キッチンカー

  • 2020年11月05日

キッチンカーが住宅街に進出しているそうです。
オフィス街で商売をしていたキッチンカーが、働く人の減少に直面し、商いの場を住宅街に移しているんだとか。
それ、いい。
私が住むマンション前にも来て欲しい。

昔、会社員として働いていたオフィスは商業街にありました。
昼食をオフィスの周辺で摂ろうとすると・・・買い物客向けのレストランが多くて、値段が高く安月給の身には無理でした。
当時はコンビニもなく、しょうがないので自作の弁当を持参していました。

自作弁当の問題点は、中になにが入っているかが、わかっちゃっているということ。
だから蓋を開けた時「ワー、今日はハンバーグだ」とか「鮭かよ」といった、サプライズも感動も起こらない。
強いて挙げるなら「冷凍食品最高」の思いしか湧かないのです。

これはコンビニなどで弁当を買う時も一緒です。
透明の蓋越しに中身を見た上で購入しているので、メニューはわかり切っています。
サプライズは起き得ない。
「鯖の味噌煮は渋いな」とか「ここにナポリタンを詰める必要はあったのか」といった感想をもつ程度。

何年も前から昼食用の弁当を取り寄せています。
週に1度7食分の弁当が冷凍便で届きます。
メニューは日替わり。
届いた弁当は冷凍庫へ重ねて入れておきます。
そしてお昼になるとメニューで選ばず、一番上に積んである弁当を取り出します。
そうして取り出した弁当の蓋に書かれたメニューを読む時、サプライズが。
「麻婆豆腐ときたか」とか「今日は唐揚げだ、よしっ」などと思うのです。
これは誰かが作った弁当の蓋を開けた時の、心の動きと一緒。

どんなメニューだって結局は美味しく頂くのですが、今日はなにを食べることになるのかが、わからないといった、ちょっとしたサスペンス感は、生活に潤いを与えてくれます。

だからね、友人A子よ。
毎日旦那に「今晩なに食べたい?」と聞くのは止めて、サスペンス感を味合わせてあげてみてはどう?
あなたの旦那から「毎日聞かれる度に離婚を考える」と愚痴られているんだよ。

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