小説「結婚させる家」が発売になりました。
50代の婚活模様を描いています。
執筆にあたりいくつかの結婚情報サービス会社さんに、取材をさせて頂きました。
年齢によって結婚への考え方、相手に求めることは違うそうです。
更に婚活者自身のおかれた環境も変わります。
子どもがいたり、老親がいたり。
また世代を超えた共通点もあるのだとか。
こうした興味深いお話をたくさん聞かせて頂きました。
ご協力を頂いた皆様に感謝申し上げます。
少し前なら「50代で婚活? いい年して」なんて言われていました。
でも今なら「それで、どうなのよ?」と話を聞いて貰えるような時代に。
いくつだって幸せを求めて構わない。
諦めちゃダメなのです。
この小説はパートナーを求める人たちの物語ですが、もう一つ描きたかったのは孤独でした。
毎日平和に穏やかに暮らしているけれど、時々独りでいることが辛くなる――そんな孤独感を抱いている人たちの姿を、描きたいとの気持ちがありました。
自分を不幸せとは思っていない。
でも幸せでもない。
だから時々どうしょうもなく哀しくなる。
そんな心情を描きたかったのですが・・・果たして描き切れたでしょうか?
執筆前の段階から、ネットを使って婚活事情を探っていたせいでしょう。
ネットの利用中、パソコン画面の目立つところに婚活関係の広告が出るように。
私の閲覧履歴から婚活に興味があると、どこかの誰かが判断した模様。
それは構わない。
ちょっと困るのはその画面を印刷した時。
昭和の女である私は、未だにパソコン画面で見て完結ということが出来なくて、取り敢えず印刷します。
わざわざ印刷してその紙の方の文字を読んで、頭に入れたり、理解したりするのです。
だから他の調べ物をしていて情報を見つけると、そのサイトのアドレスをパソコンにブックマークしたりせず、そのページを印刷。
すると・・・婚活関係の広告まで印刷されてしまう。
私の控えであれば、どんなものが同時に印刷されても構わないのですが、時に打ち合わせで「こういう情報を見掛けたんですけど」となどと言って誰かに見せたりすることが。
するとそこには婚活関係の広告が。
それはね、などと説明するのもわざとらしいし、だからといって完全にシカトもおかしいような。
ちょっと気まずい空気が漂うばかり・・・となる。
もしかすると印刷する時に広告の箇所を外せる設定を出来るのでしょうか?
それを私が知らないだけでしょうか。
この点については追って勉強するとして、まぁ、とにかく新刊をご賞味くださいませ。
どんな人の人生も濃い。
と、思える小説になっているといいのですが。
新刊が購入出来るようになるまであと少しです。
もうちょっとお待ちくださいませ。
タイトルは「結婚させる家」。
このタイトルからどんな小説だと想像しますか?
ん? なにそれ?
と、思って貰えたらと考えて付けたタイトルです。
タイトル決めは大抵難航します。
とても大事だとわかっているからこそ、迷ってしまうのです。
また「これが正解」というものがないのも、迷い続ける原因でもあります。
編集者と私で出し合った案を声に出して読んでみたり、印刷してそれを眺めてみたり。
そうやって、これかしら、いや、やっぱりこっちかしらを繰り返した後に、やっと決まったタイトルです。
50代の婚活模様を描きました。
小説の執筆中にはその作品世界と合うテーマ音楽を、延々と流し続けます。
今回テーマ音楽にさせて貰ったのは、JUJUさんの「DELLICIOUS JUJU′s 3rd Dish」です。
このアルバムを半年ほどの期間、毎日何時間も聞きながら執筆をしました。
大人で、落ち着いていて、少し切ない――そんな世界観が素敵だと思って選びました。
私にとって音楽の選択はとても重要です。
プロットを作るより前に、まずこのテーマ音楽となるアルバムを探します。
イメージしている作品世界とリンクしそうな音楽です。
割とすぐにピタッとくるアルバムを見つけることが出来る時もありますし、全然見つからなくて困りまくる時もあります。
他の作品の時、これだと選んだアルバムがありました。
イメージしている作品の世界観と近いと思ったのです。
たくさんの人たちが登場する、軽快にストーリーが進んでいくような小説をイメージしていたので、ある女性歌手のアップテンポの曲が収録されたアルバムを選びました。
ところがこの歌手の声がとても哀しげ。
曲調は明るいのに声が泣いている。
この声を聞きながら執筆していたら、小説がどんどん哀しい方向へ。
主人公の過去の哀しい出来事なんかを書いている。
そんなことを書くつもりじゃなかったのに。
これほどに執筆中の音楽は私の小説に影響を与えます。
だからこそテーマ音楽を決める時は慎重になるように。
今回も慎重に吟味してテーマ音楽を選びました。
予想外の方向へ行ったりせずに、当初描いていた作品を書き終えることが出来ました。
新型コロナウイルスの感染者が増えたことによって、自粛生活が続き、私たちはこれまでとは違う暮らし方を求められました。
この間「1人」でいることが、ちょっと寂しいと思った人は多いのでは。
そんな方には是非、手に取って欲しい小説です。
家族と巣ごもり生活だったけれど、何故か孤独を感じたという方にも、読んで欲しい小説です。
このような時ではありますが、新刊が発売になります。
タイトルは「結婚させる家」。
小説の内容は後日語らせて頂くことにしまして、今日はひとまず日程のご案内です。
5月20日~22日ぐらいに書店さんでお買い求め頂けます。
営業中のという但し書きが付きますが。
電子書籍の方は5月20日に配信がスタートする予定です。
まだまだ書店さんは休業中のところもあり、お住まいの地域によっては、普段より入手するのが難しいかもしれません。
お手間を取らせることになって恐縮ですが、それぞれの方にとって入手し易い方法を探って頂きまして、読んで頂けたら嬉しいです。
発売の日程は随分前に決まったことでした。
決めた時には当然ながら、世の中がこんなことになるとは夢にも思っていませんでした。
原稿をチェックする準備の期間中に、日本で新型コロナ感染者が出たとの一報が。
「まぁ、大変」と思ったものの、まだ危機感はそれほどでした。
感染者は日に日に増えていき、やがて国民が日常生活の変更を求められるように。
本を発売出来るのだろうか。
発売していいのか。
自問する日々でした。
発売日については編集者に何度も確認しました。
先の見通しは誰にも立てられない状態の中、ひとまず当初の予定通り、準備を進めていきましょうということに。
不安を抱えながら作業をコツコツと進め、準備は終了。
それでも突然のストップが掛かるかもしれないとの思いがありました。
そんな心配をしている私に、予定通り本の発売が決まったとの連絡が。
お蔭様で無事に刊行することが出来るように。
有り難いことです。
自粛生活はどんな風に過ごしましたか?
