最近、腕時計をしていますか?
小説の中では、腕時計から様々な力を借りてきました。
登場人物たちの腕には多くの場合、時計が。
このため会話をしながら腕時計で時間を確認する、といったシーンが生まれます。
こうした一時的な行動だけではなく、設定の中に組み込んだケースも。
小説「ハタラクオトメ」の主人公のごっつぁんは、腕時計メーカーのOL。
また小説「総選挙ホテル」では、ホテルマンは、客よりもいい腕時計をしてはいけないという暗黙のルールがあり、これを守らせるための秘策が。
それは、従業員に会社が腕時計を支給するというもの。
このように小説で大活躍の腕時計なのですが、私はどうなのかというと・・・金属アレルギーが判明してからは、装着しなくなりました。
金属アレルギーの人向けのものも売られていますが、デザインがかなり限られていることと、価格が希望の範囲外であることが多く、購入にまで至っていません。
それじゃ、時間を知りたくなったらどうするかというと・・・スマホで確認するように。
これ、結構メンドー。
バッグからスマホを取り出しスイッチを押す。
たったこれだけのことがメンドー。
そこでリーズナブルな価格の腕時計を購入し、バッグの持ち手に括り付けるように。
時間を知りたくなったら、バッグの持ち手に付けた腕時計で確認。
1つの動作で済むので、楽ちんだわと喜んでいたのですが。
しょっちゅう電池切れを起こす。
え? また?
と驚くぐらい電池が切れる。
今、時間が知りたいという、腕時計の本領を発揮して欲しい時に限って止まっている。
やがてバッグに腕時計を付けなくなっていく。
そして現在は、スマホで時間を確認する元のスタイルに。
友人A子はお洒落さん。
いつもA子自身の魅力を引き立てる服を身に付けています。
そんなA子ですから、腕時計もその日のコーディネートに合わせたものをセレクト。
先日も素敵な腕時計をしていたので褒めると、アンティークショップで買ったと言います。
手巻きのそれは文字盤がかなり小さい。
「その小ささでよく時間がわかるね」と私が言うと、「老眼だから全然時間はわからない」とA子。
ん? という顔を私がしていると「バングルの感覚でつけているので、時間を教えて貰おうと思ってないから」と発言。
お洒落さんの発想って凄い。
腕時計から時間を教えて貰おうと思わないって・・・。
腕時計からしたら人格を、いや、時計格を全否定されたようなもんじゃないでしょうか。
それとも第二の人生を歩ませてくれたA子に、感謝しているのでしょうか。
ゴールデンウイークを楽しんでいますか?
せっかくの大型連休だからと、旅行に行くという方も多いようですね。
友人の中にも、旅先の楽しそうな画像を付けたメールを送って来る人が。
そうしたオーソドックスな過ごし方とは、ひと味違ったものを楽しむ友人も。
A子は缶ビールの飲み比べをすると宣言していました。
様々なブランドの缶ビールをずらっと並べ、独自の視点で点数を付けていき、順位を決めるというのが、この大型連休のメインイベントだと言っていました。
最後の方はへべれけで、最初に付けた点数より甘くなったりしそうなのですが、まぁ、そういう細かいことはいいんでしょう。
そういえば動画をアップするのが趣味のB子が、自分至上最高のアクセス数を獲得したのは、顔の左右で違うメイクをしたものだったとか。
違う化粧品メーカーの品を、左右で付け比べて見せることで、仕上がりの違いがわかり易かったようです。
A子の飲み比べに対して、B子の使い比べ。
どちらも当人が楽しければ、それでOKですね。
C男にゴールデンウイークの過ごし方を尋ねると・・・短期集中講座を受講するという。
なんか真面目な感じ。
どんな講座のかと聞くと、歴史上の偉人について学ぶものだと答える。
へぇ。
リアクションが薄くてごめん。
そして私はどう過ごすのかといえば・・・フツーに仕事です。
それじゃあまりにつまらないので、強いて挙げるならば、大型連休中に囲碁の勉強を頑張ろうかなと思っています。
今年の1月から囲碁教室に通い出しました。
「確か、将棋の小説を書いてましたよね」といったツッコミ、あろうかと思います。
小説「僕は金(きん)になる」は、将棋がメッチャ強い姉ちゃんをもつ、弟の物語です。
この小説を書くにあたり将棋を必死で勉強しましたが・・・難しくて、取材後に趣味にしようなどとは思えませんでした。
駒によって動ける場所が違う上に、相手の陣地に入ったらひっくり返して、表の時とは違う動きをするって・・・無理。
それに比べれば囲碁は石に名前が書かれていないから、どれも同じ動きをするっぽいし、陣地を広げていくというゲームなので、比較的女性に向いているといったことを、どこかで聞いた気がするので・・・イケるかもしれない。
と、浅はかに考えたわけです。
で、無料体験レッスンに行ってみました。
最初なので道具の名称を習ったり、盤に石を置いてみたりといった内容。
導入としては取り組み易い。
それで私でもマスターできるかもと、甘い予測を立ててしまった。
そんな簡単なもんじゃないって。
と気付くのは、1ヵ月後のこと。
何度も挫折しそうになりながらも、教室に通い続けています。
他の生徒さんたちに比べて、私の進み具合はかなり遅い。
このゴールデンウイーク中に勉強の時間を増やして、遅れを取り戻したい。
これが私の計画です。
ある銀行が発行しているデビットカードを利用しています。
後払いのクレジットカードとは違い、指定した口座から即時引き落とされます。
先日、このデビットカードの利用明細と、引き落とし口座の入出金明細の付け合わせをしてみたら・・・おかしな点が。
同日、同じショップ名、同じ金額で、2回デビットカードを利用したことになっている。
こうしたケースが3つもある。
更にデビットカード利用明細に記された承認番号と、同じ番号が付いている引き落とし口座の入出金明細の欄には、金額は同じなのですが、利用したのとは違うネットショップ名が書かれている。
この2件の不思議な出来事を説明して貰おうと、コールセンターに電話。
するとオペレーターは、違う日付けの違う金額の入出金について説明を始める。
そうじゃなくてと説明すると、調べて折り返し電話をするという。
そして掛かって来たオペレーターが、前のオペレーターと同じように、私が聞いているのとは違う日付けの違う金額の入出金について説明をし出す。
嫌がらせ?
