お薬手帳
- 2017年11月27日
「お薬手帳」をもっていますか?
病院で診察を受けて処方箋が出た場合、近くの薬局へ。
白衣を着た人から「お薬手帳はおもちですか?」と聞かれます。
こうした問いに私が返すセリフは2種類。
「家にあります」か「ないです」。
「家にあります」と言った場合、薬の情報が印字されたシールを渡されるだけ。
「ないです」と言った場合は「作りますか?」となり、「いえ、いりません」と答えます。
実際はどっちなのよというと・・・「お薬手帳」はもっていません。
ちゃんと管理できるとは思えないし、滅多に処方箋飲まないし、「お薬手帳」を持って歩くのもメンドーだし、といった理由からです。
その日の気分で「家にあります」か「ないです」を使い分けるのみでした。
が、病院のお世話になる機会が増えてきた今日この頃。
そうしたことはこれから増えていくと思われるお年頃。
「お薬手帳」を利用しないあなたは損をしているとかいう記事を見たような気もして、「お薬手帳」デビューをしてみることに。
しかしそこは一つ飛ばして、紙製のではなくスマホのアプリじゃないかと考えました。
スマホの中に入っているなら「あっ、忘れた」といった事態を避けられるのではと。
で、アプリを探してみると・・・ありました。たくさん。
どれがいいのかと調べているうちに気が付きました。
お薬手帳アプリの人気ランキング1位のものでも、その利用者数は予想以上に少ない。
そんな程度の利用者数であるなら、近所の薬局がそのアプリに対応しているとは思えない。
どうすっかなぁと考えているうちに処方箋が出て、気が付けば「家にあります」を答えるいつものパターンに。
いかん。
これではなんら成長していないじゃないか、私は。
と、自分を叱咤し次の機会こそと固く誓ったのでした。
そして昨日。
病院で処方箋が出ました。
私は両手をぐっと握り締め向かいにある薬局へ。
ペチンと処方箋をカウンターに置き「お薬手帳をください」と声にしました。
言った。
やればできる。
これからはお薬手帳で薬を管理しますと宣言した私の胸に溢れたのは、清々しさ。
いくつになっても変わりたいと思った時、人は変われる。
心からそう思いました。
そこまでの話かよとのツッコミがあろうかと思います。
その通り。
「お薬手帳」を作ると自ら宣言するのがゴールではなく、これからはそれを持ち歩き、薬局へ行く度に提出するという難行が待っています。
頑張ります。
いつくになっても人は変われるというのは、小説「僕とおじさんの朝ごはん」の中でも登場人物たちが見せてくれます。
命と向き合うことによって、なにが大切なのかがはっきりしてきます。
そして生き方が変わっていきます。
すんなりとはいきません。
生き方を変えるのは簡単ではありませんから。
悶えながらも、変わっていく登場人物たちを見守っていただきたいと思っています。
文庫「僕とおじさんの朝ごはん」はお蔭様で重版になりましたので、入手しやすくなったと思います。
未読の方はぜひ、この機会に。