読書をしたという人も結構いらっしゃるようです。
自分とは違う価値観の人の人生に触れることが出来るのが、小説の素晴らしいところ。
様々な登場人物たちに心を添わせる読書タイムは、毎日を豊かにしてくれる時間。
自粛生活が緩和されても、読書の習慣を続けていって欲しいと願っています。
そしてその読書タイムには、新刊「結婚させる家」を開いて頂けると嬉しいです。
友人A子は太ってしまったと嘆きます。
テレワークと自粛生活が続く中、2キロ太ったと言います。
私からしたら2キロなんで誤差の範疇なのですが、A子はショックを受けていました。
フツーの生活に戻った時、クローゼットにある服を着られる感じが全然しないとA子。
でも本当に着られないかどうかは、怖いので試してはいないそうです。
A子の1日の運動量が減っているのが原因でしょう。
解決するには摂取カロリーを減らすか、自宅でこれまで通りの運動量と、同じくらいの運動が必要でしょう。
そう指摘すると、A子はそれは頭ではわかっていると答えました。
わかっていてもそれが出来ないのよと言います。
1日1回散歩に行き、動画を見ながら自宅でヨガをするものの、体重は減ってくれないと不満を口にします。
「摂取カロリーを減らす方は?」と尋ねると、そっちは難題だと言います。
刺激と楽しみが激減している今、食べることだけが生活のハリとなっているのに、それを減らすのは辛過ぎると。
そして「どうやって食欲を抑えているの?」とA子から聞かれました。
果たして私は食欲を抑えているのだろうか? と考えてみると・・・時々、あー、お腹空いたなーと思うことはあり、そうした時には、いやいや今食べちゃダメと自分に言い聞かせています。
その時、今これを食べたらその後歯磨きをしなくてはいけないんだぞと、自分に言い聞かせます。
歯磨きはメンドーです。
メンドーなことが嫌いな私は、空腹と、その後の歯磨きのメンドー臭さとを天秤にかけた時、空腹の方を選択するのです。
これで大抵間食しなくて済みます。
メンドー臭がりな性格が幸いする、生活において唯一の場面です。
私のやり方は参考にならなかったようで、その後A子は更に1キロ太ってしまい、ヨガの他に筋肉体操やフィットネスなど、様々な運動の動画を見ながらの運動を増やしたといいます。
「でもさ」とA子は語ります。「運動した後って食事が美味しいんだよね。それでこれまで以上にモリモリ食べちゃって、体重減る気配なしなんだよね」と。
フリーライターになったばかりの頃、私もこのループに嵌りました。
自宅でずっと書き仕事ばかりしていて、楽しみは食事しかないから、つい食べてしまって・・・気が付いた時には13キロ太っていました。
そこまで太る途中の段階で、いくつもの「太った」とわかる出来事はあったのですが、私は無視をし続けました。
体重計に乗って信じられない数字が出ても「この体重計、壊れてる」と思い、スカートのファスナーが閉じられない時にも「服が縮んだ」と思っていたのです。
正確には思い込もうとしたのです。
事実を受け入れるのは嫌ですし、生活を変えるのは大変だから。
そんな私に比べたらA子は偉い。
ちゃんと自分が太った事実を認めているのですから。
ダイエットの方法は色々ありますが、自分の性格に合うスタイルを見つけられると、成功する確率が高いように思います。
私がメンドー臭がりの性格を利用して、間食を食べないことに成功しているように、それぞれに合った方法を見つけるのが、近道のような気がします。
スパルタ式でないとダメなのか、ご褒美がある方が頑張れるタイプなのか。
その性格によって向いている方法、向いていない方法があるでのは。
自分の性格を利用したベストな方法を見つけることが、体重コントロールの成功の鍵ではないでしょうか。
A子、頑張れ。