珍しくレシピ通りに料理を作ってみることに。
料理といっても大層なものではなく、豚しゃぶサラダに掛けるタレです。
味噌と砂糖と醤油とごま油と・・・書かれている通りの分量を小皿に入れていきます。
レシピの最後に胡椒と書いてあるのを見つけて、ニヤリ。
私は胡椒を使えるんだもんねと、喜んで小皿に胡椒を振り入れました。
実は長年胡椒をもっていたにも関わらず、使っていませんでした。
何年も前に胡椒を購入。
蓋を捻って開けようとしましたが、固くて開かない。
キャップに輪ゴムを掛けて捻ってもダメ。
全身全霊で「んぎゃあ」と叫びながら捻ったら、開きました。
が、内蓋も取れちゃった。
外の蓋の中に内蓋が嵌り込んでいる状態で、ほじくり出そうとしましたが、びくともしない。
こんなことになってしまったので、胡椒を使う時には、昔の耳かきのような細長いスプーンを瓶に差し込み、ほんのちょっとを取り出していました。
これは物凄くメンドー。
やがて「胡椒っている?」との疑問が。
塩とセットで料理に入れることが、多いのではないかと思うのですが、胡椒を入れずに塩だけにしてみたら・・・それまでの味と変わった感じはしない。
こうなると胡椒の出番は減っていき、やがてゼロに。
調味料置き場にはあるものの、その存在をすっかり忘れるようになっていました。
そんな私が先日、大型スーパーで甘栗を探していた時のことです。
調味料売り場に迷い込みました。
そしてそこに並ぶ調味料の多さに、びっくりしました。
通路の両側にずらっと調味料が並んでいます。
その中でも特に胡椒の種類の多さが目立ちます。
各社がこれだけ胡椒胡椒胡椒というからには、胡椒は料理の中の重要な要素なのかもしれない・・・と、今更思いました。
そこで1つ購入。
が、あまりに長い期間、胡椒なしの生活をしてきたので、つい入れるのを忘れがち。
そんな折も折、珍しくレシピ通りにタレを作ろうとした私が、そこに胡椒の文字を見つけたのですから、ニヤリとした訳です。
ちょっと嬉しくなって小皿に胡椒を入れます。
嬉し過ぎて、入れ過ぎたかもと思うぐらい振り入れました。
そして食べたみたら・・・美味しかった。
これに気を良くして、塩を使う時に一緒に胡椒も入れる習慣がつくように。
胡椒を入れると味がはっきりするような・・・そんな気になっているだけかもしれませんが。
まぁ、気持ちって大事ですからね。
現在住んでいる部屋にはベランダがあります。
そこそこの広さです。
そこでなにする?
と、考えた時に浮かんだのが「そうだ、野菜を育ててみたらいいんじゃない?」とのアイデアでした。
昔住んでいた部屋にはベランダがありませんでした。
間取り図にはベランダと書かれていた場所が、あるにはありましたが、そこにはエアコンの室外機があり、それだけでもういっぱいの状態でした。
そんな部屋に住んでいた私が、何故か突然野菜を作りたいと思ってしまいました。
ベランダがそんな状態でしたから、育てるのは室内です。
窓越しの陽でも、いけるんちゃう? と考える私の浅はかさよ。
ミニトマトとバジルの種を買い、鉢やら土やら栄養剤やらを買って育ててみました。
ミニトマトの実がなった時には、テンションがマックス。
バジルの芽が出た時も嬉しかったです。
もいだばかりのミニトマトとバジルを使ってパスタを作り、自己満足に浸りました。
が、それは数回だけ。
ミニトマトはつるばかりがどんどん伸びて、実を作らなくなりました。
バジルは葉の色がどんどん薄くなり、明らかに元気がなさそうに。
こうなると私の野菜作りへの情熱はだだ下がり。
バジルを使った料理を、パスタ以外では思い付かないという私の料理力の低さも、情熱が下がっていく要因に。
結局、数回ミニトマトとバジルを使った、パスタを食べただけで放置。
枯れるに任せて捨てました。
こんな経験をした癖に、今、またムクムクと栽培欲が大きくなっている私。
毎日燦々と陽が射すベランダを目にし、なにもしないのは勿体ないと思うのです。
折も折土を触るのが今一つ好きになれなかった私が、水耕栽培という単語と出合いました。
これかもしれない。
まずはざっくり勉強しようとネット検索。
するとベランダのような外でも育てられるようなのですが、室内でも楽しめるグッズが色々と出てきます。
室内で育てるために、プランターの上部にLEDライトが付いていて、成長を早めるようなものや、水遣りや栄養剤を自動でやってくれるものなど。
水遣りや栄養剤をやるタイミングは、素人にはわかり難いですからね。
自動でやってくれるというのは有り難い。
そうやって色々見ていたら・・・はっとしました。
違う。
私はベランダを有効活用したいのだったと、出発点を思い出す。
室内で使うグッズを調べ出してどうする。
また間違った買い物をするところでした。
狭い室内に栽培用のグッズを置いて、更に狭くしちゃいかん。
私はこんな風に色々調べているうちに、元々なにがしたかったかということを、忘れてしまいがち。
そして買ってしまい、後悔するというパターンが多いのです。
今回は珍しく衝動買いする前に気付けて良かったです。
ベランダを有効活用するという方法は、もう少し時間を掛けて考えようと思います。
大分過ごし易くなってきましたね。
いい季節です。
でも花粉症の人にとっては大変な季節。
あなたは大丈夫ですか?
