アメリカの企業がメルボルンでも、空飛ぶタクシーを始める予定だと発表したという。
開始予定は2023年だとか。
そんなすぐ?
SF映画では必ずといっていいほど車は空を飛んでいますが、これがどうやら実現するみたいです。
この企業が海外展開先の選定をした際には、日本も最終候補に残っていたとか。
もし日本が選ばれていたら・・・どんなことになっていたんでしょう。
タクシー業界は反対するんでしょうか。
それとも事業拡大のチャンスだと思うのでしょうか。
そもそもこれは、渋滞する都市を短時間で移動するための解決策として開発されたもの。
そっちの方が便利だわということになって、皆が空飛ぶタクシーを利用しだしたらどうなるのでしょう。
今度は空が渋滞になったりしないんでしょうか。
「運転手さん、急いでいるのよ」
「今日は混んでるんですよねぇ。月末ですからね。それに今、〇国からお偉いさんが来てるでしょ。禁止エリアが広がってるもんだから、そこを避けようとルートが同じになっちゃうんですよ、それでいつもより混んでるんです。急いでいるなら降りますか? 今日は下道で行った方が早いかもしれませんよ」
「そうなの? 困ったわねぇ」
なんて会話が乗客と運転手の間で交わされたりして。
それに、どうしてタクシーだったんでしょうか。
バスではない?
一度にたくさんの人を乗せるとなると、バス停をどこに? といったインフラの問題が出て来るんでしょうか。
そのうちに日本でもなんてことになったら・・・高所恐怖症の私はどうしたものかと。
飛行機で窓側の席になってしまった場合、誰かに譲ります。
譲れない場合はブラインドを閉じっ放し。
景色が目に入ってしまうと「飛んでる」ということを思い出し、お尻がぞわぞわしてしまうからです。
そう。
乗っている時は「私は今、飛行機には乗っていない」と自分に言い聞かせているのです。
自分を騙しながらの搭乗。
旅行先でロープウェイに乗る羽目になった時も、これと同じ対処法で恐怖を乗り越えます。
こんな私が空飛ぶタクシーに乗れるでしょうか?
絶対大きな窓がありそうだし、下手したら底が透明になっていそう。
そして空飛ぶタクシーの広告では「足元からも街の様子を見られます」とかなんとか謳いそう。
「私は今、飛んでいない」と自分に言い聞かせるには、物凄く強い意志が必要な気がする。
そもそもそこまで急いで移動しなくてはいけない場面が、私にあるのかといった点を考えると・・・ないという答えが出ました。
救急車とか消防車とか、人命を救うための車が飛ぶようになったら、とってもいいように思うのですが・・・どこかで誰かが開発中でしょうか?
友人A子の家に行くと、いかにも手作りといった趣のコーヒーカップが出てきました。
「これって」と指差すと、「私が作ったの」と言う。
やっぱり。
捏ねた指の跡がしっかりと残るカップは、6歳の子が作ったというのなら、全力で褒めるところなのですが・・・。
元々器が好きだったというA子。
今年から陶芸教室に通い出し、そこで作った作品だと言います。
取っ手を指で摘まみ上げようとしたところ・・・重い。
持ち上がらない。
しょうがないので両手ですくい上げるようにして、コーヒーを飲む。
まるで抹茶を頂いているような感じになる。
「陶芸教室は楽しい?」と聞くと、「すっごく」と笑顔で答える。
夢中で作っているので、あっという間に時間が経つという。
焼き上がりがどんな風になるかと、待っている間のワクワク感も楽しいと言います。
年齢的なものなのか、私の周りでは新しい趣味を見つける人がとても多い。
新しいことを始めるには体力も知力も必要で、だとするとラストチャンスと考えるのかもしれません。
それで始めてみる。
そんなお年頃。
私が囲碁教室に通い出したのも、そんな考えがあったような気がします。
友人B子は卓球教室に通い出しました。
伊藤美誠選手が頑張っている姿を見て感動し「私もやる」と思ったんだそうです。
その時、テニスはコートの中を走り回らなくちゃいけないし、ボールを打つのに力が必要っぽいけれど、それに比べたら卓球ならそれほど動かなさそうだし、ボールが軽いから腕力も問われなさそうだから、イケるんじゃないかといった、非常に甘い考えがあったと白状していました。
伊藤美誠選手の姿を見て、どうしてそんな甘い考えになったのか不思議。
繊細でハードで、激しいスポーツといった印象しかないのに。
まぁでも、私もB子をツッコめない。
小説執筆のために将棋教室に通ったのですが、物凄く難しかった。
駒によって動き方が違うし、それが相手の陣地に入ったら、また動き方が変わるっていうのが、もう無理。
結局「僕は金(きん)になる」という小説を書き上げることは出来たのですが、これを機に将棋を趣味にといった野望は叶いませんでした。
その時です。
囲碁はどれも同じ動きをするっぽいから、こっちならイケるんちゃう? という甘い考えが浮かんだのです。
B子と同じ発想ですね。
で、実際始めてみたら「大変よ、そりゃあ、あなた」って感じ。
B子も自分の考えが甘かったと深く反省したそうです。
それでも大変さと同時に楽しさも見つけたB子は、毎週卓球教室に通っているのだとか。
