趣味を

  • 2019年06月13日

友人A子の家に行くと、いかにも手作りといった趣のコーヒーカップが出てきました。
「これって」と指差すと、「私が作ったの」と言う。
やっぱり。
捏ねた指の跡がしっかりと残るカップは、6歳の子が作ったというのなら、全力で褒めるところなのですが・・・。

元々器が好きだったというA子。
今年から陶芸教室に通い出し、そこで作った作品だと言います。
取っ手を指で摘まみ上げようとしたところ・・・重い。
持ち上がらない。
しょうがないので両手ですくい上げるようにして、コーヒーを飲む。
まるで抹茶を頂いているような感じになる。

「陶芸教室は楽しい?」と聞くと、「すっごく」と笑顔で答える。
夢中で作っているので、あっという間に時間が経つという。
焼き上がりがどんな風になるかと、待っている間のワクワク感も楽しいと言います。

年齢的なものなのか、私の周りでは新しい趣味を見つける人がとても多い。
新しいことを始めるには体力も知力も必要で、だとするとラストチャンスと考えるのかもしれません。
それで始めてみる。
そんなお年頃。
私が囲碁教室に通い出したのも、そんな考えがあったような気がします。

友人B子は卓球教室に通い出しました。
伊藤美誠選手が頑張っている姿を見て感動し「私もやる」と思ったんだそうです。
その時、テニスはコートの中を走り回らなくちゃいけないし、ボールを打つのに力が必要っぽいけれど、それに比べたら卓球ならそれほど動かなさそうだし、ボールが軽いから腕力も問われなさそうだから、イケるんじゃないかといった、非常に甘い考えがあったと白状していました。
伊藤美誠選手の姿を見て、どうしてそんな甘い考えになったのか不思議。
繊細でハードで、激しいスポーツといった印象しかないのに。

まぁでも、私もB子をツッコめない。
小説執筆のために将棋教室に通ったのですが、物凄く難しかった。
駒によって動き方が違うし、それが相手の陣地に入ったら、また動き方が変わるっていうのが、もう無理。
結局「僕は金(きん)になる」という小説を書き上げることは出来たのですが、これを機に将棋を趣味にといった野望は叶いませんでした。
その時です。
囲碁はどれも同じ動きをするっぽいから、こっちならイケるんちゃう? という甘い考えが浮かんだのです。
B子と同じ発想ですね。
で、実際始めてみたら「大変よ、そりゃあ、あなた」って感じ。
B子も自分の考えが甘かったと深く反省したそうです。
それでも大変さと同時に楽しさも見つけたB子は、毎週卓球教室に通っているのだとか。
私も「宿題が多過ぎるんだよな」とぶつぶつ言いながらも、教室に通い続けています。

始めるきっかけは甘い考えでも、勘違いでもいいんでしょうね。
まずはトライしてみるっていうのが大切な気がします。


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