくる。
残高をチェックして、ちっと舌打ち。
現金は財布に入れるが、明細票はくしゃっと丸めてぽいっ。
といった流れでしょうか。
用意されているゴミ容器に捨てず、ATMの周囲に放ってしまうのは、社会性の低さが原因でしょうか。

これが栄養ドリンクの場合、どうなるか。
まず、ドラッグストアかコンビニに行かなくちゃいけない。
自宅から買い置きしてある栄養ドリンクを持ち出して、歩きながら飲むというケースは考えにくいので、帰宅途中に栄養ドリンクを買うという場面を想像すべきでしょう。
で、たくさんある商品の中から、あー今日は疲れたから、やっぱこれだよなと、栄養ドリンクを選ぶ。
で、そうだ、お金を下ろさなくちゃと気付き、ATMに行く。
ここまでの流れになる確率はどれくらいなんでしょう。
私がATMで栄養ドリンクの小瓶が捨てられているのを3回に1回は見ることを考えると、相当の割合で、こうした流れがあるように思われます。
その後ATMを操作して、お金が出てくるのを待つ。
これ、私の感覚からするとすぐなんですが、疲れている方にとっては長いんでしょうかね。
それとも一刻も早く疲れを軽くしたいのか、現金が出てくるのを待つ間に瓶を開ける。
で、ぐびっと一気飲み。
お金が出てきたので、瓶をちょっと横に置く。
お金を財布に仕舞って、立ち去る。
栄養ドリンクの小瓶が残る。
こういった流れでしょうか。

こうしたケースがとても多いと考えるべきなんでしょうか。
そうではないと、3回に1回は栄養ドリンクの小瓶を見つける説明がつきません。
それでは、ほかの飲み物を見かけないのは、どうしてなんでしょう。
野菜ジュースをコンビニで買った人は、そうだ、お金を下ろさなきゃと思わないのか。
思って、実際ATMに行くものの、待っている間にその野菜ジュースを飲もうとは思わないのか。
それとも飲むんだけど、ちゃんとゴミ容器に捨てるのでしょうか。

結局、なぜ栄養ドリンクの小瓶ばかりがATMで放置されているかの答えは未だ見つけられていません。

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