理想の

  • 2015年08月24日

年に1度、家にあるプリザを全取り替えします。
現在、玄関ドアを開けてすぐのところにある棚に飾ってあるのが、こちら。
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ちょっとアクセントが強めのアレンジになりました。

理想の家というのがありまして、それは、玄関ドアを開けたところに「花」がある姿。
洋画で大金持ちの家なんかだと、玄関ドアの前がホールのようになっていて、丸テーブルがでーんと置いてあったりしますね。
そこには大量の生花が活けてある花瓶がある。
そんなイメージです。
これが理想形。

が、現実は・・・そうはいかない。
玄関ドアの前にホールがあるような、大きな家に住めない。
玄関ドアを開けたら、そこはすぐにリビングの入口なんて状態の部屋しか借りられない。
しかし、なんとか理想の形の匂い程度でも醸し出したくて、無理矢理小さな棚を見つけてきて配置。
そこに置ける程度の、かなり小さめの花瓶に生花を活ける。
たっぷり活けたら棚ごと倒れてしまうので、ちょろっと活ける。
良く言えば、削ぎ落した美しさ、有り体に言えば、貧相な花飾り。

ま、こんなもんかと自分を納得させたものの・・・現実がさらに追い打ちをかけてきます。
手入れを毎日しても追いつかないほど、花が痛む。
瀕死の状態の花を置いておくと心が荒むので、元気がなくなったら捨てて、新しいのを買って、活けて・・・が、メンドー臭い。

洋画の中の大金持ちは、そういうのはお手伝いさんにさせているんでしょうね。
住人がキーキー文句を言いながら、花を活け替えたりするシーンを観たことありませんし。
ところが現実には、お手伝いさんを雇えるわけもなく、己でするしかない。

やがて見つけたプリザを飾ることになったのは、自然の流れと言えるでしょう。
プリザならば生花を加工してあるので、水に入れる必要はなく、枯れることもない。

小っちゃな棚にプリザを飾り終えた時、満足感はあります。
メンドー臭さからの解放感も。
ただ・・・随分とこじんまりした仕上がりに、現実のしょっぱさも味わってしまうのです。
飾り終えたプリザをじっと見つめ、理想と現実の大きな差と向き合う2015年なのでした。

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