私は3月に入ると、軽い咳が出るようになります。
軽度の花粉症なのです。
身体が入ってきた花粉を出したいのか、軽い咳の症状が現れます。
そして同時期から軽い頭痛が続くように。
持病の慢性副鼻腔炎は悪化します。
そこで1日2回使用している家庭用の吸入器を、3回に増やします。
すると咳は治まり頭痛はしなくなります。
慢性副鼻腔炎も小康状態に。
万事解決。
とはいかない。
面倒臭がりの私には吸入器の取り扱いが大変。
生理食塩水をセットするのは比較的簡単。
5分間、喉と鼻にミストを送り続けている間、じっとしているのも、そこそこ気持ちがいいので耐えられる。
が、これを片付けるのが面倒くさくてうんざりするのです。
毎回分解して部品を洗浄しなくてはいけない。
大きめのボウルに水を張り、そこに部品らを入れて洗剤を投入。
しばらく付け置く。
それから水洗いを開始。
部品一つひとつを流水で洗う。
これが終わると拭く作業が。
水分が残っていると、菌が発生してしまう危険性があります。
菌がある状態で使用すれば、喉と鼻の奥にその菌をミストに載せて送ってしまうことに。
そうならないようにペーパータオルで一生懸命拭く。
この一連の作業が毎日3回。
とてもじゃないが修行僧のような心境にならないと、続けられない。
面倒になって1回パス、なんて日もある。
するとたちまち咳が出始め、頭痛に襲われてしまう。
もうこの宿命からは逃れられないのだと諦めて、吸入器を使う。
この繰り返し。
ところが。
先日プロの方にメイクして頂く機会がありました。
その方は女性でした。
メイクさんが言います。「肌、綺麗ですよねぇ。どんなことを、されているんですか?」と。
私は答えます。「いやいや。なんにも」
この問答は社交辞令の一環として行われる、レクリエーションのようなものだと理解していたのですが・・・「そんな訳ないでしょう。なにかしてますよね。絶対ですよ。教えてくださいよ。秘密なんですか?」とゴリゴリ押してくる。
なにか答えないと許して貰えない雰囲気。
しょうがないので私は言いました。
「しいてあげるなら吸入器を毎日使っていて、喉と鼻を潤しているんですけど、その吸入器の構造上、顔の中心付近一帯に生理食塩水のミストが掛かるので、それが肌に影響を与えているのかなぁ」と。
「それ、どこの吸入器ですか?」と聞かれたので、私はメーカー名を答えました。
するとメイクさんは自分の手の甲に、ボールペンでそのメーカー名を書き付けました。
彼女が本気だと知った瞬間でした。
実際に肌にいい影響を与えているかどうかは、わかりません。
ただいい影響を与えているのだと、自分に暗示を掛けてみるのは、いい手かもしれないと思いました。
そうすれば面倒だと思う気持ちが、少しは減ってくれるかもしれないから。
3回目のワクチン接種の副反応は色々ありました。
高熱、頭痛、腹痛などなど。
その中でも特に辛かったのは腰痛でした。
普段腰のことを意識して暮らしてはいません。
どちらかというと存在感の薄い部位といった感じ。
それが風邪を引いた途端、腰痛に襲われて、その自己主張に苦悶することに。
そして腰という字が、身体の要と書く理由を思い知る。
今回は風邪の時の10倍ほどの腰痛だったので、いつもの10倍思い知りました。
腰痛の時は寝ていてもしんどいですし、部屋の中をうろつくだけでも大変。
トイレに行くのに、途中で一旦休憩を取ったほどでした。
こうした痛みも日が経つにつれて薄れていき、今ではなくなりました。
友人のA子は20代の頃から、腰痛に悩まされているそうです。
腰回りの筋肉を鍛えようと運動をしたり、歩いたり、姿勢を意識したり・・・様々なことにトライしてきたようですが、残念ながら未だ改善されていないらしい。
勿論、寝具探しもしてきたそうです。
あっちこっちのショールームに行き、横になってみたといいます。
ですが、未だに腰痛を改善してくれるほどのものは、見つけられていないんだとか。
以前、A子と温泉旅行に行った時のこと。
高級旅館の布団はふっかふか。
秒で眠りに落ちた私。
一方のA子は悶絶級のひと夜を過ごしていたらしい。
「あ~、よく寝たー」と起き上がった私は、ふと隣のA子を見て悲鳴を上げそうに。
目は充血し、目の下にはクマが。
人相がすっかり変わっていました。
「どうしたの?」と聞くと、どんなポーズを取っても腰が痛くて、一睡も出来なかったと答えました。
「あなたは気持ち良さそうに寝ていたわね。暇だからひと晩中あなたの寝顔を見ていたよ」と恐ろしいことを言う。
「それはそれは」と、なんて言ったらいいか、わからない時に使える便利な言葉で相槌を打って、その場を遣り過ごしました。
帰りの新幹線に乗車するとすぐ、A子は目を閉じました。
シートを倒すと腰に負担が掛かるそうで、直角の状態にしたままで。
眠っているのか、眠ろうとしているのか、声を掛けにくいため確認出来ず。
眉間に深い皺を刻んで、なにかを耐えるように目を閉じているA子の様子は、痛々しいものでした。
A子のようにならないよう腰を大事にしなくては。
どうやったら大事に出来るのかは、わからないのですが。