右手の小指を火傷してしまいました。
今朝のことです。
朝食時はパンを焼くのですが、我が家はポップアップ式のトースターを使用しています。
ポンと出てきたトーストが、焦げるギリギリぐらいの状態でした。
これはもうちょっと焼きを抑えたいと思い、加減を調整するつまみに手を伸ばした時、小指がトースターに触れてしまい、火傷する羽目に。
トースターがこんなに熱くなっているとは知らなかった。
というか、そもそもこのトースターを使い始めてから6、7年経つのに、未だに丁度いい焼き加減になったことがない点に目を向けるべきでしょうか。
いつも6枚切りの食パンを投入します。
が、この6枚切りというのが曲者でして。
以前もこのブログで書いたのですが、牛乳や卵を一切使っていない食パンを、ネット注文して取り寄せています。
1斤を何枚切りにするかは選べるので、いつも6枚切りを選択しているのですが、作業者の力量によるのか、機械のせいなのか微妙に厚みが違う。
ここに問題点がある。
が、それぐらいの誤差はトースターに受け止めて欲しいと思うのです。
こっちは匠の技をもった職人じゃない。
食パンを投入したら適度な焼き加減で出てきて欲しい。
ふむ。今日はこの厚みか、よし、つまみを弱くしよう。だがほんの少しだ。指先の感覚を研ぎ澄ましてつまみに触れる。そしてごくごく僅かに左に回す・・・。
なんてことが朝っぱらからできるかっちゅう話なのです。
繊細過ぎるトースターと付き合いきれないってぇの。
新刊「諦めない女」の執筆が予定より遥かに遅れていた時、言い訳のネタの在庫が尽きてしまいました。
そこで別の出版社の編集者に「締め切りに遅れた作家が繰り出す言い訳のなかで、これまでで面白かったのってどんなの?」と聞いてみると、「指が痛いっていうのがありましたね。あれはウケました」と返答が。
今私はホントーに小指が痛いのですが、これを言い訳にしたらウケ狙いと思われてしまうのでしょうか。
証拠として、赤くなっている小指の写真を撮っておいた方がいいでしょうか。
その時、どうして火傷をしたのかといった理由も話した方がいいのでしょうか。
我が家のトースターの繊細さについても語るべきでしょうか。
そんなことをあれこれ考えてる暇があったら、原稿書けやとの声が聞こえてきそうなので、今日はこの辺で。
新刊が出ます。
タイトルは「諦めない女」。
女シリーズ「嫌な女」「我慢ならない女」に続く第3弾になります。
見本が一足先に手元に届き、今はほっとしています。
発売前なので、敢えて装丁が見えないように写真を撮ってみました。
執筆をしている間ずっと悩み迷っています。
執筆を終えると編集者に読んで貰い、意見を聞き直し作業をします。
それでもこれでいいのかという迷いは消えません。
やがて装丁のデザインを決める段階に。
この期に及んでもなお迷いは消えず、不安は募るばかり。
そんな気持ちをよそに、新作の発売に向けて着々と業務は進んでいきます。
そして発売前一足先に見本が届きます。
見本を手にした時、とにかくここまで来たんだなと少しだけほっとします。
書いている時はゴールまで辿り着けるのか不安いっぱいでしたが、取り敢えず本という形にできたことに感慨を覚えるのです。
が、ほっとするのはこの瞬間だけ。
読者はどんな感想をもったのだろうかと、また違う不安に襲われてしまうので。
「諦めない女」は早いところでは17日ぐらいから書店に並び始める予定です。
スーパーで買い物中ちょっと目を離した隙に、娘がいなくなります。
娘は生きていると信じて捜し歩く母親。
時が経つうち、結束していたはずの家族に綻びが。
・・・といった作品です。
あまりにざっくりした作品紹介で、全然わからんわ、といった声が聞こえてきそうですが、ネタバレしないようにと考えるとこれが限界でして。
この作品の場合は、とにかく読んでみてくださいとお願いするしかないのです。
悪しからず。
物語の構成上繊細に慎重に書き進めなくてはならず、神経を使いました。
約束した期限に原稿が終わらず、毎月のように編集者から進捗状況を確かめるメールが。
原稿が遅れている理由を捻り出しては、返信メールをしていたのですが、やがて言い訳の在庫が切れる。
こうなったら「宇宙船に乗せられて、身体検査を受けていた」といったアバンギャルドではありながらも定番な言い訳で、なんとか凌ぐしかないのかと思ったことも。
そうして苦労しながらも、なんとか書き終えた作品です。
発売まであと少し。
今しばらくお待ちくださいませ。
毎晩ぐっすり眠れることが、唯一の自慢でした。
そのたった一つの自慢を今、失いそうになっています。
夜頭痛の気配がすることが。
