書店
- 2022年11月28日
小説「息をつめて」の入手はお済みでしょうか?
もしお近くの書店で見つけられなければ、書店員さんに尋ねてみてくださいね。
取り寄せなどの対応をしてくれる可能性がありますから。
子どもの頃に住んでいた街には、駅前に書店がありました。
小さな書店で、取り寄せが前提の商売スタイルでした。
書店には入り口と、奥の2ヵ所にレジカウンターがありました。
皆、店にある本を買う時は、入り口近くのレジカウンターに出し、取り寄せたい時には奥のレジカウンターにいるスタッフに言うという、暗黙のルールがありました。
欲しい本があると、小さな紙にタイトルと著書名を書いて書店に。
すすすっと奥へ進み、レジカウンターにいるスタッフに「これ、お願いします」と言って紙を渡します。
台帳のようなところに電話番号を書きます。
本が店に届くと電話をくれます。
ワクワクしながら再び書店に。
真っ直ぐ奥のレジカウンターに行き、名乗ります。
するとスタッフがカウンターの後ろの戸を開きます。
そこは畳敷きの部屋で、大量の本が積み重なっていました。
それだけたくさんの人が本を取り寄せていたのでしょう。
お金を出そうと財布を開けると、書店員さんが言います。
時間が掛かっちゃってごめんねと。
子どもの私は「うん」と答えます。
「それ、面白かったら、同じ作者ので別のシリーズがあるから、そっちも読んでみるといいよ。ここには置いてないから、また取り寄せだけど」などと書店員さんから言われます。
今になると、しっかり営業されてたなぁなどとも思いますが、地元密着の有り難い書店でした。
皆さんのお住まいの近くには、どんなタイプの書店があるのでしょうか。
大型書店? 地元密着型?
それとも書店がないエリアでしょうか。
ネットで本を取り寄せる、或いは電子書籍で読むなどという人も増えているようです。
どんな方法でも構わないので、本との接点を持ち続けて欲しいと願っています。
小説を読むというのは、様々な価値観をもつ登場人物たちの生き様に心を添わせること。
これを繰り返すうちに、物事を深く見るようになったり、相手の気持ちを想像する力がついたりする。
それは結局、自分自身の人生を豊かにすることに繋がっている。
そんな気がしています。
サッカー観戦で忙しい時期ではありましょうが、小説もぜひ。