私も「宿題が多過ぎるんだよな」とぶつぶつ言いながらも、教室に通い続けています。
始めるきっかけは甘い考えでも、勘違いでもいいんでしょうね。
まずはトライしてみるっていうのが大切な気がします。
日本新が出ましたね。
なんのって、陸上100メートルのタイムです。
サニブラウン選手が9秒97という日本最速記録を叩き出しました。
この一報を聞きすぐにニュースをチェック。
試合映像を見てみると・・・サニブラウン選手が格好良く走っている。
でも3位。
9秒97で3位って、全米大学選手権のレベルが高過ぎる。
サニブラウン選手のことをもっと知りたくなり、ネット検索。
するとこの新記録を打ち立てた日は、2時間の間に400メートルリレーと200メートルリレーに出場し、400の方では優勝したという。
それから50分後のレースで、この新記録を出したというのですからびっくりです。
世界選手権やオリンピックでは、予選から決勝までの間に何度も走るので、体力が重要になってくるようですが、サニブラウン選手ならそういった点も大丈夫そうで、心強いかぎり。
まだ二十歳の青年。
てっきりエリート選手が通る街道を、真っ直ぐ進んできたのかと思っていましたが、故障によって、回り道を選ばざるを得なかったこともあったようです。
昨シーズンも故障というアクシデントに襲われたらしい。
そうしたことを乗り越えての新記録の樹立。
格好いいじゃないですか。
笑ったり、喋ったりする時には、途端に二十歳の好青年といった顔になって、スタート前の緊張した表情とは全然違うのも素敵。
こんな息子がいたら・・・愛し過ぎて、手元から離したくないと思ってしまう気がする。
それでも息子のためを思って留学を認めるも、やっぱり無理と、息子がいる寮の近くにアパートを借りてしまいそう。
そして1日に何度もラインを送り、好物の料理を作ってアパートに呼び出し、たくさん食べさせて満足するようなオカンに。
と、妄想はこれぐらいにしておきましょう。
キリがないので。
来年の東京オリンピックの短距離競技には、一体誰が選ばれるのか。
そしてどれぐらいの記録が出るのか。
今からワクワクします。
こっちは楽しみで胸が膨らむばかりですが、選手たちにとっては正念場。
全選手が、自身最高のパフォーマンスを実現させられますように。
いつの間にか街にはドラッグストアが溢れていました。
これはいつ頃からだったのか、また私がその事態に気が付いたのがいつだったのか、はっきりしません。
ある日、店のドアに閉店のお知らせの紙が貼られる。
やがて工事が始まる。
今度はなにになるんだろうなどと思いながら、その前を通り過ぎる日々。
そしてその日はやって来る。
新店がオープン。
で、これがコンビニかドラッグストアである可能性がかなり高い。
「またコンビニ?」もしくは「またドラッグストア?」と呟く。
と、こういった展開を何度も経験している。
自宅からターミナル駅までは徒歩で10分ほど。
この間にたくさんのコンビニとドラッグストアがある。
賢い人はこの店ではトイレットペーパーが10円安く、あっちの店ではシャンプーが10円安いといったことを把握し、使い分けをしているのかもしれませんが、私はそういったことを覚えていられない。
だからどこでもいい。
以前住んでいた街にも、同じようにコンビニとドラッグストアがたくさんありました。
その日は自宅から一番近いドラッグストアに入り、体温計を見ていました。
前日、体調が良かったからインフルエンザ予防接種を受けようと病院に行ったのですが、受付スタッフから渡された体温計で計ったら、7度8分と出てしまい「微熱の域を超えているから、予防接種ではなく医師の診断を受けた方がいいのでは」と言われてしまいました。
もしかしたら私は自分が高熱であることを、自覚できないのかもしれないと考え、それはヤバいと思い、もっていなかった体温計を買おうとしたのです。
ところが5種類ぐらい並んでいる。
値段はバラバラ。
なんでそんなに価格が違うのかがわからない。
しょうがないのでパッケージに書かれている文章を読んでみる。
どれも似たようなことばかり謳っていて違いが見えない。
一番安いものにしようか。
でも安い理由っていうのがあるはず。
それはなんなのか。
安いのを買ってすぐに壊れたりしたら嫌だしなぁ、などと考えていると・・・レジ方向から声が。
「小数点第二位の値まで知りたいですか?」と。
へ?
と、私が顔を右に捻ると、3メートル程離れたレジ前に女性スタッフがいる。
今、私に話し掛けた?
あなたはこの距離をものともしないのね。
と思いながら、私は首を左右に振る。
すると女性スタッフが「小数点第一位まででいいのであれば、一番安いので充分です」と断言。
そっすか。
私は一番安い体温計を持ってレジへ。
少しでも高い物を売ろうとはせずに、最適だと思う物を売ろうとする姿勢に、私は好感を覚えました。
それから私はそこの店に通うようになりました。
ちゃんとしたアドバイスをしてくれるスタッフがいる店がいいから。
同じような商品を売っていて、金額がそんなに変わらないなら人で選びたい。
なんて言っていた私でしたが、現在の買い物はネットがほとんど。
なにで選んだらいいのかわからなくなっています。