我慢できないこともないのだけれど、この状態だとぐっすりは眠れなさそうなので、薬を飲んでおこうと考えます。
で、いつも服用している頭痛薬を飲む。
と、目がパッチリ。
全然眠れない。
頭痛の気配は治まるのですが、眠りは訪れず何度も寝返りを打つという苦しい夜に。
これが何度も繰り返されるように。
なぜでしょう。
頭痛薬はそれまでのと同じもの。
以前は頭痛薬を飲めば、いつも以上にぐっすりだったのに。
そこで箱の裏に書いてある成分をチェックしてみると・・・なんだか舌を噛みそうなカタカナばかりが並んでいる。
その中にカフェインの文字を発見。
頭痛薬にカフェインが入っているとは思っていませんでした。
胃の弱い人はコーヒーはなるべく避けた方がいいと医者から言われて以降、それまで毎日ガブガブ飲んでいたコーヒーを止めました。
ここ最近はもっぱら白湯を飲んでいました。
理由はここにあるような気がします。
毎日大量にカフェインを摂っていた時は、身体がそれに慣れていて、頭痛薬の中に入っているカフェインがさらに体内に追加されても、どうってことなかったのかも。
しかし白湯を飲むようになった私の身体は、カフェインへの対応力が弱った状態。
そこにカフェインが投入されたもんだから、びっくりしゃっきりして、頭が冴えちゃうのでは。
ネットで検索してみると・・・カフェインが入っている頭痛薬を飲むと眠れないといった、私と同じ現象をぼやいている人が結構いました。
その中には興奮してしまうからだと自己分析している人もいました。
これが本当の理由かどうかはともかく、頭痛薬を飲むと眠れないというのは現実なので、薬を飲むかどうかをすごく悩むようになりました。
頭痛の気配は、日によって軽い時もあれば、重くなりそうな時もある。
いずれにしても勘が頼り。
飲まずに寝たら、夜中に頭痛に襲われて大変な目に遭うかも。
でも飲んでしまったら眠れなくて、翌日はとってもしんどいことになる。
さらにもしかしたら翌日になれば、頭痛の気配は消えている可能性もある。
飲むべきか、飲まずに明日まで様子を見るべきか、どっちにするべきか。
頭痛薬の箱を手に、じっと考える日が続いています。
OL時代の朝、最寄り駅に到着するのはほぼ毎日同じ時間でした。
乗車して辺りを窺うと・・・毎日見かける顔がちらほら。
あの人も、この人も、毎日見かけるお馴染みさん。
そしていつもの素敵な女性を発見。
その人は当時の私と同年代に見えました。
白いブラウスは高級そうではないけれど、きちんとアイロンを掛けられています。
グレーのタイトスカートは膝丈で、皺など一つもない。
手入れされた4センチヒールの黒いパンプス。
落ち着いた色目の茶髪は背中の真ん中ぐらいまでのロング。
その毛先は巻いてあり、バレッタで留めてあります。
しっかりとメイクはしているのですが、薄化粧に見えるように仕上げている。
整えられた指先には、ごく薄いピンク色のマニキュアが。
朝の支度にこの人は、どんだけ時間を掛けたのだろう。
と、毎朝その人を見かける度に思ったものでした。
何時に起きているのか?
昨日は何時に寝たのか。
1日24時間をどう案配しているのか。
聞いてみたいと思ったものです。
そして我が身を顧みれば、お洒落とは程遠い恰好。
あまりに違う生き方。
というか、時間の使い方。
彼女は毎日をとても丁寧に生きている。
一方の私はなんと雑な生き方。
私の方が幸せになれるようには到底思えない。
むくむくと沸き起こるやる気。
闇雲に服やコスメを買い漁り、お洒落になろうと必死であがく。
が、そもそもこうなりたいといったビジョンがあるわけではなく、素敵だと思ったもの、流行っているらしいものを片っ端から買うだけなので、コンセプトがまとまらない。
ようするにひっちゃかめっちゃか。
新たに買った物すべてを身に着けてみても、全体としてはお洒落度の底上げには至らず。
むしろお金と時間を掛けた割に却って残念な方向へ。
やがてなんだかどうでも良くなって、元の状態に逆戻り。
その後も何故か二年に一度ぐらい「お洒落しなきゃ」と思い立つ日が訪れました。
その度にお金と時間を掛けて無駄あがきをするのですが、むしろ見た目は悪化するという結末を迎えました。
年を重ねた今はどうかというと・・・お洒落に掛ける時間を作るのは難しく、相変わらず時間の案配ができていません。
ただ自分が落ち着く恰好をすればいいのだと開き直れるようになったので、変なストレスを感じなくて済むように。
以前どこかのアンケートで、自分のファッションセンスに自信がないと答えた人が多かったのを見た時、友を得たように嬉しかったことが思い出されます。