付箋をたくさん使います。
狭い我が家なのに4ヵ所の置き場があり、ふと思い付いたことなどを一番近いところにある付箋に書き付けます。
付箋には様々な種類がありますが、私が愛用しているのは強粘着のネオンカラー4色セットというもの。
いつものネットショップでいつもの商品番号を入力し購入した付箋でしたが、届いた品はいつもの色ではない。
どうやら色がリニューアルされた模様。
4色すべてが濃くなっている。
その付箋に文字を書いてみると・・・付箋自体の色が濃くて、文字が読みにくい。
ピンクと青にいたってはまったく自分の字が読めず、眼鏡をかけてデスクライトの下に翳してようやく判読できるほど。
同じ強粘着で、もっと色の薄いパステルカラーというシリーズがあったので、そちらの4色セットを改めて購入。
これに書いた文字は余裕で読める。
めでたしめでたし・・・とはならない。
パステルカラーと謳うぐらいであるので、当然色はかなり控えめ。
だからこそ、そこに書いた文字が読めるのではありますが、どうもその軽快な感じによって粘着力が弱そうに見える。
偏見でしょうか?
私の心の問題でしょうか。
色が濃いと自己主張が強そうで、粘着力もありそうに思え、色が薄いとおとなしそうで、粘着力が弱そうに思える。
パッケージには「強粘着」と大きく印刷されているので、それまでと同じ強い粘着力があるはずなのですが。
紙に一度貼った強粘着の付箋を外す時は、注意して丁寧にやらないと、下の紙を破ってしまうことがあるぐらいなのですが、パステルカラーたちはするっと外れる・・・ような気がする。
糊が貼ってある箇所を人差し指で触ってみましたが、ネオンカラーとパステルカラーに違いは感じられません。
やはり私の心が濁っているせいでしょうか。
固定概念の恐ろしさの一端を感じた出来事でした。
OL時代の私の上司は、小さな手帳を持ち歩いていました。
それはB6サイズ程度で、スーツの内ポケットに入れていました。
しばしばそれを取り出しては、なにかを書き付けていました。
その上司の正式な肩書きは覚えていないのですが、社長の息子だったことは記憶しています。
関連会社の代表者でもあったり、別の関連会社ではディレクターという肩書きにしていたりで、どれくらいの責任を担わされている人なのか、私にはよくわかりませんでした。
ただとにかく仕事に追われて忙しいようでした。
その人の手帳をこっそり覗いた時、びっしりと書き込まれた文字の上に蛍光ペンが塗られていました。
どうやら済んだら水色の蛍光ペンが塗られ、誰かに指示を出したらピンク色の蛍光ペンが塗られ・・・といった感じに、色で把握しているようでした。
今私のスケジュールは、その上司と同じB6サイズの手帳で管理しています。
が、中身は・・・仕事とプライベートの区別もされておらず、ぐっちゃぐちゃ。
そこで上司を真似して、蛍光ペンで全体を把握してみようとしましたが・・・色が足りない。
4色しか持っていないので、予定を4つに分類するしかない。
これが結構難しい。
なんとか4分類して色塗りを始めてみたのですが・・・だから? といった程度の感想しか浮かばない。
なにがしたかったのかといえば、全体を把握してスケジュールのどこに無駄があり、どこに余裕があるかを把握するため。
が、把握したとして、それを改善する気があるのかと己に問えば、それほどでもと答える程度の私。
動機が弱かった。
で、色塗りは1週間で終了。
今度はたまたま見つけた「済」のハンコを購入してみることに。
それがこちら。
予定していたことが終わった時、手帳に書いた文字の上にこの「済」のハンコを押すと・・・ちっちゃな達成感が。
1週間が見開きの2ページになっている手帳を使っています。
1週間を振り返ってみると、「済」のハンコがちょこちょこ押されていて、そこそこ進んでいるのがビジュアルとして理解できるのが、ちょっと嬉しい。
毎日執筆をしていますが、その進み具合はとても遅いので、今日は昨日より進んでいるのかわからなくなって不安になります。
それが「済」のハンコがペタペタと押されたページを見ると、これだけのことはしているんだと自分を納得させることができるようです。
直径6ミリのちっちゃなハンコが、意外な効果をもたらしてくれると知りました。
胃が絶不調。
歯が痛い時、体調が悪い時、気のせいだと思うようにしてやり過ごすのが私の流儀なのですが、今回の胃の不調は無視できない。
もう相当に不快。
遠い目をして振り返ってみれば、胃カメラ検査をしたのは4年も前のこと。
これは覚悟を決めて検査を受けねばなるまいと、専門クリニックで受診。
逆流性食道炎と診断されました。
処方された薬を飲み始めると、徐々に胃の不調が緩和されていく感じ。
が、そのスピードが遅い。
できればさっさとこの不快感とオサラバしたい。
ネットで検索してみると、逆流性食道炎対策マットなるものが売られていることを知りました。
フツーは身体を平らにして寝ると思うのですが、これだと胃酸が逆流し易い。
この逆流を阻止するためには、頭部を上げておくのがいいらしい。
それには枕と敷き布団の間に挟むマットが必要。
結構種類があってどれにしようかと迷ったのですが、愛用している枕のメーカーが、この逆流性食道炎対策マットを販売していると知り、枕の下に敷くものであるからには、枕と同じメーカーのものであれば間違いなさそうだと判断し購入。
それがこちら。
写真撮影のセンスがなさすぎて自分にがっかりなのですが、わかりますでしょうか?
