電子書籍を
- 2015年12月17日
電子書籍なる単語を初めて耳にしたのはいつだったのか。
もう思い出せないほどの年数が経った気がします。
どれほど普及し浸透しているのか、私には見当がつきません。
電車のシートに座り向かいのシートへ目を向けたら、そこに並んでいる全員がスマホを見つめている・・・なんて景色には慣れてきました。
皆さんはスマホでなにをしているのでしょう。
両隣の人がスマホを弄っていると、見ないように見て、なにをしているのかをチェックします。
1番多いのはゲームをしている人。
その次に多いのが、SNSで誰かと会話をしている人。
その次が電車の時刻を調べたり、ニュース記事などを読んでいる人。
その次がマンガを読んでいる人。
大体こんな感じで、スマホで小説らしきものを読んでいる人を見掛けたことはありません。
小説だけじゃなく、ビジネス書系や新書系の類を読んでいる人も見たことがない。
どうしてでしょう。
そういう私もこれまで一度も電子書籍を読んだことがありませんでした。
このまま電子書籍エリアには触れずに生きていくような気がしていたのですが・・・先日、ひと回りほど先輩の女性が「電子書籍にハマってるのー」と言っていて、びっくり。
なんでも文庫サイズだと、文字のサイズが小さすぎて辛くなってきたところ、友人に勧められて電子書籍を買ってみたら、とても読み易かったとか。
文字を拡大することができる電子書籍は、老眼の身にはとても有り難いものだと、その先輩は語りました。
そして、電子書籍だとちょっと恥ずかしいものでも抵抗感なく読めるのも嬉しいと言うので、恥ずかしいのってどういうのですかとツッコむと・・・明らかに若い子向けの装幀だと、ちょっとレジに持っていくのは恥ずかしいし、それを避けるためネットで買って取り寄せたとしても、家族に「こんなの読んでんのー」と思われたりするのも恥ずかしいと言うのです。
「それ、ホントーに装幀の問題っすか? 内容が官能系だからとかじゃないんっすか?」と尋ねたい言葉をぐっと呑み込み、「なるほど」と頷いておきました。
今後はこうしたシニアの人たちが、電子書籍業界を牽引していくのかもしれませんね。
文庫「頼むから、ほっといてくれ」は、どの世代の方がレジに持って行ってもまったく恥ずかしくない装幀ではありますが、電子書籍版もありますのでそちらもご検討ください。