方位磁石で
- 2015年06月11日
外に出ればそのほとんどで道に迷います。
地図は勿論手にしています。
スマホで地図を出すことも学習しました。
が、何故か迷う。
迷う度に、一体どこで間違えたのかと地図を見直します。
最近になって出だしで躓いていると気が付きました。
改札や出口を出た直後に右に行くのか左に行くのか、ここが鬼門。
人の流れを邪魔しないよう、出口からちょいと横にそれた場所で地図を広げます。
この前の通りは、この地図のここのことかな?
だとすると、こう見るのかなと地図をくるりと回します。
スマホの地図だと、くるりと回すと、画面もくるりと回ってしまい却ってわかりにくくなるので、紙の地図の方が私には便利です。
で、右だなと思うわけです。
ここで間違ってる。
理由はわからないのですが、間違う。
で、右方向に進み、おかしいなぁ、この地図では銀行が右にあるはずなんだけど・・・とどんどん不安になり、戻るべきだろうかと悩み始めるのです。
ある日、閃きました。
方角がわかれば、出だしで間違うことはなくなるのではないかと。
紙の地図の場合、北が上、南が下に書かれています。
改札口で地図をくるくる回して見る時、どっちが北かわかれば、地図をどう持てばいいかがはっきりするはずです。
実は以前、方位磁石付きの携帯ストラップを購入し持ち歩いていたのですが、とても小さくて見にくく、また一番大事な精度に欠けていました。
方位磁石が指し示す北の方角が、北ではなかったという恐ろしいことが重なり、仕舞いに持ち歩かなくなりました。
が、発想としては悪くはなかったのではと思い直したのです。
方角を知るのは、方向音痴者にとって大事なこと。
問題は精度のいい方位磁石を使用することではないかと。
そこでネットで探し、購入。
直径5センチ程度で蓋付きです。
これで私は道に迷うことともオサラバさと、弾む心でバッグにイン。
そしていよいよトライの日が。
地下鉄の出口から地上に出ると、紙の地図を広げます。
そしてバッグから方位磁石を取り出して・・・蓋を開けようとしたら、蓋の咬ませが硬くて開かない。
蓋を開ける際に使うと思われる小さな突起物があるので、そこに指をあててくいっと上げようとするのですが、びくともしない。
出先なので、力を加えられそうな道具も持っていません。
どうしようと考えた結果、目に入ったのは地下鉄の出口を囲む塀。
コンクリート製ですから、硬そうです。
やおら塀に近付き、突起物を塀に引っ掛けるようにしてから、ぐっと思いっきり方位磁石を押し下げました。
と、蓋がやっと開きました。
これを毎回するのか? との疑問が浮かびます。
じっと方位磁石を見つめる私を、見ないようにして見ていく通行人の姿が気になります。
結局方角がわかったせいで、この日は無地目的地に到着することはできました。
自宅に戻り蓋を開ける練習をしましたが、一向に蓋の咬ませが甘くなる気配はなく、自力では無理。
こんな落とし穴があったとはなぁと遠い目をするのでした。