傾斜が15度付いています。
どうして敷き布団にのせるマットを、わざわざ立てて置いて写真を撮ったのか、自分の行動が謎です。
横幅は敷き布団より少し小さいだけなので、そこそこな大きさがあります。
縦の長さも敷き布団の半分ほどはあって、宅配便で届いた時には「お、大きいな」と動揺したぐらい。
実際使ってみると・・・すんごい胃が楽。
そうか、私は寝ている間中自分の胃酸で胃を痛め続けていたのかと、すんなり納得。
翌日の胃の不快感が随分と軽くなっている。
マットの15度の傾斜によって頭部が常に腰より上になるため、胃酸が食道にまで押し寄せてこないようです。
このマットと薬のお陰で胃の不快感が消えました。
めでたし、めでたし。
あとは写真撮影のセンスをどうにかしたい。
毎日リオデジャネイロから熱戦の模様が届き、嬉しいやら寝不足やらですね。
すべての選手に声援を送っていますが、なかでも特に応援していたのがトランポリン男子。
以前トランポリン競技に情熱を傾ける男子選手たちが登場する「頼むから、ほっといてくれ」という小説を書きました。
元々トランポリンは知っていたし、体育の授業でやらされたことはありましたが、それほど興味があったわけではありませんでした。
ところが小説執筆のため取材を始めると、その奥の深さにどんどん惹かれていくように。
頑張る選手たちを目のあたりにして、これは書かなくてはならんと勝手に使命感に燃えました。
オリンピック前からトランポリン選手たちの動向をチェックしていたら・・・直前に伊藤選手が急性腰痛になったという情報が。
車椅子で練習会場を後にする姿を見て、「ドラマは小説の中だけでいい」と叫んでしまいました。
ドラマチックな展開は小説に任せていただき、実際はつつがなく万全な調子でマットの上に立って欲しいのです。
そして結果は・・・棟朝銀河選手が自己最高得点を更新して4位、伊藤正樹選手は6位でした。
演技を終えた伊藤選手の顔には、達成感がありながらもほろ苦さが浮かんでいたように見えたのは私だけでしょうか。
取材中伊藤選手の練習を見学したことがあります。
彼だけ別格の跳びをしていました。
素人の私にもほかの選手との違いがわかるぐらい。
まず音が違う。
高いところからマットに落ちてくるので、着地する時バッタンと大きな音がするのがフツー。
ところが伊藤選手は、真っ直ぐマットの中央に落ちるので、シュンと鋭い風の音がするだけ。
また跳び上がった後の身体が美しい。
無理矢理足を持ち上げましたとか、右に身体を捻りますといった「僕身体動かしてます」といった感じがない。
とても滑らかに身体を回転させるので、技の一つひとつがキレイ。
素晴らしい選手なんです。
つくづく思うのは、コンディションを合わせることの難しさ。
4年に1度の大舞台のたった1日に、ベストの状態で臨める選手はどれだけいるのでしょう。
それがオリンピックだと言われてしまえばその通りなのですが・・・なんとも残酷な世界だとも思ってしまいます。
望んでいた結果ではなかったかもしれませんが、これまで積み重ねてきた努力は決して無駄ではなかったと思います。
そこまで到達しからこそ見えた景色や感慨は、きっとこれからの糧になると信じています。
選手の皆さん、選手を支えてきた皆さん、お疲れ様でした。