また同じ説明をすると、調べて折り返し電話をするという。
デジャヴ。
次に掛けてきたオペレーターは、同日、同じショップ名、同じ金額で2回デビットカードを利用したことになっている点については、システムエラーで数日中に修正されるという。
やっと言葉が通じた。
と、思ったら、もう1点の質問について尋ねると、初めて聞くような受け答え。
どういう引き継ぎをしてるんじゃと、私は思う。
調べて折り返し電話をするという。
デジャヴアゲイン。
今度のオペレーターは音声データを確認したという。
そして「前回の男性オペレーターが話をしたことが」と言い出したので、ちょっと待てと私は話を遮る。
「これまでオペレーターは全員女性でしたけど」と言うと、「前回は男性でした」と言い張る。
聴力に絶対的な自信があるわけではないが、オペレーターが男性か女性かの違いはわかる。
記憶力が抜群なわけでもないが、前日話したオペレーターの性別を忘れてしまうほどではない。
あなたは別人の音声データを確認したのではないのか? と思うが、そこでまたあーだこーだするとメンドー臭いので、一旦横に置いておき説明を聞くことにする。
するとやはりシステムエラーで、1週間ほどで修正されるという。
こういうことはよくあるのかと尋ねると、滅多にないという。
更にこうしたシステムトラブルが発生中だといったことが、HPに書かれていない点についても確認すると、解決してからその該当者にメールする方針だという。
そちら、銀行ですよね? と思わず確認したくなりました。
銀行のシステムがこんなに脆いということに、まずびっくり。
1度の利用なのに2度利用したことになっていたり、利用したショップ名のデータが、まったく違うショップ名で記載されたりといったことが、起こり得るというのにもびっくり。
オペレーターに話が通じないことにもびっくり。
銀行がシステムトラブルを起こしてることを、告知しない方針にもびっくり。
銀行に対する信頼感が崩壊した出来事でした。
皆さんも銀行は絶対に間違えないなどと思い込まず、カード利用明細や入出金明細を付け合わせて、正誤を確認した方がいいですよ。
春のファッションを楽しめる季節になり、ブラウスでも買おうかなぁとネットショップを訪問。
するとそこは、すでに夏真っ盛り。
季節が一つ先をいっている。
昔、ネットショップがなくリアル店舗だけだった頃も、この時間差にいつもやられていました。
欲しいなと思って買いに行くと、すでに次の季節の商品が並んでいて買えない・・・といった目に遭う。
この商習慣は、リアル店舗でもネットショップでも変わらないんですね。
不満に思っているのが私だけなのであれば、皆さんは何ヵ月も先に着たい服を探し、計画的に購入しているってことなんでしょう。
だから四月に長袖のブラウスを探したって、大抵が売り切れている。
服の購入を事前に、しかも計画的に出来るなんて凄い。
実は事前に計画的に出来ないというのは服だけじゃない。
旅行もそうなんです。
「今度の休暇にどこか行こうよ」「そうしよう」「どこにする?」といった相談を友人らと始める時期が、休みの二ヵ月前ぐらい。
「ここは?」「このツアーがいいんじゃない?」と考えがまとまり旅行代理店に行くと・・・すでにそのツアーは売り切れている。
第二希望、第三希望も予約で埋まっていると言われ、もうどこでもいいですからと旅行代理店スタッフに泣きつくというのが、お決まりのパターンでした。
そしてもっと早くに動いておかないとダメだねと反省するのですが、次の休暇の時にまた同じ顛末になるのです。
だから希望している宿に泊まれたことがない。
同じ街の他の宿は満室なのに、空いていますといった宿になる。
そこには満室ではなかった理由がある。
だから「ん?」といった宿になる。
更に予算よりも高くなる。
お手頃やお値打ちのツアーは、とっくの昔に完売している。
残っているものには、皆が敬遠した理由が存在している。
その多くは価格。
どうしても旅行に行きたければ、当初の予算額を引き上げるしかなくなっているのです。
旅行代理店スタッフから「これもすぐに売れてしまうと思いますよ」と焦らされて、「じゃ、それで」と妥協して申し込むことに。
そして振り返ってみると・・・余裕をもって事前に計画を立てられないのは、服や旅行だけじゃなかったなと。
人生もそうでした。
他の人が十年、三十年後の生活を考えて、人生設計をしているのに、私には出来ませんでした。
結論を出さなくてはいけない場面になって、ようやく考える。
しかも長期的な計画は立てられず、現在とちょっと先ぐらいのことまでしか考えが及ばない。
だから随分と寄り道をしましたし、間違った方向へ進んだことも。
ただ人生の場合は、そうした寄り道がすべて無駄だったようには思えない。
どんな場所でも学ぶことはあって、遠回りしている間に経験したものは糧となっている・・・と思いたい。
計画的に人生設計するのは大事です。
大切なあなたの人生ですから。
でももしその計画通りに進まない事態になっても、焦らないでください。
そこで経験したことは、後々あなたという人間の幅を広くしてくれるはずですから。